会議乱立するも、ほとんど開いてもいなかった事が判明

人気ブログランキングに参加しています。

人気ブログランキングへ
----------

■会議は作る、されど踊りもせず

「会議は踊る、されど進まず」と、かつて
時間ばかりが使われたウィーン会議をそう呼んだ人がいたようですが、
会議を大量に作ってもほとんどが動いても居ない事が判明しました。

26日、衆議院予算委員会
小野寺五典議員の質疑においてのやりとりのから一部を引用します。

東日本大震災後に設置された会議等。

1緊急災害対策本部
2被災者生活支援特別対策本部
3被災者生活支援各府省連絡会議
4被災者等就労支援雇用創出推進会議
5被災者向けの住宅供給促進等に関する検討会議
6被災地における安全安心の確保対策WT
7被災地復興に関する法案等準備室
8災害廃棄物の処理等の円滑化に関する検討会議
9災害廃棄物の処理等に係る法的問題に関する検討会議
10原子力災害対策本部
11原子力災害現地対策本部
12原子力災害合同対策協議会
13原子力被災者生活支援チーム
14福島原子力発電所事故対策総合本部
15原子力発電所事故による経済被害対応本部
16原子力発電所事故に対する外国からの支援を処理するチーム
17福島第一原子力発電所災害に伴う食品の取り扱いへの対応について
18電力需給緊急対策本部
19経済情勢に関する検討会合
20震災ボランティア連携室、震災ボランティア連携チーム
21各党・政府震災対策合同会議
22合同会議・実務者会合
23地震対策に関する政府・民主党連絡会議
24東日本大震災復興構想会議


～ここから～
小野寺：（上記の会議をいくつか読み上げ）
「この会議、総理がほとんど本部長です。出た事ありますか！？」
（内閣府に要求して内閣府から出された資料に基づいて質問している）

菅首相：
まずあの、今回の、地震津波、そして福島の原発事故、
大きな問題が二つ・・・

小野寺：
総理！出た事あるかだけお答えください！

菅首相：
いや、ちゃんと、ちゃんと、説明しないとですね・・誤解を招きますので

中井：（相変わらず不公平非中立）
質疑者は発言の時は手を挙げてください

菅首相：
基本的には地震津波に対する災害対策本部と、
原発の事故に対する災害対策本部の、
二つの本部については法律で規定されておりまして
私が直接本部長を務めております。
その下にいろいろな対策のチームを作っておりまして
その名称が会議であったり本部であったりしておりますけども、
基本的には、そうした個々のチームについては、
私が本部長にはいくつかの例外をのぞいてなっておりません。
そういった意味で、本体の二つの本部には私必ず出ておりますけども
それ以外のことについては基本的には、それぞれの担当大臣中心に運営をしていただいております。
　　↑
（ブログ主注：小野寺議員の質問は　「出た事があるか？」です。）

小野寺：（フリップを指す）
ちょっと見てください、2番目の被災者生活支援特別対策本部、これ一回も開かれてません。
もちろん総理は出ておりません。
2番目の（3番目の言い間違い）被災者生活支援各府省連絡会議。もちろん一回も開かれてません。
これ昨日、役所（内閣府）から貰いました。
実は全然、これら私たち被災者に対しての支援の本部。
（小野寺議員は実家が津波被害に遭い、地元事務所も津波に流されるなどしている）
立ち上がっても動いていない。
本部長の総理は今おっしゃいました。一つも出たこと無いんです！
総理が出ているのは原子力災害対策の会議、これだけです。
これだけ作っていて、全然出ていない。
じゃあ総理、もう一度聞きますが、私たち被災者の生活の支援、
あるいは住宅を造ること、瓦礫の撤去、これ会議（フリップを指しながら）！出た事ありますか！
もう一度出たか出ないか聞いてください。

中井：　（小野寺を無視して勝手に松本環境相を指名）
松本防災担当大臣

小野寺：
総理に聞いています！

中井：（語気を強めて小野寺を押し切って松本環境相を指名）
着席ください！！

～ここまで～


質問で指摘された生活支援対策本部などの本部長は松本環境相であり、
毎日のように会議を開いていると、
松本大臣、菅首相の二人は内閣府の提出した資料（開催0回、本部長菅首相）
と全く異なる答弁をしていました。

首相か、あるいは内閣府の事務方のどちらかが嘘を言っていることになります。
こうした資料と食い違う答弁、あるいは虚偽と思われる答弁は
菅内閣になってから明らかに増えています。
質問者に対して虚偽の答弁をして良いという閣議決定をしたのが現政権ですが、
それは即ち、有権者とその代表である質問者の顔に泥を塗り、
国会での審議の意味を無くす、国会を冒涜する行為です。


■ヘリ視察の目的はやはりパフォーマンス

さらにこの後、菅首相が自身のブログに挙げた福島～宮城を事故翌日早朝に
ヘリで視察したときの写真を出して、
菅首相がこの写真やビデオの撮影のために官邸スタッフをわざわざ
同乗させていたこと、同乗した人物が菅首相の旧知で、
菅首相が内閣府審議官に任命した元TBSの下村健一であることも判明しました。
（事前の内閣府からの回答ではこの下村が撮影していたとしている）

菅首相本人は知らない等々、誤魔化していましたが、
わざわざヘリで上空から「視察しているんだぞ」
という映像を撮るためのスタッフを乗せたと言うことは
やはりパフォーマンス目的であったと見なして間違いないでしょう。


■仮設住宅はお盆までにとのんびり構える首相

質疑において菅首相が仮設住宅の遅れにたいして
お盆までに仮設住宅を用意するという答弁をしていました。
以下の画像がどれくらい現政権の対応が遅いかを示しています。
（阪神大震災と東日本大震災の両震災における仮設住宅整備状況比較）

現政権の対応が遅いことがはっきりわかります。

被災者に避難所生活をあと4ヶ月も我慢しろと、
仕事の保証も生活の保障も無くい状態で
体育館などでの避難所生活をあと4ヶ月も続けさせるようです。

被災者の痛みが全く理解できていない事が判ります。
避難所での生活を余儀なくされている事自体が「劣悪な環境」なんです。
そうした環境へ半年近くも置いておくことを
いまのうちに予定してしまうのは怠慢であり、人道的にも問題があります。


■すぐばれる嘘を言うのはいつも通り

この質疑での菅首相の答弁から一つピックアップします。

菅首相：
「（3月11日の震災発生から）私はそれから一週間、もっと長いんですけども、視察に出た事以外で官邸を離れた事は一度たりともありません！」

→菅首相が3月15日朝に東電に乗り込み、
　3時間の間怒鳴り散らすなどしていた事は各紙が報道済みです。


この答弁中にも使われましたが、
最近の菅首相が行き詰まるとよく使う言葉があります。

「私は震災対策と原発対策の二正面作戦を余儀なくされている」

ようするに二つも同時にやってんだから他が遅れていても納得しろ
ということなわけですが、
先週先々週と、土日はほとんど何もしていなかったのは何なのでしょうか？





↓良ければ応援クリックよろしくお願いします。↓