命より金 責任たらい回し

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昨日の森まさこ議員の質疑より

福島原発問題についての質疑はだいたい以下のとおり


■福島県の原発被害対策の基金設置を野田が見送った件について

森：「（原発被害対策の）基金をなぜ作らない！なぜ総理は基金設置を見送った？いますぐ作れ！
この基金について「貴重な財源が失われる」と見送ったのはなぜ？
この基金を福島県は何に使うはずかご存じだったか？」

石井予算委員長、無視して平野達男大臣を指名

平野：「福島県からは基金について細かな要望を受けています。医療拠点の整備、風評被害対応、企業立地のためなどの基金についてどうするか福島県と話し合ってます。」

森：「平野大臣はこの法律の審議にも担当大臣として出席してたのになにトンチンカンなこと言ってるの？」

（注）平野大臣はこの基金の事について全く理解しておらず別の件と混同してこの後もトンチンカンなやりとりを繰り返した。

森：
「資料まで事前に出しているのに仮払いと基金を混同して「仮払い基金は」と言っている。
この基金は東電の仮払いの範囲が狭すぎるから東電の仮払いや賠償から漏れているもの
（自主避難等には東電から一切支払われないため）に支援をするための基金。
福島県議会が全会一致で決定して要望を出したのに！
基金について理解せず仮払いと混同していた間違いを認めずに強弁をつづけた平野大臣は謝罪し訂正してください。」
　→（平野大臣、粘りまくって誤りをなかなか認めようとせず議会が一時紛糾、速記停止）

→福島県知事も県議会もこの件で野田総理と平野大臣に直接陳情しているのに
　基金がどういうものか野田総理も平野大臣も理解できていなかった。

→財源が減るからとこの基金の設置を野田総理が見送った。


■児童の甲状腺被曝情報の隠蔽について

森：35ミリシーベルトもの甲状腺被曝していた情報を隠したのはなぜ？

細野、斑目：「個人情報が誤って入っていたから削除した」

森：「それならなんで個人情報のところだけ削除せずに35ミリシーベルトも甲状腺被曝をしていた都合の悪い情報ごと消してんの？子供達を置き去りにして被曝させて、真っ先に池田副大臣は非難してたよな！その避難先に私が真っ先に入ったら、放射性物質が降るってわかってる地域に子供達が残っていたことまで張り出されていた！ヨウ素剤を配れって保安院から提案出てたのに配らなかったのはなぜ？」

～中略～

森：「この子供達に対するホールボディカウンターによる検査はいつやったんですか？
ホールボディカウンター検査の担当大臣は誰ですか？」

枝野：「私は担当じゃないし、事前通告がされてないから知らない」
小宮山：「担当は厚労省じゃない」
細野：「事前通告が無いから答えられない、私は原子力災害対策本部の事務総長だけど担当じゃない」

森：「官房長官、担当は誰ですか？」

藤村官房長官：「いまの答弁を聞いていて県ではないかと認識しました」
～野党側からのクレームで速記停止～
藤村：「訂正します。原子力災害対策本部長が総理大臣、副本部長が経産大臣、事務総長が細野大臣なので
経産大臣（枝野）と原発担当大臣（細野）です。」


→被曝情報隠蔽についてひたすら誤魔化し答弁

→まとめ役である官房長官すら担当がだれであるか答えられない野田内閣



昨年の宮崎県での口蹄疫災害の時は
口蹄疫対策特措法に国による基金の設置と明記しておきながら
民主党政権は
「県に1000億円の基金を設置する許可を与える」
という最悪の結論に至りました。
今回もやはり同じでした。

基金を作るためのお金を出したくないので基金設置を先送り、
さらには担当が誰であるか答えることすらできない
総理も担当大臣も直接陳情を受けているのにその内容を理解してない

これで迅速な復興などできるはずがありませんし、
「福島県の再生なくして日本の再生はない」
などと会見で語った野田総理がいかに口だけかよく解ります。




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