町村信孝当選 北海道5区補選

同時に行われた札幌市厚別区の市議補選も
自民公認の川田匡桐氏が当選で自民が補選を二つとも勝ちました。

中川昭一氏が存命であれば、比例繰り上げで議員に返り咲いていたのですが・・・。


町村信孝　　125，636　　自民

中前茂之　　　94，135　　民主


投票率が昨年衆院選から大幅に下がっているので
民主党の持つ組織票が北海道においてどれほど大きいのかがわかります。
また、得票数からも市町村別の内訳を見ても
昨年の衆議院選挙の時に民主党が集めた浮動票がほぼ無くなった
と見て良いと思います。

市町村別では江別市　千歳市　恵庭市　石狩市で町村信孝候補が差を付けました。

札幌市厚別区　北広島市ではほぼ互角で
この地区については平成15年の衆院選のときも民主党が票を固めていました。

　　　　　　　　　　　中前　　町村
札幌市厚別区 　24,873 25,881
江別市 22,372 27,202
千歳市 11,279 24,220
恵庭市 10,307 18.056
北広島市 12,022 12,630
石狩市 9,875 11,527
当別町 2,961 4,670
新篠津村 446 1,450
石狩振興局 計 3,407 6,120


■連合会長まで出る組織を挙げた選挙戦だったが

今回の選挙では北教組や自治労などが
「小林千代美の敵討ちだ！」
などと言って決起大会をやっていたりしていましたが、
その労働組合の不正献金で連座制による議員失職を誤魔化すための
議員辞職だったのですから敵討ちというのなら
自治労にしても北教組にしても解散してほしいところです。

北教組の不正献金問題を叩かれていたうえ、
昨年のような追い風が完全に無くなった状態に焦った民主党陣営は
きちんとテレビでは報道していないようですが、
北教組ではなく日教組本体が動いて票固めを行い、
連合の古賀会長が応援演説を行うなど労組政党であることを隠そうともしませんでした。
閣僚も次々送り込んで選挙戦を展開しましたが、
彼らが持っている組織票部分を固めたのみに終わったようです。


■北教組≒革マル派

今回の補選の原因となったのは北教組による不正献金ですが、
北教組は実質的に革マル派と言える状態のようで
【「違法献金」容疑を口実とした北教組破壊攻撃を打ち砕け！】
と、革マル派が北教組の団結を呼びかけています。


■逃げ回る仙谷と菅
産経の記事によると
【【北海道５区補選】沈みだした「逃げ菅」政権　補正・政倫審・ＴＰＰ課題山積も…】
（2010/10/24　産経新聞)より抜粋
補選告示後一度も選挙区入りしなかった首相は２４日、陸上自衛隊の観閲式に出席後、首相公邸で閣僚らと環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）の勉強会を開くなど淡々と日程をこなした。報道各社は補選に関するコメントを求めたが、秘書官を通じて「出しません」と拒否した。仙谷由人官房長官も同様にだんまりを決め込んだ。

と、選挙敗戦の責任を取らないためにも現地入りせず
さらにはコメントまでしないという徹底した逃げを打っています。

ノーサイドどころか仙谷主導で
閣僚から小沢派を徹底的に追い出すジェノサイド人事を行った事で
うかつにミスを認めるとそこを党内の他派閥から突き上げられかねず、
そうした背景が今回の逃げにあると言えます。


■直近の民意

参議院選挙、今回の補選と
直近の民意が示された事は間違いありません。
民主党は参院選でも惨敗、今回の補選でも負けということで
マスコミも民主党の審議拒否を正当化し続けるために使った
「直近の民意」という言葉を使うのか？
これも一応チェックしておきたいと思います。
マスコミのデタラメぶりをテレビしか見ない人達に理解してもらうには
こうした積み重ねが重要だと思います。



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