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2010年 09月 25日
予想していた範囲内ではあったのですが、
それでも昨晩は怒りであまり眠れませんでした。 とは言っても時間は待ってはくれません。 状況は日々刻々動いています。 民主党政府による船長釈放は 考えられうる中でも最悪の選択肢でした。 今後も含めて考えていこうと思います。 ■チケンガーと言うがどう見ても指揮権発動 仙谷も菅直人も前原も柳田法相もみな 「地検の判断だから」 という事で済ませています。 責任を那覇地検に転嫁しようという意図がはっきりしています。 地検であのような判断を独断で行うはずもなく、 鈴木亨次席検事がわざわざ政治判断だったと釈放理由を説明したということは おそらく那覇地検としてのメッセージと見ていいでしょう。 司法の独立性を無視した事をはっきりと発言しているのですから、 上からの政治判断による決定だというメッセージと考えます。 少なくとも当方の取材の限り、 今回の船長釈放は仙谷が主導して進めたという話を 民主党内から聞く事ができています。 また、今回の地検の越権行為を柳田法務大臣は問題無しと了承しました。 地検が法に基づかずに勝手に政府を飛び越えて政治判断を行ったわけですから、 これは処罰されなければなりません。 ところが法務大臣がこれを了承したという事そのものが 法務大臣が指示を出していた事を認めるのと同じです。 (もしくは法相がありえないレベルの馬鹿であるか) 実際に今回の船長釈放は、 この日柳田法相が2回ほど仙谷官房長官と会った後に発表されました。 ここで仙谷→柳田→検察→柳田→仙谷 という流れがあったであろう事は容易に想像できます。 那覇地検が司法の独立を無視して決定したわけですから、 これを問題視する閣僚が一人も居ない時点で、 現内閣が指示を出したと見るのが正しいと思います。 ちなみに菅内閣が6月17日に就任させた検事総長の大林宏は 1980年から83年まで中国の日本大使館に書記官として赴任していました。 民主党が大使に丹羽宇一郎という人事を行ったことからも 媚中路線で人事を行っているのは間違いないでしょう。 (リンクは当ブログの過去記事、丹羽宇一郎についてです) とすれば、現検事総長もまたかつて中国へ赴任していた時に 金玉を握られている、あるいは媚中派が人選理由ではないでしょうか? ■異例の深夜の釈放 発表があった当日の深夜に船長は釈放され、 夜中の2時にチャーター機で中国へ向かいました。 検察の判断をおかしいと思う場合は 利害関係者ではなくても これに対して異議申し立てを行う事ができます。 今回はそれすらさせないという異例の強行だと言えます。 また、週末を控えて各議員とも基本的に地元へ移動しており、 急いで都内に戻ってきても抗議ができないようにする という事も計算に入れていたのでしょう。 釈放を行うにしても地検だけの判断でこのような対応は不可能です。 ■領土問題にされてしまった尖閣 今回の場合、 ・最初から逮捕しないで警告で領海から追い出す ・日本の司法できっちり処罰する この二つの手のいずれかならば領土問題化される事はなかったでしょう。 ところが、日本の法に基づいて粛々ととか発言をしておいてから 中国側の脅しにあっさりと屈する形で釈放しました。 結果として日本が主権の主張を放棄する形になりましたから、 今後はこれを根拠に中国が尖閣に軍を進めるタイミングを伺っているでしょう。 すでに今日さっそく中国は軍艦を改造した監視船を尖閣へ送り込んできています。 【<中国監視船>尖閣付近を航行 示威行動か】 (2010/09/25 時事通信) 今後、この海域で海保が漁船を再び拿捕した場合に 「わが領海内の漁民の安全を守る」 などと言っていつでも軍を出せるだけの口実になったのです。 それどころか日本の漁船を拿捕するという手もあり得るでしょう。 人質を取れば民主党政権は譲歩するという事が判りましたからね。 そして日本国内の媚中系のマスコミや評論家などには 国際司法裁判所へ持って行けという世論作りも行うかもしれません。 国際司法裁判所へ持って行くということは 「尖閣は領土問題になっています」と日本が国際的に認める事ですからね。 あとは領土を守るためにと中国がミスチーフ環礁やスプラトリー諸島で行ったように 軍常駐、基地設置で乗っ取るだけでしょう。 ■今後尖閣で海保が領海侵犯を逮捕できなくなる 中国側の主張を全面的に認めたのと同じ事をやったわけです。 当然ながら今回の船長逮捕は 「中国の領海内に勝手に日本の海保が侵入してきた違法行為」 というのが中国共産党の主張ですから、 今後海保が同海域での領海侵犯を逮捕すれば これを「日本側の領海侵犯、違法行為」として 「日本から漁船を守るために海軍に護衛させる」と言い出すでしょう。 当然ながら、海軍が常駐して日本の漁船を追いだして 実効支配を行う事は目に見えています。 前原が「今後同じ事が起きたら毅然とした対応を行う」 などと言っていますが、 やるはずがありませんし、できるはずもありません。 ■最悪な形で米国のメンツを潰した 前原はわざわざ外遊して米国側に 今回の船長逮捕について日本が正しい日米安保は尖閣も対象内だと 公式の場で発言までさせました。 米国は中国の東南アジアへの覇権の欲に対してようやく気づき始めており、 7月にはベトナムと共同で軍事演習を行うなど、 南シナ海におけるこれ以上の中国共産党の進出を抑制しようとしています。 