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2011年 03月 27日
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![]() 人気ブログランキングへ ---------- 炉の中で何がおきていたのかを考える必要があるのではないかと思います。 今回は燃料棒が水面から一部露出どころか 全体が露出していた時期もあったことはすでに報道されていると思います。 燃料棒の冷却ができない状況で何が起こるか? まず、燃料棒の周りをジルコニウムで被覆していました。 水面より上に出た部分、つまり冷却が追いつかない部分では 燃料棒の温度が上昇しつづけ1000度近くなると この被覆しているジルコニウムが 周囲の水分と反応し酸化を始めます。 単純に書いてしまえば 2H2O+Zr→ZrO2+2H2 水素爆発の原因となった水素の大量発生はこれが原因でしょう。 この二酸化ジルコニウムが薄い皮膜としてその部分を覆うことになります。 燃料棒の温度が1300度付近になると今度は燃料棒の内側で 燃料である二酸化ウランから酸素を剥ぎ取って同じく二酸化ジルコニウムの薄い膜を作ります。 ジルコニウムは融点が1852℃で二酸化ジルコニウムは融点が約2715℃です。 結果、冷却が追いつかない状態では 二酸化ジルコニウムの被膜を残してジルコニウムが溶け落ちます。 (溶け落ちる際にも酸化反応を起こしていたと考えられます) ただし、二酸化ジルコニウムの被膜はそこそこ丈夫なので この状態では燃料棒の部分が薄い酸化被膜で覆われている状態です。 以下の二つの写真をご覧ください。 上が燃料ペレットで下が使用済み燃料棒の断面図です。 ![]() ![]() 燃料ペレットは決して大きな物ではありません。 そして、使用した燃料はこうして確認できるひび割れが発生します。 燃料棒が水面より出ていた部分では、 このひび割れだらけの燃料ペレットを 薄い二酸化ジルコニウムの被膜が包んでいたことになるでしょう。 ここに冷却のために注水をしたわけですが、 放射能が漏れ出たということはこの被覆菅が損傷しているからであり、 確実に2000℃はあったと思われますから、 急激な冷却による収縮により表面を覆っていた二酸化ジルコニウムの被膜がはげ落ち、 ペレットがボロボロと崩れ落ちて炉内の水の中に落ちていたはずです。 これにより、原子炉圧力容器内の水が高濃度の汚染を受けていると推測できるわけです。 次に今回の福島のタイプであるBWR型の炉の構造が以下。 ![]() この構造ではどういう手法にせよ、今後根本的に燃料棒を冷やすためには タービン建屋にこの高濃度汚染を受けているであろう水を循環させるしかありません。 そして今回、タービン建屋内の床に貯まった水が高濃度放射能汚染を受けており、 その水で足を濡らしたまま下請け作業員3名が作業をしていたわけです。 汚染のレベルの高さからどこかで圧力容器内の水が漏出していたと考えるのが妥当でしょう。 現場に出来た水溜まりが放射能汚染の可能性が有ることは想定内でなければなりません。 ですが、東電や保安院の連中は現場から遠いところで指示を出し、 (保安院にいたっては50kmも離れたところに居る) 作業員の作業状況から考えても 作業員達に適切な指示が出されていなかった事は間違いないでしょう。 震度7の被災地だった女川も含めて炉の緊急停止には成功したわけです。 停止の次は直ちに冷却に入らねばならなかったわけですが、 そこのところで何も決定し内閣ではいたずらに時間を浪費させ、 燃料棒の水面からの露出~現在の状況を招きました。 初期段階で直ちに冷却の判断をしていれば全く結果は違っていたはずです。 今後、根本的に炉を冷やすためには放射能漏れ対策の手薄な タービン建屋側に水を送り込んで行く事が必要になるはずです。 可能な限りの放射能汚染対策を急ぎつつ、 タービン建屋へ水を送る決断をしなければならないのは総理大臣です。 東電や保安院の判断できるものではないはずです。 (そもそも原子力災害対策特別措置法第15条に基づき、 原子力緊急事態宣言を発令した時点で責任は総理になるので 今までの「トウデンガー」もおかしいのですが) ところが責任をいかに回避しつつ政治主導をアピールするか これしか考えていないヒキコモリのおかげで この判断がどんどん先送りされ続ける可能性が高く 私たち国民としては 「だからどうやって収束させていくんだよ!」 と声を上げて行く必要が有ると思います。 そうでなければマスゴミはこの「収束させていくシナリオ」を追及しないと考えるからです。 ![]() ↓良ければ応援クリックよろしくお願いします。↓ ![]()
