民主党代表選後はノーサイド（笑）

民主党代表選挙では議員票が見事に真っ二つに割れました。

この内閣を仕切っている仙谷の留任が早々に決定した時点で、
赤の伝統に則って粛正がおそらく行われるであろうと見るわけですが、
簡単に党が割れるかと言えばノーです。


さて、とりあえずは取り上げておきたい発言を二つほど。

まずは菅内閣で閣僚に任命されておきながら
会見まで開いて小沢支持を宣言した原口一博

原口総務相「どうなろうが首相を支えていく」

先の衆院選後に小沢にすり寄り、
小沢への票の誘導も考えてわざわざ会見で小沢支持を表明し、
菅内閣の閣僚という立場を無視したのですから罷免されて当然です。
小沢支持宣言会見＝菅首相打倒宣言なわけですから
周囲に影響を与えようと大臣の立場を生かして会見を開くという事が非常識です。

代表選後は大臣としての仕事をほっぽり出してテレビに出まくって
この手の発言を繰り返しているのですが、俗に言う命乞いってやつでしょう。
どこまでも小さい人です。

そして小沢を支持しておきながら自分の地元の党員サポーター票も満足にまとめられていません。
鳩山や輿石などもそうですが、小沢を支持したベテラン議員は
山田農水相や田中真紀子などを除いてほとんどが
地元の党員・サポーター票をまとめられていません。

マスコミ露出がやたら多かったり、マスコミが民主党を持ち上げる世論を
何年もずっと作ってきたおかげで議員になれているだけで、
地元での活動をきちんとやってきたのかといえばそうでもないようです。

だからと言って野田財務相のように、閣僚としての仕事よりも
地元の駅前で演説する事を優先しちゃうのもどうかとは思いますけどね。


もう一人、この人も今回は取り上げておこうと思います。
小沢チルドレンで小沢親衛隊の一人、萩原仁議員です。

【萩原仁議員「覚えておけよ。おまえらとは一生口をきかんわ！」
東京・赤坂の路上で菅支持の新人議員に罵声浴びせる】
　「勝ち組が来た。おれらを下に見て…。覚えておけよ。おまえらとは一生口をきかんわ！」

　１４日夜、東京・赤坂の路上。民主党前幹事長、小沢一郎を支持する衆院議員、萩原仁は、首相の菅直人を支持した同期の１回生議員らが偶然通りがかるといきなり罵（ば）声（せい）を浴びせた。

　同じく小沢を支持した前首相、鳩山由紀夫はツイッターにこう記した。

　「代表選の応援団をみると、菅首相側には官僚出身、松下政経塾出身、弁護士が多いように思う。一方、小沢氏側には一匹狼（おおかみ）的な議員が多い。偶然だろうか。私には覚悟の差のような気がしてならない」

　菅がどんなに「挙党態勢」を強調しても党内の亀裂は簡単に修復できそうにない。
(2010/09/15　産経新聞より一部抜粋)

小学生みたいな事言っちゃってます。
さらに別の議員はこんなことやっちゃって必死だったようです。

ちなみに岡田克也は電話魔になって小沢チルドレンに電話をかけまくっていたようです。
横粂のところだけでも5回以上岡田克也から電話が来ていたと横粂本人がばらしてます。
（横粂くんは自分が議員の自覚があるんでしょうか？情報オープンすぎでしょう）

それだけ党内では両陣営必死に票獲得作業をやっていたということで、
とてもノーサイドと呼べるような状態にはなっていないでしょう。


■すぐに党が割れるか？

残念ながら簡単には割れないと思います。
小沢としても前原を永田メールの責任を取らせて追い落として代表になったように
今回も同じ手を狙うと思います。
ヘタに割るより、その方が乗っ取りやすいですし、
党を割るにしてもいままでのように政党助成金を猫ばばするのならば
幹事長として党のお金の権限を持ってないと話になりません。

また、民主党というのは思想ではなく選挙互助会としてまとまった政党です。
今や民主党が大勢力の与党なのですから、
このおいしい立場を捨てて分裂しようなどという根性のある議員だったら
とっくに分裂しているでしょう。


