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2010年 08月 03日
・民主党の主張は単に争点を隠す目的では?
予算委員会ではまともに質問に答えない事で 時間稼ぎをしているだけの菅内閣ですが、 今回の国会に当たって菅直人が言った 「衆議院の定数80削減、参議院の20削減」 についてですが、 これも参院選で自民党が提案した衆院の80削減という そのものをパクっただけです。 先の消費税増税の時もそうでしたが、 「野党案をパクって肝心な問題点から話題を逸らして争点を誤魔化す」 という事が菅直人の狙いに有るのだと思います。 菅直人売国談話や韓国の竹島実効支配強化工事の放置、 領土問題ではロシア、韓国、中国すべてに譲歩する最低の外交で おまけに財政では財政健全化のプロセスはおろか、 政策一つの財源すら何も決まっていません。 普天間移設問題では8月中に米側と工法について決着するはずが これもはやくも先送りを言い出している始末です。 そうした状況ですから、議員定数削減というものを 自民党案からパクって言い出したのだと思います。 しかも8月中に決めるとまで言っています。 普天間問題で支持率が下がるのは目に見えています。 その間の話題作りとして 民主党代表選だけでは足りないので 議員定数削減を言い出して、 大衆の耳目を集められればそれで良いという程度でしょう。 ・単に議員の数を減らせば良いのか? さて、この議員定数削減についても 単に思いつきで言い出したためにいろいろと問題点が有ります。 あえて私は民主党の主張する「単に数だけ80減らせば良い」 という何の思慮もない提案にはっきり反対させていただきます。 日本の国会議員は多すぎるなどとマスコミが言ってきましたが、 はっきり言って不適切であると思います。 人口に対する国会議員の数という点で考えれば イギリスでは議員一人当たりの人口は10万人です。 日本の衆議院議員で考えると 480÷1億2700万人≒26万人 比例を抜いて小選挙区だけで考えれば 300÷1億2700万人≒42万人 単純に議員を減らせば、 議員一人当たりの人口が増えることになり、 有権者の意見をそれだけ吸い上げにくくなります。 ・現行の小選挙区を維持したままでの定数削減は逆効果 また、小選挙区という選挙システムでは死票の割合が非常に高く。 選挙区では民主党は74%もの議席を取りましたが得票率は47%でした。 このままで議員を減らすことで選挙区を減らした場合を考えますと、 ある地区では二つの選挙区が一つになると仮定し、 A →3人 B →2人 という場合でだれも譲らずに5人が戦うことになれば、 それこそ21% 20% 20% 20% 19% という形で完全に票が割れた場合はどうなるでしょうか? 79%が死票となって21%がこの地域の総意と扱われる可能性だってあるのです。 一つの選挙区の範囲が拡大されれば、 新人の立候補には今まで以上に知名度が必要でしょう。 そうでなければ民主党のように労働組合や立正佼成会などの組織票を持っていないと 小選挙区では勝つ事はかなり困難になっていくでしょう。 選挙区が広くなればポスター貼りや宣伝活動にかかるコストも増大します。 民主党で自称保守派の議員達も 先の衆院選ではポスター貼りなどの多くは労組や民団が行っていました。 こうした依存関係のため、左傾化しており 保守票離れを防ぐために建前だけの保守になってきています。 優秀な人材であっても組織票のために族議員化しやすくなるでしょう。 落選すればただの無職になりますからね。 ・議員の数を減らそうと増やそうと 各省庁の縦割り構造があるため、 たとえば農地を整備しようにもそこに道路を引くのは国土交通省です。 文化財などを利用して観光事業を行おうとすれば 文化庁、観光庁が互いに調整する必要もあるでしょう。 そうした形のため各省庁だけで完結できる事業というのは限られたものになります。 そのために事務次官会議で必要な予算などを調整していました。 ところが民主党は陳情とそれに対する予算の差配を独占することで 利権化しつつ民主党に逆らえない構造を作ろうとして 地方の意見を政府へ持っていくための陳情 そしてそれらと予算を調整するための事務次官会議を廃止しました。 結果として今の民主党議員は執行部を除いては 地元の意見を各省庁に持って行って成案化させることができなくなりました。 国益を損なわない範囲で各地域の代表である議員が それぞれの地域の利益の最大化を図るべきです。 ところが民主党は陳情や大臣、政務官の会議などほとんどを 議事録まで廃止してブラックボックス化してしまいました。 党の執行部と閣僚以外は関与できない密室政治です。 このシステムのままでは議員の数が減ろうと増えようと 執行部以外の民主党議員は 「民主党の方針に従って国会で採決に票を入れるだけの頭数」 「強行採決のときに自演をして怪我をしたと難癖を付けるちんぴら要員」 だけでしかありません。 なんの考えも無く議員の数を減らすのではなく 「どのようにすれば各地域の民意をより反映できるか」を重視し、 民主党がこの1年弱で壊し続けて密室化した政治の打破と 死票が非常に多い選挙制度をまず考えなければなりません。 その結果、議員の定数が増える事もあるかもしれませんが、 考えもなく減らすよりよっぽど良いと思います。
by ttensan
| 2010-08-03 18:11
| 政治
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