中国共産党の侵略に脅威を感じている周辺国にとっては 米海軍がバックアップしてくれるという事が 自国周辺海域の安全保障になります。 そうした中において、 中国に対抗できる地理的、経済的能力を持っている日本が、 中国の領海侵犯にきちっと対応すると見せかけて 訪米し協力を要請したわけです。 米政府はこの背景もあって支援を表明したわけですが、 それをまんまと梯子を外したわけです。 ぶっちゃけた言い方をすれば詐欺みたいなものです。 たとえ今すぐ民主党政権が崩れてもこの行為による日米関係の冷え込みは 簡単に修復できる物ではありません。 ■海底油田は100%中国独占に 尖閣を領土問題化させ、 中国の主張を認めさせる形になりました。 「東シナ海の海底油田などは中国の領海内であり、 日本と協議する理由は無い」 と言って堂々と採掘を始める理由に使えます。 24日の自民党の外交部会に呼ばれた資源エネルギー庁の職員が 白樺で中国が掘削を始めたようだと明かしています。 ■フジタの四人が死刑になっても驚かない 中国としては表向きは人質として取ったわけではありませんから、 中国の法に則って処罰するでしょう。 おそらくは罰金+数年の懲役と今後の再入国の禁止 という判決になるかと思います。最悪は死刑。 今回は民主党の閣僚達が自分達に責任が来ないように 地検に責任転嫁をするというシナリオにして 実際に総理以下みなが「地検の判断」を強調しています。 地検が政府を無視して国際的な政治判断をしたことを まったく問題視しないのですから、 現内閣は地検よりも格下の立場で税金の無駄という事でもあるのですが、 民主党の連中は自分達が常に責任を負わない事しか考えていないので、 そういう部分は少しも考えが及びません。 政府判断ではなく地検が勝手にやったという事にしたわけですから、 中国側も対日制裁も対日への賠償と謝罪の要求も 取り下げる理由は全くありません。 日本からさらに要求するための交渉材料に使えます。 自己保身しか考えていない民主党の連中が考えた最善策は どの角度から見ても最悪の選択肢だったと言えます。 ■今後のマスコミのシナリオ 自民党政権であれば確実に内閣総辞職させられているレベルです。 民主党政権ができてこの1年間、 民主党を擁護するために世論誘導を図ってきたマスゴミと言えど、 さすがに今回の主権放棄&責任転嫁に関しては 庇いきれなくなっていくでしょう。 仙谷と菅直人と前原に責任をおしつけ内閣の首のすげ替えをさせて 民主党政権の存続を狙おうとするのではないでしょうか? そうすれば小沢が晴れて復権するでしょうしね。 ■国会ではすべての法案が通らない可能性も 今回の対応を評価しているのは 民主党と連立したくて仕方がない公明党の山口代表だけです。 (この対応を評価している時点で政治家として失格です) さすがに民主党とくっつきたがっている渡辺善美であっても 今の内閣と組めば確実に自分の党に次の選挙は無い事はわかるでしょう。 野党が民主党の法案に反対する理由としても使われるでしょう。 仙谷の首を証人喚問なりで差し出す事で手打ちも有りかもしれませんが、 今の内閣は仙谷内閣で菅直人はただの飾りです。 仙谷が自分の首を差し出すはずがありません。 ただでさえ政治無能で予算が遅れている状態で これを無視して臨時国会の開催を遅らせています。 さらに予算が遅れるとなればそれだけで致命傷になりかねません。 (どうせマスゴミは「野党は政局に悪用するな」とか言うでしょうけど) ■日本のアジアにおける発言力の失墜 自国の法治国家という看板も壊す形で 中国に対して全面的に屈服したわけで、 アジアの周辺国から見れば今の日本に付いていく理由はありません。 日本についていって中国の機嫌を損ねたくもないでしょう。 【レアメタル開発で協力 モンゴル首相が日本に要請】 (2010/09/25 東京新聞) というような記事もありますが、 これだって中国がモンゴル側に圧力をかければ 一発で撤回されるかもしれません。 日本に鉱山開発をやらせるだけやらせて 中国が圧力をかけて共同開発を撤回させ権益を横取り というような事が起きても不思議ではありません。 菅直人は国連総会で常任理事国入りをアピールしたようですが、 法治国家としてのメンツまで放棄して 独裁国家に屈服したヘタレを誰が支持すると思っているのでしょうか? 今回の民主党政府は仙谷だから起きたというのではなく 「俺たちは責任を負いたくない」 という民主党そのものの体質も大きな要因です。 一部の民主党内の口だけ保守が何か言っているようですが、 いつも後から口だけで保守をアピールしても 結果が決まってしまってからであって、 行動につなげたことはありません。 前原だって米国に支持表明までさせたのですから、 まともな神経をしているのなら 内閣に対して辞表をたたきつけるレベルの抗議をする所です。 ですがそういう抗議は誰一人やっていません。 結局、民主党内はイデオロギーの左右関係なく まず自己保身を最優先にしている集団です。 ですから、たとえ明らかに悪い選択肢であっても、 それを強く主張する人間が一人いれば簡単に仕切られる程度です。 民主党の他の議員が閣僚であってもほぼ同じ事になっていたと思います。 ↓良ければ応援よろしくお願いします。↓
by ttensan
| 2010-09-25 19:58
| 政治
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