■安易な政界再編待望論は封印した方が良い

よく、この機会に自民党からも真性保守が分裂して
民主の保守系議員と政界再編などという人を見ますが、
私はこれに賛成できません。
既存の物を利用せずに壊して同じ物を作るのには何倍も金と労力が必要だからです。
民主党だって当初はただの弱小政党でした。
地方組織が全く無かったのですが、旧社会党を吸収する事で地方組織を得ました。
同時に民主党の労組依存、総連や民団依存の体質はこの時点で決まりました。

国会議員が議員単独で成り立っているかのような発想は捨てましょう。
それぞれの地方基盤がしっかりしていなければ
ただの一瞬だけの勢いの政党でしかなく長続きできません。
世の中一気に解決できたように見えるものでも、
それは少しずつ状況を変えてきたのが目に見える形になっただけです。
選挙で 「よりマシなもの、よりマシな状況」を選ぶ事で変えていくしかありません。


■民主党の分裂の要素は

民主党の分裂を誘発させる要素は政治思想とは別の所にあると思います。

バンドワゴン効果による支持率引き上げを狙ってきたのでしょうが、
昨日に日経が内閣支持率７１％などという大嘘な数字を出しました。
マスコミは民主党をよく理解していると思います。
民主党政権を守るために重要なのは支持率です。
たとえ支持率がまったくのでたらめであっても、
それによって国民を扇動し、民主党議員も安心させる必要性を理解していると思います。

民主党は「支持率が低迷してこのままでは絶対に次の選挙に勝てない」
そういう状況に至った場合は簡単に割れるでしょう。
政治思想ではなく選挙に勝ちたくて集まった選挙互助会なのですから。

今回の代表選でも最初は議員票は小沢が多数と言われていましたが、
すぐに小沢チルドレンなどの票が予想以上に固まらずに苦戦と報道が変わりました。
小沢チルドレンのそれぞれの地元後援会では
「小沢はついこの前責任を取ったんじゃなかったのか？小沢を支持するようなら後援会やめるぞ！」
という苦情のような意見がけっこう出ていたという背景があるようです。
実際にテレビでもその場面を放送した局もありました。

今の小沢とて高支持率の内閣＝世論を敵に回して党を割ることは考えづらいでしょう。
大連立でもない限りはすぐに来るであろう解散総選挙で負けますからね。

そうした意味も込めて、マスコミは内閣支持率に大きく下駄を履かせて
世論を誘導しようとしているのだと思います。

また、小沢としても議員の半分は小沢支持だったんだぞということで
党を割られたくなければそれ相応のポストをよこせ的な事をやっている最中だと思います。
昨日の菅直人との会見を9分で席を立って出て行ってしまったのも
小沢お得意の高いところから相手に要求を押しつけるいつものやり方でしょう。


■私たちに出来る事、やるべき事

特に私たち一人一人がやるべきことは
民主党はテロを繰り返してきた新左翼の政党である
極左政党であるという事実を広めていく事だと思います。

先日の予算委員会で平沢勝栄議員が
民主党が革マル派から候補を擁立した事などを取り上げましたが、
事前に革マル派の事を取り上げるのをやめろという圧力がそこかしこから来たそうです。

政策がどうこうよりも、100人以上も内ゲバで死者を出してきたり、
数々のテロ行為を行ってきた組織が基盤だと
国会のしかもテレビ放送が入る場でやられては困ると、
民主党の後ろにいるのが革マル派や中核派など、
テロ行為を繰り返し数多の殺人事件を起こした極左団体である事
この事を周知される事の方がつらいという事でしょう。

マスコミも民主党からテレビに出す人間は保守っぽい事を言う議員ばかり選んでいます。
民主党の正体が極左テロ団体である事を隠した方が選挙に有利だからでしょう。

マスコミはどうやって自分達で作り上げた民主党政権を維持するか
こういう考えをもって放送を行っていると考えています。
ですから、その裏が民主党の隠したい弱点であるという事だと思います。