視察は？現地からの報告は？テレビで情報を知る政権

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5月15日の新報道2001より

戸羽陸前高田市長：
うちは元々財政状態の厳しい自治体
地元が自由に使える現金がない。早く何とかしてほしい

平野内閣府副大臣：
一次補正でかなり手当しました。

猪瀬東京都副知事：
赤十字などに1000億円集まった義援金を
配分委員会なんて使って配分しているからものすごく時間がかかる。
こういうときはすぐにでも現金が必要。
配分を公平になんてやってたら配る頃には秋になる。
だから都は集めた義援金を被災三県に直接送る。
すぐ必要なお金を渡すということが大事。

大塚厚労副大臣：
3月末に3県には100億ずつ配ってる。
県の動きが悪いっていうケースもある。
戸羽さん。滞ってるようなら私の方に連絡をください。至急、県に指示しますから


そもそもなぜ滞っているのか？

必要な情報を急いでとりまとめ、配分を指示する事を政府がやらず
県に丸投げしたからです。
職員の多くも被災し、被災の処理で人手が足りないのは明らかな状況です。
民主党政府は元々能力が無く、一ヶ月以上も経過してから配分委員会を設置。
せっかく集まった義援金も配られない有様です。

岩手県３４　宮城県３５　福島県５９　→市町村数１２８

たとえば1000億円以上の義援金のうち、各市町村にまず5億円を分配
残りの配分を後から調整する等。
完全に公平に配ろうと思ったら時間がかかるし、不満も出ます。
不満の矛先を政府が受ける事で「すぐにでもこれだけ配れ」
と指示する事こそ政治主導でしょう。
（さっさと国債を刷ってすぐにでも復興のための資金を用意するべきですが）

ところが政府は各県に100億ずつをバラマキ。
なんで100億円なのかという根拠すら無いのです。
そして分配は県に丸投げ。
どういう根拠で各自治体に分配すれば良いのかの指標が無い上に
各県は震災対応で人手不足の状態で各市町村に細かくヒアリングできる余裕もなく、
下手な配り方をすれば責任問題になりかねません。
こう言うときだからこそ、本来は政府が負うべき責任から逃げる事で
さらに現地の市町村へお金が届かない状況を生んだわけです。

そしてもう一つ。致命的な問題は
三月に出した金が五月半ばだというのに届いていない事を
現地視察や省庁の下から上がってきた情報で知るのではなく
テレビ番組の現地からの中継で直接言われて知る。

この点です。
ようするに政府が完全に機能していないという事です。

平野も大塚も偉そうにしゃべっていましたが、
被災地に何度も視察に入っているんです。
なんのために視察したのか？遠足や旅行じゃないんです。


陸前高田市を地盤にしている民主党の黄川田議員は
津波で秘書も家族も流されるという被害に遭い、
現地から情報を必死に上げているそうですが、
政府がそうした情報をまったく取り合わない。
総理は茶坊主以外と会わずに土日は公邸にヒキコモリの状態です。

何をやるにも法的根拠の無い会議を設置し、会議を開きもせず放置。
結果として何もしないどころかかえって足止めになっています。

さらには4兆円の一次補正など焼け石に水だというのに
二次補正予算は「復興構想会議」の結論を待ってから
ということにして政権延命の材料に使おうとしています。

復興構想はそれこそ国会で話し合えば良いのです。
なぜわざわざ議事録もまともに残さない、法的根拠の無いところで決めるのか？
＜いかにして時間を引き延ばして権力の椅子にしがみつくか＞
これしか考えていないからです。

国民が死のうと政権延命が第一で
何もしないよりもさらに酷い状態を生み出しています。
無政府状態より酷いのが現状です。





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