第二者委員会

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【「佐賀知事が誘発」の見方を変えず　九電やらせ第三者委】
　九州電力の「やらせメール」問題を調べている第三者委員会の郷原信郎委員長は１８日、古川康・佐賀県知事の九電側への発言が問題を誘発したとの見方を変えていないことを明らかにした。知事は第三者委の調査に「やらせは依頼していない」と同日付の文書で答えたが、郷原氏は「（九電側に）影響があった可能性は十分にある」と述べた。

　知事は６月２１日、九電幹部３人と会談し、玄海原発（同県玄海町）の運転再開を容認する声を経済界から出す必要があるなどと発言。第三者委は知事に対し、会談後に九電幹部が作ったメモの知事発言内容が事実かどうかなどを今月１４日付の文書で質問した。

　知事は回答書で「確かに当日私が発言した項目について書かれている」と認める一方、「やらせメールを依頼したことはまったくない」と主張。自民党系県議が原発再開を容認するよう支持者への働きかけを九電側に依頼したとのメモの記述は「全く違う」とした。
(2011/08/19　朝日新聞)


郷原信郎は直接の証拠ではなく「影響があった可能性」「誘発」
という雰囲気であわよくば佐賀県知事の首を取りに来ているようです。

そもそもこのような事態を生んだのは
脱原発パフォーマンスを画策した菅直人です。

思いつきで浜岡停止を行い、
それによって玄海原発の再稼働の話が止まり、
電力供給に問題が発生することに気付いて慌てて
海江田に再稼働をさせるように押しつけ、
ようやく再稼働の話が決まりかけたところで
ストレステストなどと言い出して再び頓挫しました。

菅内閣によって振り回された結果起きた事なのですから
「誘発させた」事を問題視するのであれば
まさにその本当の原因を作った「菅直人が誘発」
として菅直人を追及すべきでしょう。

民主党政権の作る第三者委員会の主張は
たとえまともなことを言っていても相手にすべきではありません。

以前に
【民主党が大好きな第三者委員会詐欺】
で書きましたのでご参照ください。


民主党政権は何かに付け第三者委員会を
国会の外に作って国会による検証をさせないようにし、
民主党政権として最も求める結論を発言させ
「第三者委員会の検証結果でもこうだ！だから俺達は正しい」
とやってきました。

とくにこの郷原信郎は民主党の代弁者になることで金を稼いでいるような所があります。

たとえば2009年の民主党の収支報告では
2006年に郷原信郎が設立した会社である
（株）コンプライアンス・コミュニケーションズ
に千数百万ほどお金が入っているようです。

小沢一郎の秘書が逮捕された時も検察批判を展開しました。
その後も何かあるにつけ第三者委員会には郷原信郎の名前が入ります。

ちょっと脱線しますが、
小沢の秘書が逮捕された時に民主党は
検察批判を展開していた上に鈴木宗男の件も批判していました。
(昨年の民主党大会では宗男本人が検察批判をやってます）
鈴木宗男が有罪になったのは偽証罪ですが告発したのは民主党でした。
http://www.dpj.or.jp/news/files/kokuhatsu.pdf

また理事会で3件の告発を決定した
平成14年9月5日の衆議院議院運営委員会の理事は
伊藤公介　木村義雄　北村直人　井上義久
小林興起　藤井孝男　枝野幸男　城島正光（現：城島光力）　原口一博。

小林興起　枝野幸男　城島光力　原口一博・・・いまどこの政党ですかね？

しかもほぼ実刑間違い無しという情勢だったのに
刑の確定直前まで外務委員長に鈴木宗男を起用した民主党さん
・・・素晴らしい見識だと思います。


さて、話を戻します。
税金で郷原に仕事を次々振っているのですから
一回で数十万円から数百万円程度でも
回数が重なれば大きいですし政府の仕事を受けていれば良い宣伝にもなります。

郷原信郎の発言は民主党のやりたいことです。

佐賀県知事について見てみれば
今年の4月に民主党が対立候補を立てることすらかなわず
自公推薦の現知事に民主党県連が相乗りで推薦を出す状態でした。

昔から極左というのは報復は徹底的にやる癖があるので
今回のヤラセ疑惑に便乗して目障りな佐賀県知事の首を取ろう
その意を汲んで郷原信郎がこのような事を進めているのだと思います。

民主党にとって第三者委員会はお仲間を集めただけの代物で、
仮にそうではないメンバーが入っていたとしても
あくまでも批判をかわすために入れているに過ぎません。

民主党が作る第三者委員会というのは
民主党の利害関係者で作った言わば第二者委員会です。


民主党がなぜ政党としてダメなのか
その理由の一つになる体質がここにはっきり現れています。
たとえば自民党時代の政府税調は
http://www.cao.go.jp/zeicho/meibo/meibo.html
必ず国会議員以外の第三者によって作られていましたが、
民主党政権での政府税調委員（リンク先pdf）は全員与党議員です。

自分達の意図した意見以外は出ないようにしてしまうのです。

政府税調がこういう結論を出した
　↓
じゃあその税調の意見を検証してみよう。

という流れになれないのです。

民主党は自分達の都合の良いストーリー以外考えることができないため
それ以外のストーリーが持ち込まれないようにしてしまうのです。
これで改善するはずがありません。




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