急遽？ 今更でしょ

【赤松農相の来県延期　口蹄疫による宮崎出張、急きょ決定】
　１０日に予定されていた赤松広隆農相の本県訪問は、宮崎県口蹄（こうてい）疫防疫対策本部への出張が急きょ決まったため、延期となった。本県訪問の日程は今後再調整する。

　赤松農相は戸別所得補償制度の周知と加入促進ＰＲのために本県を訪れる予定だった。
(2010/05/08　秋田魁新報）


４月２２日に国会で自民党に指摘され、また要求もされました。
３０日に自民党が２回目の要求を行い、
さらに６日に３回目の要求を行いました。


急遽というのではなく「今更」というのが正しいです。

今回のこの動きと報道を見て勘ぐった事が有ります。

７日に小沢が選挙協力を求めるために宮崎入りしました。
（テレビでは選挙協力の要請のために入った事は触れていませんでした）

民主党は先の徳之島についても補助金を３割カットして、
暗に元に戻して欲しければ基地移転を飲め
というようなやり方を取りました。

民主党というのは従わない相手には鞭を使ってから「飴が欲しいか」
とやるというのがここのところの動きではっきりしたと思います。
（だから日医も中医協から外しましたし）
これは小沢の今までやってきたやり方です。
人心掌握能力の無い小沢は金と権力を使って支配する
という考え方以外で行動したことがありません。
（自分より上の人間には嘘泣きやら土下座をすることは野中広務が指摘しています）

口蹄疫では初動で「放置」を行って被害を広げ、
さらに放置を続けてパンデミックにしてしまいました。

消毒液の一箱すら、指示のＦＡＸの一枚すら国から来ていないのが現状です。

農業生産の５割以上を畜産に頼る宮崎県としては
致命的な状態であることは言うまでもありませんが、
それでも県内に押しとどめているだけでも
宮崎県の方々の冷静な対応と努力は敬服に値します。

本来であれば、これほどの惨状にしてしまった以上、
仮に自民党政権であればマスコミが袋叩きを行って
内閣を総辞職まで追い込んだはずです。

最低でも農水大臣の首はとっくに飛んでいます。

しかし、民主党が恐れているのは大臣の引責辞任が一つでもあれば、
この件以外で普天間でもＪＡＬでも暫定税率でも、
子供手当でも、ＧＤＰの漏洩でも、
それぞれの大臣の首を取られかねません。

今の口蹄疫に対する報道規制を民主党が指示したのか
マスコミが自ら行ったのかわかりませんが、
マスコミが報道規制を行っているというのは事実です。

大臣が一人でも責任を取らされるとなれば、
選挙まで連鎖的に内閣が崩れかねません。

そうして困るのは実は小沢一郎です。
なぜならただでさえ無能大臣ばかりの現状であっても、
これが民主党の精一杯の人材だからです。

小沢としては党を掌握し、政府を党から分離させて二重権力状態にし、
党から政府への窓口を幹事長室だけにすることで、
実質的に政権をも掌握しながら責任を取らない状態を作り出しています。
内閣がここで雪崩のように崩れるようであれば
せめて内閣を入れ替えるとしても選挙直前で行って
また選挙前の２週間にマスコミによる猛烈な民主党上げを行う
という小沢の選挙戦略が立たなくなるでしょう。

となれば、小沢とマスゴミを使った次の手は
民主党が必死に口蹄疫対策やってますよというアピールでしょう。

しかし、地元宮崎の人と、
インターネットで口蹄疫の災害状況を知っている人を騙す事は無理でしょう。
すでに完全にて後れ状態になっています。

これからマスコミと国民の温度差がさらにはっきりしてくるのではないでしょうか？
そうなってはならないと思いますが、
それ以外に民主党を守る方法はありません。

国民の良識が試される一週間になりそうです。