与謝野あっさり変節

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1日の衆議院予算委員会、柴山昌彦議員の質疑において
与謝野薫議員が昨年の国会でルーピーに対して
「平成の脱税王だ」「通常なら１～２年の実刑が課される話だ」
と脱税を批判した事について質問された際に

「前総理に対しては税務当局が厳格に税務執行を行ったと思いますし、また還付があったかどうかは私は知りませんけども、それについても厳密な税法の解釈を行った上での事だと考えております。」

と発言し、野党時代の主張を翻す変節ぶりを見せました。

またこの直後の答弁では

「日本の税務署というのはなかなか厳しい役所でして、政治家であろうとも、現職の総理大臣であろうとも、
税務の執行については極めて厳正であると私はいつも思っております。
したがいまして、鳩山さんのケースも国税当局は厳正に税務執行を行ったと私は推定をしております。」

と発言しており、ルーピーの脱税を擁護する立場に変わった事がわかります。
本当に与謝野議員は自らの晩節を汚していますね。
こうした行為は日本人的な美徳とは正反対に位置する物だと思います。


さて、ルーピーの脱税についてあらためて考えてみます。
以下は昨年11月のニュースですが、
【ダイエー創業者次男に有罪判決　２億７０００万円の脱税で】
　ダイエー創業者の故中内功氏から生前に贈与された約５億５千万円を申告せず、贈与税約２億７千万円の支払いを免れたとして、相続税法違反の罪に問われた功氏の次男でプロ野球旧福岡ダイエーホークス元オーナー、中内正被告（５１）の判決公判が１１日、さいたま地裁であり、大熊一之裁判長は懲役１年６月、罰金５千万円、執行猶予３年（求刑懲役１年６月、罰金５千万円）を言い渡した。

　判決によると、中内被告は平成１７年８月、東京・田園調布の不動産売却で功氏から約５億５千万円の贈与を受けたにもかかわらず、返済しているように装って申告せず、贈与税約２億７千万円を脱税したとされる。
(2010/11/11　サンケイビズ)

贈与税の脱税で金額は5億5000万円で、1年6ヶ月の懲役及び罰金が科されています。

ルーピーは12億4500万円の脱税であり、金額では中内氏の倍以上です。
またルーピーも脱税を意識してか
本来の時効分までの5年分ではなく7年分を納付しています。
（脱税とされれば時効が2年伸び7年になる事をあらかじめ織り込んでいる）

ところが、つい先日2年分が還付され、
申告漏れによる延滞金も追徴課税もされておりません。
悪質な脱税にもかかわらず実質的に無罪放免ということになります。
全く筋の通らない話です。

こんなルーピーを擁護するのであれば、
民主党だけは犯罪行為を犯しても犯罪ではない
と言っているも同じです。

ましてや、総理大臣というのは徴税者、つまり税金を取る側のトップでもあります。
総理大臣だからこそ逆に巨額の脱税をしたことの罪は大きいのです。
トップが税金をまともに納めていないのに
「お前らは税金をきちんと納めろ」
と言われて誰が「はい、かしこまりました」などと納付したがるでしょうか？





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