なぜ菅政権がダメなのか

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なぜ菅政権がだめなのか理由をいくつか考えてみました。


１，責任転嫁、全てから逃げる逃げ菅

尖閣での中国人船長の件は那覇地検に責任転嫁、
参院選前には所信表明演説も党首討論も回避、
先の臨時国会でも党首討論から逃げ回り、
責任を回避するために決断は自分でやらない、
選挙で負けそうなところは応援に入らない等々
あらゆる場面で逃げています。
増税についても野党に協議をと今更言い出し、
政府側では何も案を出さずに野党に案を作らせ、
何かあれば責任を野党に転嫁する事を狙っています。
社長など幹部がみな責任から逃げ回ったら企業としてやっていけますか？


２，やめられない内ゲバ

代表選のために補正予算を無視して内部闘争をしていました。
代表選で勝ったとおもったら
小沢派を閣僚ポストから全て外すという粛清人事を敢行。
そして菅内閣の支持率低迷が誤魔化しきれなくなってくると
再び小沢攻撃を開始。
政治家としての軸が無いので誰かを批判しないと自己を確立できません。
内ゲバは日本のサヨクのお家芸とも言えますが、
この病気は治らないでしょう。
自民の時の派閥抗争を叩いておきながら、
もっとえげつない事をやっているのですから話になりません。
これで党内で結束することなど無理でしょう。


３，議論が出来ない

議論というのはお互いに最低限の共通認識があって初めて成り立ちます。
ところが国会での答弁でも常に話がかみ合いません。
相手と同じプロトコルに合わせようという姿勢は微塵もありません。
さらに、
・平然と嘘をつく
・議論をすぐにすり替えようとする
・言った事がすぐに変わる
・正論に対しては必ず逆ギレする
これは「なってはいけない悪い大人」の典型例なはずです。


４，政策決定のプロセスが無い

TPPも思いつき
財源が無いからと消費税増税も思いつき
仮に自民党ならば党内できちんとした議論を経て
党として政策を出して来ます。
ところが民主党の場合は執行部が
イデオロギーと思いつきで党内議論をまったく経ずに政策を出して来ます。
そして反対の声が出るとすぐに引っ込めるを繰り返しています。
物事は結論ではなく過程が重要です。
過程を無視しているのですからきちんとした政策が出るはずがありません。


５，プロが居ない

民主党の議員には外交も安全保障も農業も経済もプロが居ません。
人材が居ないので財務族議員である与謝野氏を閣内に入れました。
大臣がそれぞれの担当行政に対して無知です。
官僚主導と自民党政権を叩きましたが、
今や自民党なんて吹き飛ぶ露骨な官僚依存、官僚主導です。
政権交代準備完了などと言っていましたが、
どう仕事をしていいのかすらわかってない連中が
行政の舵取りなどできるはずがありません。


６，自己保身のために誰でも売る

民主党が与党になることができた最大の功労者である
小沢氏もいまや政権延命のためにいじめられています。
（元々、全く自浄能力が無いという党内事情が問題でしたが）
党内できちんとしたルールがあって、それに基づいて小沢氏を処分するのならわかります。
しかし、他にも政治と金問題を起こしている議員は山ほど居ますが、
それらは処罰どころか全く責任を問われません。
小沢氏の数々の不祥事は証人喚問の場において説明がなされる必要があると思いますが、
党内の倫理基準とかそういうものではなく、
単に小沢をいじめれば民主党政権への不満も誤魔化せる
という自己保身から来るものです。
自己保身のためなら味方だって売り飛ばす輩に人が付いていくはずがありません。


７，自らの足下を壊している

民主党には独自の選挙体制を作っている議員はほとんど居ません。
連合や民団の協力無しには選挙においてもポスター貼り一つもできません。
小沢氏は民主党にあらゆる組織票を集めるために奔走し、
選挙体制を構築しましたが、
その選挙のプロである小沢も今や追い出されようとしています。
民主党というのは組織票の政党ですが、
その組織票と言っても一枚岩ではありません。
それぞれの組織票のために餌をぶら下げたつもりが、
どれもこれも反故にしつづけ、組織票そのものが分裂しはじめています。
ところが民主党執行部は
今までずっと公務員労組の組織票で守られてきた旧社会党系で
選挙運動から票集めからすべて丸投げしてきたために
そうした自分達の選挙構造を考えていません。
そしてTPP参加を進めて地方の民主党議員全員を捨てても
政権の延命をしようとしています。
地元の意見を聞いて選挙に走り回ってくれるのは地方組織です。
その地方組織が壊滅してしまえば、以降の選挙を戦えるとは思えません。


８，日本の足下も壊している

事業仕分けという底の浅い政治ショーで支持率稼ぎに一時的に成功したものの、
中身は無知が一方的に多くの事業を廃止または削減と宣言するだけでした。
そして学術、研究分野は特に食い荒らされてしまいました。
こうした部分は今後の日本の中長期的な国力の低下の要因にしかなりません。


９，誰に話を聞けば良いのかわからない

菅首相本人が何も決定しない上に、
決定するのかどうか追及されるとすぐに逃げてしまいます。
また、平成23年度予算の編成をとりまとめたのは海江田議員です。
それが国会開会寸前に与謝野議員に代わってしまいました。
予算編成をしていない人に予算について聞かなければならない
全く筋の通らない話です。
普天間問題についても防衛大臣、外務大臣は別々の主張をしたままです。
鹿野農水大臣も農業側の立場を代弁する事から逃げ、
菅内閣の方針に従うために言葉を濁すだけで何もしていません。
蓮舫に事業仕分けされた予算について聞いても、
「事業仕分けはあくまでも意見の表明です」
と都合が悪くなると立場を曖昧にします。
誰に何を聞けば良いというものがまるでありません。
これで交渉になるはずがありません。


１０，国民を信用していない

ルーピーも辞任の際には国民が理解してくれなかったと言い
菅直人も「これだけ頑張っているのに国民は理解してくれない」
などと言っています。
国民に理解できるようにする事すらせず、
国民に理解しろと求めるのは無理な話です。
マスコミが国民を扇動し、功績は全く報じず、
徹底的な揚げ足取りを繰り返す中、
国民を信じて麻生元首相は景気対策に全力で取り組みました。
しかし、現政権はマニフェストで騙し討ちをして、TPPでも国民を騙そうとしています。
そのため具体的な中身を語ろうとせずに信用してくれと言い出している状態です。
自分達が国民を信用していないのに国民から信用されるはずがありません。


どれもこれも今後の改善の見込みが見えません。
もはや引き返す事のできないところまで進んだと思います。
野党が解散と声高に叫ばなくても
道理に従って法的、倫理的矛盾点を正面から指摘していくだけで
民主党は転がり落ちていくだけだと思います。




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