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2010年 08月 24日
本日、厚労省に民主党が設置した
看護師国家試験における用語に関する有識者検討チーム のとりまとめが発表されました。 【看護師国家試験における用語に関する有識者検討チームのとりまとめについて】 まず本題に入る前に言っておきますが、 医療・介護の現場では看護師が不足しています。 しかしながら、この理由は ・重労働、労働に対する給与水準の低さ、再教育環境の不足 という背景によって 看護師免許を持っていても看護師として就業しない という層が多い事によるものです。 しばらく医療現場を離れていた看護師さんは 点滴の針を入れるにしても勘が鈍ってしまうことは間違いなく、 そうした部分での再教育環境がいまの日本には欠けています。 民主党が医療・介護で雇用を大幅創出すると言っていましたが 看護師不足については構造的な問題解決が必要で なんの具体的プランもない民主党案ではお話になりません。 今回はその件については取り扱いません。 さて、今年の6月に閣議決定がなされた 「東アジア共同体構想」に対する取り組み および「新成長戦略」に 「看護師国家試験のあり方に関する検討あるいはあり方の見直しを行う」 と入っていました。 今回の発表はそのために設置された有識者チームによる結論という位置づけです。 インドネシアやフィリピンは家政婦、看護師など 人を周辺国へ出稼ぎに出す事も外貨獲得として大きな割合があります。 物ではなく人を輸出しているということです。 日本で医療行為に携わるのであれば 日本での看護師試験をクリアしなければなりません。 インドネシアやフィリピンからの看護師の受け入れを拡大するために 日本語での試験が難しいから 「日本語の試験内容を簡単にしよう」 という馬鹿な判断をしたのが鳩山内閣の「東アジア共同体構想」でした。 将来的には中国からの 看護師試験受験希望などを受けるような拡大も否定できません。 民主党の「東アジア共同体構想」は 中国様を宗主国として中心にする代物ですから 私のこの邪推は相当程度当たるのではないでしょうか? そして民主党は大好きな有識者チームを設置し、 その看護師試験を「いかに平易な日本語に置き換えるか」 という目的のとりまとめが本日発表されたわけです。 対応策などと称していくつかにパターン分けされています。 対応策1 難解な用語を平易な用語へ置き換える 例) 症状を呈する → 症状がある or 症状が現れる (文脈で判断して使い分け) 対応策2 難解な漢字は可能な限り平易な用語へ置き換え、 置き換えができない用語にはふりがなを振る 例) 脆弱、総菜など 対応策3 曖昧な表現は置き換える 例) 食事はインスタント食品ばかりである → 食事はインスタント食品ばかりを食べている 対応策4 硬い表現は軟らかい表現に置き換える 例) 入院となった → 入院した 手すりを設置する → 手すりを付ける 対応策5 複合語は分解する。 例)便秘予防 →便秘の予防 他にも対応策がつらつらと並べられています。 特に気になるのが 「専門用語は平易な表現に置き換える」 「置き換えない専門用語は英語を併記する」 としているところでしょうか 倦怠感 →体がだるい など。 日本の医療用語をあまり知らずとも合格させられるように という背景が透けて見えています。 これら専門用語やこの有識者チームが難しいとしているレベルの語彙は 現場の医師や看護師、患者間でのコミュニケーションにも普通に使われる物です。 この有識者チームでも 症状等を表す用語を日本語で理解していなければ コミュニケーションの問題や患者の異常の発見が遅れるなど 極めて重大な影響を及ぼす可能性がある。 という指摘が出ています。 日本に出稼ぎに来たい周辺国に看護師試験を合格させたいがために 試験の内容を妙に簡単な言葉に置き換えたりすることで 現場でのコミュニケーションに難の有る人が合格になる可能性が当然ながら高くなります。 外国人看護師の受け入れ拡大を狙って 「使い物にならない可能性が強い人材」 にまで枠を広げても、 結局は現場で使い物にならずにお断りされるでしょう。 ちょっとしたミスで患者が死ぬことだってあり得るのですから、 場合によってはクレームにもなるでしょう。 日本にわざわざ来て仕事にあぶれた人達はどうしますか? 高い渡航費用を払ってすぐに帰るわけにもいかないでしょうから、 オーバーステイや生活苦からの犯罪など そういう可能性まで考えねばなりません。 外国人看護師の受け入れ拡大のために 看護師として不要とされる可能性を拡大するのは本末転倒ですし、 それこそかえって無責任で、 本来合格できそうもない人を合格させてもかえって不幸にさせるだけです。 ![]() ![]()
by Ttensan
| 2010-08-24 22:36
| 政治
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Comments(1)
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日本人の潜在看護師にいくらブランクがあっても復帰するチャンスやきっかけさえあれば、普通の新人ナースより早く職場になじんで、戦力になれますよ・・・(個人差はあれど)
外国人で日本で働きたい。はい。そりゃかまいませんよ。 でも、TPPとかEPAとか「経済協定」ありきで強引に話が進んで行ってる点が気になります。 そもそも日本語が解らないのにダルイもケンタイもどちらが簡単だとか平易だとかって言うのはナンセンスだと思いますよ。 それに、日本語って同音異議語が多い。ケンタイと言っても、検体かもしれないし、倦怠かもしれない。 献体かもしれませんよね。 そもそも、看護師なのに文字の読み書き出来ないなんて仕事になりませんがな。 いったい国は看護師の仕事をどう考えているのやら。なんでこんなバカなことばかりするんでしょうか。
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