逆質問、すり替え、大声を出すだけ 党首討論

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谷垣
「内政外交、議論すべき問題が貯まっている
このような党首討論を頻繁にやりたいと総理も言っているようですし、私も賛成。
まず、社会保障と税の一体改革っていうけど
総理は4月には社会保障の改革案をまとめる
6月には税制抜本改革を含んだ成案をまとめる
9月にはマニフェストの見直しも進める。
消費税を上げる際は解散して国民の信を問う。
このスケジュールで間違いないか？」

菅
「この党首討論は一方的な質問だけではなくて、
お互いに討論をするわけで、まさに熟議の国会にふさわしく
その討論を通して、いろいろな議論が深まっていくような
そういう討論にしていきたいと思ってる。
回数ももっと開いて良いとおもう、是非谷垣総裁も協力を。
建設的な討議になるようお互いに努力しよう。
国作りの理念として
平成の開国　最小不幸社会の実現　不条理な政治を正す
こう言ってきた。
今日はもちろん質問に答えるよ。
だけどこっちからも意見を聞かせて貰うよ。
社会保障と税の一体改革のスケジュールだけど、
これについては大きなスケジュール感を持たなければならない。
高齢化による毎年1兆円の社会保障の自然増、
子育て、若者層の雇用、人々が居場所と出番をもてない状況になってる。
だから、社会保障と税の一体改革というのは
どの内閣でも避けて通れない課題だ！（キリッ）
で、質問の回答だけどスケジュールについてはほぼそのとおり、
内容はいま検討してるとこ。
マニフェストについては9月に向けて今分析中。」

谷垣
「端的に答えろよ。
大きなスケジュール感はわかったけど、マニフェストが破綻してるんだから、
この処理を先にやるべきだろ。
社会保障と税の一体改革と言うのはその後だろ。
この案が4月にまとめられなかったら辞めるって予算委員会で答えたよな。
ほんとにできなかったら責任を取って辞めるの？」

菅
「順序が逆とか言う指摘は全然理解できない。
団塊世代の前後にとって社会保障の将来は不安感を持たれてる。
今の若い人達は社会保障を受けられるのかという不信感を持っている。
だからこの問題に一刻も早くしっかりした案を作って実行に移すことが重要。
逆に聞くけど、6月に案を提示するから
谷垣も「案を出さないのに協議には応じない」って言ってたんだから、
当然ちゃんと協議に応じるよな？」

谷垣
「スケジュールはわかったって言ってるだろ。
でも総理は参院選のときは自民党案を手本にして消費税10％とか言ったよな？
でもすぐ引っ込めたろ。だから本気でやるのかどうかを聞いてる。
その質問に対して答えなかった、責任から逃げた。
6月に成案を得るって言ったな。
4月の段階でかなり詰められた内容になってなきゃできないよな。
当然そういう内容だという事でいいよな？」

菅
「消費税について自民党案をパクったけど、
それをすぐに引っ込めたという指摘は間違い。
消費税について与野党で協議をやろうという事を言ったつもりだったが、
言い方が悪くて勘違いされただけだ。
その間は党内で議論をまとめてたんだよ。
6月には税との一体改革を示してやる、だからお前も質問に答えろ
俺たちが案を出したらきちっと協議に応じると言え、答えろ！（キリッ）」

谷垣
「具体的に内容を聞いて答えるって言ってるだろ。
消費税について勘違いされただけみたいなこと言ってるけど
国民は誰もそんなの信じてないよ。
トップリーダーがどれだけやる気なのかというのを国民は見てる。
だからこそきちんと責任を持ってやるのかという意味で聞いた。
ところが回答から逃げた。
お前らの言うスケジュールって曖昧じゃん。
4月には積算根拠になる数字を出さなきゃ成案は作れない。
だからそれをきちっと出すのかと聞いている。
（ここで菅直人が顔を真っ赤にして反論）
じゃ、それ、そこだけ答えてください。」

菅
「俺は今、国民にわかりやすく説明してたろ？
4月までに有るべき姿を示す。
税についてはどれだけの財源が必要かとか6月に案を示すから、
それを出したときに協議に応じるかどうか答えろ」

谷垣
「4月に具体的な案を出すのかと聞いている」

菅
「何度も同じ事を聞くなら同じ事を答えるしかない。
社会保障っていろいろあるだろ
～～（中略）～～
4月に社会保障のあるべき姿について提案をして
それの財源とかをどうするかを6月に提示するって言ってるだろ
同じ事聞かれてるんだから同じ事しかこたえねーよ。」

谷垣
「・・・6月にきちっと数字を決めたものを出すと、
それなら4月にはその十分な叩き台になる案が出る
と言ったととりあえず理解しておく。
税制改正付則104条だとそっちのプランは
平成23年中に消費税を含んだ案を出さないとならないはずだけど、
総理は衆院の任期後に上げるとも言ってたよな。
そのあたりはっきりしないけどどうすんの？」

