SPEEDI非公開問題→そうだ！省庁全体のせいにしよう。

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【＜ＳＰＥＥＤＩ＞予測非公表、「避難活用の発想なし」指摘】
　東京電力福島第１原発事故で放出された放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測システム」（ＳＰＥＥＤＩ）の予測結果が、事故から約２週間公表されなかった背景が、政府の「事故調査・検証委員会」（事故調）の調査で１７日分かった。ＳＰＥＥＤＩを運用する文部科学省をはじめ、内閣府原子力安全委員会、経済産業省原子力安全・保安院も予測結果を避難に役立てようという発想がなかったと指摘している。

　ＳＰＥＥＤＩは原発事故などの際、放射性物質の放出量などを入力すると、風向きなどの気象条件や地形をもとに拡散状況を予測するシステム。事故発生当初は放射性物質の放出量などが分からなかったため、３者は放出量を仮定し、予測結果を出した。

　事故調は当時の関係者らから事情を聴き、文科省と安全委については「避難に役立てようとする発想はなかった」、保安院については「データは不十分で公にするには適当でないという認識だった」としている。

　「公表すべきだ」との批判を受け、安全委は事故から１２日たった３月２３日、予測結果を初めて公表。水素爆発などが続発した発生当初、住民の被ばくを抑える避難などには生かされなかった。
(2011/08/17　毎日新聞)


SPEEDIの情報を故意に隠し続けた事、
そして余計な被曝をしなくて良い人達まで被曝させたこと。
このことを
「元々みんなSPEEDIを避難に活用する発想が無かったから仕方なかったんだよ」
として民主党政権による明らかな人災を誤魔化そうというところでしょう。


震災当日の22：30には翌朝の福島原発周辺の放射性物質の飛散予測が
官邸に入っていたことはすでに判明しております。
そしてそのデータを住民の避難に使わずに
＜ヘリが陸側から回れば自分が被曝せずに済む。＞
という菅直人のパフォーマンスに使われただけで、
その後も非公開を続けた上にデータが来ていた事すら隠していました。

だいたい、
「緊急時迅速放射能影響予測システム」（ＳＰＥＥＤＩ）
って名前の通り、
避難をするために放射性物質の拡散範囲を予測をするのがSPEEDIの役割で、
以前に当ブログで
【想定外は嘘。対策マニュアル、ルールまで無視していた事が判明】
と書きましたが、
原子力総合防災訓練でもきちんとSPEEDIを使用した
緊急避難を行っております。

たとえば【平成18年の原子力総合防災訓練】においても
SPEEDIによる飛散予測図の配信がきちんと
訓練に組み込まれている事がわかります。


そもそも、菅直人が作った事故調査・検証委員会は
国会ではなく内閣に作られており、
内閣の恣意的な内容をただ「検証委員会の調査結果では事実はこうだ！」
として出すために作られた組織と言っていいでしょう。

事故直後の放射性物質の放出量など後から調べなければわからないからこそ
「飛散予測図」を作ってこれを元に避難しよう
というのがSPEEDIの災害時の初期目的なのです。
ほぼその予測図通りに放射性物質が飛散したことがわかっており、
SPEEDIはきちんと仕事をしていました。

そのデータを私的に使っただけで、
福島の事故の半年前に自分達が参加していた原子力総合防災訓練の内容を一切忘れ、
マニュアルを完全に無視して同心円で避難区域を設定し、
その同心円が間違っていた事を認めたくないがために
SPEEDIなどのデータを隠して飯舘村の人達を無駄に被曝させたのです。

SPEEDIによる予測結果を避難に役立てようとしなかったのは
間違い無く菅内閣であって、
「SPEEDIを避難に活用する発想がそもそも無かった」
などとあからさまな嘘で誤魔化そうというのは看過できません。




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