責任を取らないための辞任 そして民公連立へ

【首相辞任】小沢氏会見「来週から新政権」「皆さんと会うのもこれが最後」
　民主党の小沢一郎幹事長は２日午後、鳩山由紀夫首相の退陣表明について、国会内で記者団に対し「幹事長は首相を補佐する役割なので、任期半ばでこのようなことになり、大変残念で、補佐の役目を十分果たし得なかったと反省している」と語った。首相から小沢氏の辞任も求められたことについては「お互いにきちんと一致したということだ」と述べた。

　さらに「野党の時と違って、政権与党だから、政治空白を作るわけにはいかない。できるだけ早く、次のリーダーと党の体制を作らなくてはいけないと、皆さんの意見が一致した。来週から新政権で動き出せるように」と強調した。

　鳩山、小沢両氏の辞任が夏の参院選に与える影響については「私はもう、皆さん（記者団）と会うのももうこれが最後ですから。私が答える立場にはない。新しい幹事長に聞いてください」と語った。

　後継代表についても問われたが、「私は残務の仕事をするだけだ。代表選の仕事を私はしている。その類の質問に答える立場にない」と述べるにとどめた。さらに「あとは新体制をその立場の人（次期代表）が判断する」と語った。

　野党時代の民主党が、自民党政権の１年ごとの首相交代の際に、衆院解散総選挙を要求していたことから、今回も解散すべきと考えているかを問われ、「私はもう幹事長ではないから、代表が辞任すれば全員、役職もなにもない」とした。
(2010/06/02　産経新聞)



鳩山が辞任しました。
1日でも粘ることが実は重要だったのかもしれません。
ルーピーにとっては・・ですが。

今後のスケジュール
6月4日に代表決定
6月7日に組閣
6月16日国会閉会
ということになると思います。

細川護煕の首相在任期間263日
262日で細川に一歩及ばず・・と。


さて、こういうどうでも良い見方は別として本題に入ります。

上記赤文字の部分で判るとおり、小沢得意の責任逃れです。

民主党内における選挙のための調査の結果は小沢一人が知っています。
その調査で参議院選挙での大惨敗が不可避となったために
7月の参議院選挙での負けを最小限にとどめるための
選挙管理内閣を作るという目的だと見ます。

おそらく、民主党は首相が替わっても所信表明などをしないで
とにかくボロを出さないようにして選挙に入ろうという魂胆です。

例え新代表が誰になろうと
今度の参院選で民主党は改選の53議席を確保できるはずがありません。

ですから選挙のためだけの一ヶ月期間限定内閣で責任を取らせて辞任させ
その後は原口などの小沢の犬に首をすげ替える
というのが小沢のねらいでしょう。
これで小沢自身は責任を取らずに実権を握り続ける形になります。

政権発足から先日の郵政改悪法案まで併せて10回も強行採決を行った
民主主義を否定する独裁政党民主党は
統一会派で122議席を持っています。
参議院の議員総数が242ですから、121議席を確保したいところです。
ですがそれを確保することは不可能でしょう。

すでにマスコミ報道などでは
一人区でも民主党が優勢なところは岩手など一部だけです。
社民党との連立は普天間の話がこじれている限り戻らないでしょう。

今度の参議院選挙で民主党が20議席減らした場合は
（連合という労組カルトの票が強みですが）
102議席になります。
そうなると民主党が取る手は一つしかありません。
公明党と連立です。

しかし、23議席以上減らした場合は
公明党の21議席を加えても過半数を確保できなくなります。

マスコミも小沢と鳩山が辞任をしたということで
クリーンな民主党と言い出す事でしょう。
そうして民主党の議席減を最小限に抑えなければなりません。
そのための選挙管理かつ敗戦処理内閣です。


小沢も鳩山も責任を取るようで
きちんと責任を取るつもりは無いのです。


・今国会の会期について
延長はありえません。
そして参議院選挙は最短の7月11日で間違いないでしょう。
2回目の検察審査会の結論が出る前に選挙を乗り切りたい、
なるべくボロが出てこれ以上傷口が広がらないうちにやり過ごしたい。
小沢はこの点は絶対に譲らないと思います。


忘れずにブーメランも貼っておきます。

～～～ここから余談～～～
菅直人も原口も労組が会費として金を集めて偽装献金をしていたのを
寄付とか付け替えたり等の偽装工作をやらかしていますから、
マスコミがきちんと報道していないだけで政治と金の問題だらけです。

なにより民主党として、小沢としても、
仮に最悪民主党が反小沢に動き出しても、
旧社会党組と小沢チルドレンを押さえれば民主党の過半数を押さえます。
そうした中で旧社会党組である横路派のエース、
赤松口蹄疫での赤松の引責辞任を回避できたこと、
GDP情報お漏らしの直嶋の引責も回避したこと、
公費でマスコミをキャバクラ接待していた川端などのキャバクラ５もうやむや。
中国人の愛人に部屋の鍵を渡していた中井の引責も回避。
等々、民主党の不手際連中の責任問題も一気に誤魔化すことに成功しました。

自民党時代ならどれをとっても即大臣辞任まで叩かれ続けたネタですが、
いかに民主党がマスコミに守られているのかよくわかります。


鳩山システムによって起訴を免れていた鳩山由紀夫ですが、
これで鳩山システムがなくなりいつでも脱税で起訴できます。
小沢についても同様でしょう。
ただ、選挙一ヶ月前なのでとりあえずは逮捕、起訴を免れ、
選挙後にすぐにまた幹事長などの役職に復帰して
その後の逮捕や起訴を免れようというのが小沢のもうひとつの狙いだと思います。


ところで朝日新聞さん、
最近も時々うちのようなマイナーブログをチェックされてるようですが、
最近は巷でハトするという言葉があるようだ。「わたし、ハトしちゃお」（以下略）
という創作記事はまだですか？