民主党の都合だけで首のすげ替えをやりました。

選挙のためだけに首をすげ替える民主党ですが、
案の定、噛ませ犬の樽床議員との政策論争はありませんでした。

【国民不在のトップ選び＝政策論争置き去り－民主代表選】
　全国を政権交代の熱気に包んだ昨年の衆院選から９カ月余。鳩山由紀夫首相の後任に菅直人副総理兼財務相を選出した民主党代表選は、党内事情を優先した「内向き」の印象が否めない。国民に信を問うことなくトップをすげ替える姿は、民主党が批判してきた自民党政権と変わらず、次期首相を事実上選ぶ選挙であるにもかかわらず、政策論争はなかった。
　鳩山氏は辞任の理由を「クリーンな民主党に戻すため」と説明した。しかし、「不人気な鳩山首相の下では参院選を戦えない」という参院側を中心とした圧力に屈し、選挙を戦うことができる態勢を整えたというのが実態に近い。
　７月１１日に参院選を行う日程を優先した結果、代表選は鳩山氏の辞任表明からわずか２日後に設定された。景気・雇用対策、安全保障などの重要課題について、菅氏と樽床伸二衆院環境委員長が国民の前で論争を交わす機会は失われた。新体制下で小沢一郎氏の影響力がどれだけ残るかをめぐり展開された党内の駆け引きも、「国民不在」の争いに映った。
　民主党政権への国民の疑念は、確実に深まっている。菅氏は目先の政権浮揚を追い求めるのではなく、深刻な反省から政治の信頼回復を図る必要がある。
(2010/06/04　時事通信)


政策論争をすればボロが出るからやらないと言う事です。

ちなみに今回の首相の首のすげ替えを
古い自民党と変わらないと言って正当化する人がいますが、

１トップがスキャンダルがらみで
　「選挙に支障が出る」ので辞めた。

２党員排除で議員だけで選挙。
　代表戦に投票できますよというのがサポーターの唯一の売りなのに
　民主党のサポーターは会費だけ取られている状態です。
　2002年の一度を除いて代表戦に投票できていません。
　その2002年の時は鳩山由紀夫が勝ちましたが、
　すぐに党内でよってたかって叩いて引きずり下ろした上で、
　サポーター、党員排除で代表を変えました。

３，非常に短期間で代表を決定。
　自民党の総裁選は必ず一定期間を設けて
　候補者同士が政策論争まで行って投票で決定しています。
　民主党は短期間で党員とサポーターを排除して
　党内の都合だけで決めています。

４，前代表の路線を継ぐ人とクリーン（に見える）人との対決
　前の鳩山の時も小沢路線の鳩山が選ばれ岡田が噛ませ犬でした。
　今回も偽装献金、税額控除の不正還付問題を抱える菅直人が
　いままでの路線を引き継ぐとしてやはり噛ませ犬の樽床と戦いました。
　そして前代表の路線を継ぐ人が代表へ。

という民主党が編み出した手法ですので、
「新しい民主党の方法」です。
言い訳するにしてもお間違いなく。



さて、民主党の身勝手ぶりをちょっとチェックします。

１，４～８日は天皇陛下のご静養期間だったのに
　　皇室へ予定変更を求めていた。　※１

２，G20に菅が出席予定だったが急に変更して日銀総裁を送った。

３，APECのホスト国であり6月5～6日はAPECの貿易担当大臣会合。
　その予定を無視してあくまで党内選挙事情だけでの代表変更だった。　※２


ということで、
民主党というのは外交については本当に無知です。
それは国内で自民党の批判さえしていれば良かったという
旧社会党から受け継いだ民主党の事情もありましたし、
小沢は政局以外は政治だと思っていないので
特に外交においての無知は自民党時代から変わっていません。
日本のマスゴミが無能なので外交をきちんと取り上げて紹介する能力が無いため、
日本では外交は得点になりません。
そのため、民主党は特に外交においての無知は突出しています。

APECのホスト国でありながらすっぽかす事になりました。
これは日本外交としての恥です。
普天間に限らず、民主党はとにかく外交での失点しかありません。

結局、選挙のためという自分達の都合でしかものを考えない事が
どれほど日本の損失につながっているのかすら理解できていません。
彼らにとって　民主党の都合＞＞＞日本　です。


※１
【両陛下の静養延期、宮内庁に要請…組閣急ぐ民主】
民主党は２日、退陣表明した鳩山首相の後継代表を選ぶ両院議員総会に加え、国会での首相指名選挙と組閣を４日中に終えることで関係方面との調整をほぼ終えた。

　同党は調整の中で、首相官邸を通じて宮内庁に、天皇・皇后両陛下の静養日程を変更するよう要請した。

　天皇、皇后両陛下は当初、４日から８日まで、神奈川県葉山町の葉山御用邸で静養されるご予定だった。このため、皇居での新首相の任命式や新閣僚の認証式は、週明け以降になるとの見方が出ていた。

　だが、同党は「天皇陛下の葉山でのご静養を少し遅らせていただければ、４日の組閣が可能になる」（党関係者）などとして、宮内庁に日程調整を要請。静養入りは５日以降に遅らせる方向になったという。

　民主党は、１６日の今国会の閉会を目前に、新首相の所信表明や代表質問などの日程を確保するため、任命式、認証式を急ぐ必要があった。党内では、「首相の突然の退陣に伴って、天皇陛下の日程を変更すると、批判を招くのではないか」と懸念する声も出ている。
(2010/06/03　読売新聞)

※２
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/2010/info/calendar.pdfより
6月5～6日はAPECの貿易担当大臣会合です。