風評被害の主犯 不安を煽るマスゴミと無能政府

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すでにご存じの方もいるでしょう。
以下がAERAの表紙で
「放射能がくる」と書いてあからさまに不安を煽る事を狙ったものです。

この件はあまりに露骨な煽り方なので抗議されて謝罪しました。

ちょっとだけ疑問なのですが、
マスクの下にマスクってこれ・・仕込みじゃないでしょうか？
これじゃマスクの密着が保たれずかえって危ないと思います。
マスクの下に布マスクとか意味ありませんし。

さて、本題に行きましょう。

たとえば見出しだけでも

　チェルノブイリの２～５割 福島原発放射性物質で試算　（24日　共同通信）
　放射性物質「チェルノブイリの２～６割」　（24日　TBS）
　福島産野菜に摂取制限！放射性物質の基準値大幅超え（24日　スポニチ）

チェルノブイリ云々のは

オーストリア気象庁の試算によりますと、福島第一原発の事故の後、３日から４日の間で放出された放射性セシウム１３７の量は、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の後、１０日から１２日の間に放出された量の２０％から最大で６０％に相当するということです。

と記事中で断っていますが、
チェルノブイリの事故から10日も経過してからの数字を基準としていること
さらにオーストリア気象庁の試算であること
を隠して記事の見出しで煽る形になっています。

その他にも飲料水からヨウ素が大量に出ただとかなんだとか
たたみ掛ける形で次から次へと放射性物質がという記事が出ています。

まずは今回の福島での民主党政府による原発人災事故を整理しましょう。


■チェルノブイリとは全く違う

チェルノブイリは燃料棒を黒鉛で被覆していました。
そしてこの被覆した物が剥き出しの状態で運用されていました。

今回の福島の炉は燃料棒をジルコニウムで被覆し、
さらに格納容器に収めて運用している形です。

今回、燃料棒の溶融が推測されているわけですが、
高熱によってジルコニウムの被覆は溶け落ちるだけです。
チェルノブイリの場合は炭素です。
チェルノブイリの場合はこれがさらに燃料として働いたわけです。

燃料棒温度上昇→燃料棒を覆う炭素燃える→爆発炎上→さらに核分裂のエネルギーに

これで大爆発を起こしたわけですが、
福島の場合はあくまでも炉がブスブスと放屁を続けている状態です。
チェルノブイリになるだの煽った評論家もいるようですが、原理的にありえません。


■出てくる放射性物質の中身

放射線を出す放射性の元素にはヨウ素やセシウムや
プルトニウムなどなど多種あるわけですが、
チェルノブイリの場合は大爆発によって
粉塵としてプルトニウムやらウランなど重い元素も周辺にまき散らされ、
特に風に乗って特に風下にまき散らされました。

今回はそうした大爆発は無く、
放出された水蒸気中にあったセシウム（水溶性）やヨウ素が
注意しなければならない放射性物質ということになります。


■被曝と癌の発生

放射線によって希にDNAに損傷を受け、
その中からさらにごく一部が癌化するという形ですが、

人間の体の中ではしょっちゅうどこかで癌の子どもが出来ています。
それが小さいうちに処分されているから何事も無く行っています。
ごく希にそれが生き残ってうまいこと成長してしまう事でいわゆる癌になります。

自然界にも当然放射能が存在し、
常にこうしたことが起きているわけですが、問題は放射線の強度です。
細胞などに与えられる損傷が修復が追いつかなくなってくるレベルの強度
一定以上の強さの放射線を長期的に受けるという点を警戒しなければなりません。


■ヨウ素131とセシウム137

今回騒がれているヨウ素131の半減期は8日で、
8日毎に半分になっていきます。
80日経過すれば2の10乗、つまりは１／１０２４まで減るわけです。

ヨウ素は甲状腺が蓄えるわけですが、
人間の細胞は代謝を繰り返しており、
その中で食物などから摂取される新たなヨウ素に置換されていきます。

また、セシウム137は半減期が30年と騒がれていますが、
これもほとんどは代謝によって排出されますし、
蓄えられる先は主に筋肉中です。
筋肉中での癌というのは発生率は極めて低く、
これも極端に気にする必要があるものではありません。
（極端に濃度が高い場合は別として）

特に気にするべきはヨウ素ですが、
ヨウ素そのものの半減期が短い事が幸いです。

現在発表されている暫定基準値は
その濃度で通年で摂取しつづけた場合に「危ない可能性があるね」
という物で、今回問題にされたほうれん草を1トンも食べるような事をする
（別の意味で無理でしょうけど）
というようなレベルでなければ問題になりません。