by ttensan
| 2011-03-27 08:56
| 政治
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Comments(7)
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もう、こうなったら、自民党、連立組んじゃって仕事(特に災害対策)してもらうしかないかなー。
ほんと日本このままじゃやばいよ。被災地の国民なんか「殺処分」する気だよ、このキチガイ政府。 ![]()
自民党が連立内閣の中で災害対策担当大臣になったら、面倒なことと全責任を自民党が負うことになる。民主党に横で涼しい顔をさせるだけ。
「政治は力のゲーム」であることを忘れてはいけない。批判すべき人をピンポイントで批判してこそ、問題ある当人を追い詰めることはできない。悪い人に逃げ道を与える提案は駄目。 ![]()
解説thxです
水素の発火点が500度ですから、停電の上に火元の無いような空間での水素爆発は、やっぱり上記されていることが原因でしょうね。 今しがたNHKのニュースで運転中の原子炉内の水の約1000万倍(1立方センチ当たり29億ベクレル)の放射能濃度が検出されたと言ってましたが、結構やばいのでは・・・ ![]()
むしろ自民党が少数で、全責任を負いバリバリ仕事してどんどん対策していったら、かえって民主党など涼しい顔できないでしょう。
無能ってことがますます顕著になるだけだし。
現状の無能政権の問題点
1,本来今回の時のためにある中央防災会議を徹底して開かない →民主党以外の有識者が入る会議は認めない 2,対策室を作りすぎな上にどれも権限が曖昧。 かつ、法的根拠を持って設置したものではない (法的根拠を持たせるためには国会に設置法を出さなければならず。野党に精査されてしまうから) そのため、たとえば福島で3つ4つの会議それぞれが別々の指示と人員を配置しようとするなど 明らかに行政の機能麻痺に陥っている 3,国民が死のうと内閣の延命以外に興味がない 4,マスコミと民主党ともに民主党政権延命のためのスケープゴートが欲しい状態 と私は考えています。 以上を踏まえますと
>モスラ1999さん
谷垣入閣=大連立です。 民主党もマスコミも民主党政権を延命させる事しか考えていません。 そして副総理兼復興対策担当と言われたところで 「権限不明」なんですね。 つまり肩書きだけで何も実権を有しない可能性がものすごく高い。 また、なんらかの法的権限を持たせようという事も 衆院で多数を持っている民主党が否決するでしょう。 今自民党が必死に現地で頑張っていますが、 そうした諸々の事すべての手柄だけを民主党が横取りアピール マスコミも民主党政権のお手柄として報道することはほぼ間違いないでしょう。 そしてアレやれコレやれと自民側から言い出せば 「政局にしようとしている!やっぱり自民は国民の生活は無視だ!」 と大キャンペーンを行う。 ここまではほぼ間違い無いと思います。 最悪でも「結局自民もダメだった」として自民に票が戻らないようにするのは マスコミではすでに取り決めされているのではないかとすら思います。 そうすれば日本一の組織票政党民主党が有利ですからね。 ですので大連立にメリットは全く無いと見ていいでしょう。
>通行人さん
私もピンポイントが良いと思います。 明らかな民主党政府による人災の部分。 この部分に特化して問題をきっちり指摘して突破を図るべきです。 >通行人Tさん さすがに1000万倍は誤報だろうと思ってたら案の定訂正が入りましたね。 これも結局は責任を背負いたくないとしている民主党によるところが大きいです。 内閣が情報を一元管理してまとめて公表するのが筋ですが、 東電・保安院・内閣がそれぞれ別個に発表を続けている上に 東電も保安院も自分達は現場に立ち入らないのですから それをたいしたチェックもせずに流している状態では誤報は今後も起こり得ます。
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