ボランティアを頼りにする愚

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【夏休みにボランティアを＝枝野官房長官】
　枝野幸男官房長官は29日午前の記者会見で、東日本大震災の被災地の現状に関し「夏休みを活用してさらに多くの方々にボランティアに参加してほしい。住宅の泥の除去や海辺の清掃など、引き続き多くの活動が求められている」と訴えた。
　枝野長官は、被災した岩手、宮城、福島3県の災害ボランティアセンターに登録して活動した延べ人数が60万人を超えたことを明らかにした上で、「このほかにもNPOや民間団体で独自に活動されている方々も多数おり、被災地支援に大きな役割を果たしている。政府として改めてお礼申し上げたい」と、謝意を示した。　
(2011/07/29　時事通信)


政治がやることは「タダで働いて貰う事」ではなく
「必要な人員と資材をどのくらいの期間動かし、それをいくらの予算で実現するか」です。

ボランティアというのは
本人に時間と精神的、金銭的余裕がなければできません。

民主党の人達はまともに社会人として働いた事が無い人の集団なので
（松下政経塾上がりとか労組上がりとかプロ市民上がりとか）
そういうのは理解できないのでしょう。
最初から相手に「なっ！タダでたのむよ」
こんな社長だったら会社は早晩潰れます。

私はかつて客に「な、お金出すから頼むよ」と、
仕事の範囲外の事での作業を頼まれることがよくありましたが、
「責任取れないんでできません」と断ってきました。

それ相応の仕事を行いその対価としてお金を貰うのが仕事です。
ボランティアはありがたい善意ですが、
仕事の保証はありません、責任を負いません。

計算できない、責任の持てないボランティアを前提にする事は
予算を立てる側である与党がやってはならない事です。

ましてや100人の素人集団が1日がんばったところで
専門の職人10人の1時間にすら及ばないことはよくあります。

人を働かせるのなら、雇う側はそれ相応の対価を用意しなければなりません。
こんな当たり前の事すら民主党議員には無いのです。


また、瓦礫処理が３５％程度のところまで進んでいるそうですが、
民主党政府は「運んだだけ」のものもこの数字に入れています。
要するに震災から約5ヶ月の現在も実際は作業が進んでいないのです。

一事補正予算の瓦礫処理費が約3600億円ですが、
そのうち被災自治体へ支払われたのがまだ1億円程度にとどまっています。

財務官僚主導の菅内閣が瓦礫処理費用の一部を
自治体へ負担させようとしては野党に怒られるを繰り返し、
全額国費と言いながらいかにしてそこを誤魔化すかで
ブレブレを繰り返しているという現状がこの背景にあります。

被災地には仕事がありません。
先の収入の計算も全く立たず、
仮設住宅に入ったけども電気代がこの先払えるかわからないので
エアコンを切って生活している人達まで居ます。

泥の除去や清掃などだって国が責任を持たねばならない大災害です。
経済力の弱い東北の自治体でどうにかできる話ではありません。

泥の除去や清掃には仕事を失った被災地の人達に
1日いくらという形で仕事としてやらせるべきです。

ましてやボランティアというのは経済的に見れば
仕事を奪う点で純粋にマイナスです。
きちんと仕事として対価を用意して経済活動にさせなければなりません。


それどころか辻元清美のアイデアでは
ボランティアを管理する人間にお金を出してボランティアを使う
という話が出ていました。
この「管理する」のは辻元のピースボートかもしれません。
なんで責任の発生しない、仕事の保証のないボランティアを前提にして、
そのボランティアを仕切るからと税金を使うのか全く理解ができません。


ついでに辻元清美といえば
【政府答弁書「辻元氏の被災地入りは計６日間、出張旅費は１１４万円」】
　政府は１０日の閣議で、辻元清美首相補佐官（災害ボランティア活動担当）が東日本大震災の発生以降、岩手、宮城、福島の被災地３県を訪れたのは計６日間で、政府の震災ボランティア連携室の現地調査にかかわる出張旅費などが約１１４万１千円かかったとする答弁書を決定した。同室がこれまで支出した経費は計２４０万５千円。自民党の山谷えり子参院議員の質問主意書に答えた。
(2011/05/10　産経新聞)

辻元が6日間で114万円使った件、
何にどう使ったのか説明されてませんね。

そもそも、秘書給与流用事件で有罪判決を受けた前科者です。
かつて自民党政権の時に佐藤孝行が入閣した際に
前科者だという理由でマスコミ総出で袋叩きにして辞任させました。

民主党政権なら犯罪歴は問わないのですから楽ですね。
マスコミは辻元の前科そのものにすら触れなくなっています。

秘書給与流用という前科を考えれば、
経費を多く請求してその内訳を説明できないのは疑うべき内容です。




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