昨日の報道では水道水から210ベクレルのヨウ素がどうとか騒いでいますが、
これをシーベルトに換算すれば
4.62 μSvで危険だと指摘される100mSV(＝100000μSV）には遠く及びません


■被曝経路から考えれば

20キロ離れた場所でヨウ素がβ崩壊を起こしてβ線を出そうと、
（ヨウ素131はβ崩壊でキセノン131mに変わる、このときに放出されるのがβ線）
街灯から離れすぎれば光があまり届かずに暗いのと同じく、
影響は少ないですし、β線は金属板で止まります。
（キセノン131mからγ崩壊でγ線放出とともにキセノンになりますが
人体への吸収は極僅かなので今回は考える必要はないでしょう）

被曝するとすれば衣類や身体への付着か体内へ取り入れるか
の二つになると考えられます。
前者は洗えば落ちますし、後者も主物質は現在の量から8日で半減するわけです。
そして福島の炉からの放屁はすでにフェードアウトしていく過程に入ったわけですから、
今後は大量放出される可能性が極めて低いと見られます。


■いたずらに不安を煽る政府の問題

買い占めが起きていて問題になっていますが
民主党政府の人達は
「買い占めするなよ！買い占めするなよ！」
と理由を説明せず言うだけです。これでは煽るだけです。

野党から「質問に具体的に答えられないのならば専門家を臨席させて説明させよ」
という再三にわたる要求を無視し、
民主党は政治主導を演出するために
技術的な知見を持たない官房長官に説明をさせています。

そして繰り返すのが「ただちに健康に影響はない」という言葉と
「検討します」「調査します」
具体的になにがどうしてどう危ないのか
これを説明せずに「基準値の2倍のヨウ素131が検出されました」
などと言っているのですから不安を煽るだけです。

「茨城と福島のほうれん草やカキ菜から基準値を超えるヨウ素やセシウムが検出され出荷停止としました」

これだけ発表すれば風評被害を呼ぶだけです。
その「基準値」というものがどういう定義なのか？
では「どの程度の危険性があって停止したのか」
これらに対して具体的な説明ができないのですから誰だって不安になります。

大槻義彦早稲田大学名誉教授が自身のブログで
【放射能の暫定基準値】というエントリで

ホーレンソウや牛乳、海水の放射能汚染が騒がれています。ここで言われるのは『暫定基準値』というものであす。一体、何で『暫定』なのか？確定値というものはないのか？これは説明すれば長くなります。実際には専門家に結果がまちまちで今だ確定値はないのです。そこで一番安全に研究家たちのデータの下限をとって暫定としているのです。だから暫定値の数倍、数十倍の汚染でも問題にはならないでしょう。それに加えて政府から発表されたホーレンソウや牛乳の数値は１年近くも摂取し続けて問題になる値です。一体、今の原発の異常状態が１年間もつづくと思っているのでしょうか。（政府は責任がありますから、最悪１年近く放射能異常が続いたときの、最悪のケースで出荷停止をうながしたのでしょう）。私はホーレンソウも牛乳も平気です。出荷停止のもの、私が食べますからお送りください。３ヶ月食べ続けて、その後どうするかはそのとき考えます。なお、海水のことも問題外です。問題となるのは魚や海草の汚染です。これは測定されてからコメントしますが、ホーレンソウと同じでしょう。

言葉の使い方はかなり極端ですが、大槻教授の書いているとおりです。

政府が放射線の観測値をすぐに発表するようになったと言っても
その具体的な判断材料となる部分が説明できないのですから、
どうやっても不安を煽る結果にしかなりません。
ましてや放射線は目に見えないのですから誰だって不安になるでしょう。

また、マスコミも明らかに「煽る事」だけを主眼として報道していると言えます。

今回の大地震ではそもそも原子炉そのものは緊急停止できたのです。
震度7を受けた女川原発ですら緊急停止できたわけで無事です。
炉の運用としては成功したわけです。

問題は「冷却機能」に対する耐震、対津波対策を怠っていたことと、
初動において政治主導パフォーマンスと情報隠蔽を優先し、
原発のコントロールができなくなる状態に悪化させたことです。

ところがみだりに不安を煽り「原発が危険なんだ」
という煽り方になってしまっているように思います。
そしてこの煽り方によって世界中で
「原発はやっぱり危険なんだ」と
チェルノブイリの事故と同じような物として扱われてしまっています。

ブログ主としては原発の持つ危険性は否定しませんが、
少なくとも福島原発が大爆発するだの、
原発は危険だから今すぐ日本中の原発を止めろだの
こうしたバカな意見には与しません。




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