菅
「実施する前に国民に信を問うと言ってるじゃん。
23年度末までに消費税上げとか案を出さないとならないと思ってる。
で、、少なくともそうしたものが決まったとして、
それが実施される場合には　実施される前には国民に信を問うと言っている。
これについてはこれまでも明確に答えている（キリッ）」
（ブログ主注：つまり衆院任期後なので衆院任期切れで信を問うところまで幅を広げています）


谷垣
「いや、明確に答えてきてねーじゃん。
だいたい、無駄を省いたりして財源出るって言ってただろ。
そのマニフェストでは消費税でやるって書いてねーだろ。
そこにきて23年度中に消費税上げの案を出すから協議に応じて片棒を担げ
なんていうのは角番を回避するために八百長相撲を取ってくれみたいな話。
そんな案には同意できない。
マニフェストが破綻してんだから、消費税上げを明記した新しいマニフェストを作って
それで国民に信を問うのが筋じゃね？
こっちもきちっとどういうことをやるのか政策を出す。
それで国民の声を聞いてから選挙に勝った方がそのマニフェストを実行すればいいだろ。
約束を全く守らないっていう政治不信があると思うぜ。
今税金を上げさせろってのは筋が違うだろ。
今23年度予算案が審議されてるけど、これだって金をかき集めてようやく作っただろ。
来年度以降同じように予算を組めるわけない、だから増税って言ってるんだろ？
24年度予算を組むのであれば、きちんと信を問う、これが近道だろ。
こっちはきちんと財政について方針をまとめてあるんだよ。
少なくともこちらと同じレベルの案までまとめた物を出そうぜ」

菅
「つまり、俺たちが案を提示してやっても
国民に信を問わない限り議論に応じないって言うんだな。
解散して民主党政権が倒れたら責任取れないから、
案を出すから協議に応じろって言ってるんだよ。
お前ら案がないから議論に乗れないって言ってきただろ！
そのためにわざわざ4月に方向性を示して
6月に財源も含めた案を出すって言ってやったんだろうが
それに応じないというのは国民の利益よりも党の利益を優先してるんだな！」

谷垣
「急がば回れって言うだろ。
大事なのは国民との信頼関係だろ。
マニフェスト違反の共犯になれって言ってきてるから応じられないって言ってる。」

菅
「実は2010年の参院選のときのマニフェストで
ちゃんと消費税を含む税制の抜本改革について
協議を超党派で開始しますと書いてある。
だからマニフェスト違反ではない！（キリッ）」

谷垣
「衆議院選挙のときのマニフェストで消費税上げはやらないって言ってただろ
民主党のマニフェストに根本的欠陥があるだろ、
無駄排除で財源を出すってのがまずできてない。
無駄を排除して財源を見つけてもバラマキに使ってしまうから
財政体質の改善にならない。
社会保障が毎年1兆円増加する事について、
どう対応するのかってマニフェストに何も書いてないんだよ。
だから菅さん達のマニフェストは財政破壊だから見直せって言ってるんだよ。
あと、小沢さんの証人喚問だけど、もうこっちは3年越しで要求してんだよ。
菅さんがリーダーなら自分がきちっと解決を付けるとこの場で言え」

菅
「相変わらずバラマキと言っているが、これはバラマキではない
これは従来の政権で出来なかった画期的な事をやっているのだ。
それをバラマキというのは間違いだ。
政治と金の問題、小沢さんを巡る問題も超えていかなければいけない課題だ。
党の代表選でもクリーンでオープンな政治というものを掲げて勝った。
企業と団体献金についても法案をまとめているから
法案成立について協力をお願いする。
証人喚問については国会でこれについてどうするかを決めるべきだ。」



だいたいこんな感じです。
議論というのはお互いある程度の共通認識がなければ成り立たないのです。
単に「増税したい、俺は絶対に解散しないぞ、責任は取らないぞ」
というだけで日々を送ってる人と、
具体的案がどういうものであるのかを引き出そうとしている人
これで議論がかみ合うはずがありません。


また、菅総理は単にバラマキの財源が無いから増税したくて
その増税の理由を手を変え品を変えしているだけでしょう。

菅直人が首相に就任してからはというと、

・増税で景気対策だ　（阪大の小野教授のトンデモ理論に乗っかる）
・自民が消費税10％って言ってるから10％に上げようぜ
　→参院選惨敗

・日本はギリシャのように破綻する
　→今更こんな与太話を信じる人もあまりおらず、すぐに言わなくなる。

・社会保障のためには増税が絶対に必要だ　←いまココ


国債の格付けについて聞かれて「疎いので」と言っちゃった方なので
何を言っても少しも説得力もありません。

そして小沢の件についても相変わらずの逃げ菅。
結局、自分が責任を持って判断するということから徹底して逃げ、
政権にひたすらしがみついていたいということだけがはっきりした党首討論でした。





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