15日の参議院予算委員会まとめ （山本一太編）

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以下を読む前にこれを頭に入れてください。
野田が「質問に対して全く答えないで長々と誤魔化し答弁をする」
部分を省略するために　～安全運転～　と書くことにします。



・日米両国の記者発表の内容が違っている件について

野田
「あらゆる物品およびサービスを自由化交渉の対象にすると言ったという報道は事実ではない。
日本側から（その報道は正しくないと）言ったらアメリカもそれを認めた。」
「オバマには一言も言っていない」（あらゆる物品とサービスを対象にするという発言）
「発言をしていないことを外務省を通して米側に事実確認をしたら「そうだ」と米側も認めた。
だから抗議しないし米側の「全ての物品とサービスを交渉対象にすると発言した」という報道の訂正を求める気は無い」

一太
「米側の発表を訂正させなければそれを事実として認めたということになってしまうだろ！」

野田（逆ギレ気味）
「米側の発表が事実ではない事は確認したんだから米側に訂正は求めない！！」　（注１）


・TPP交渉参加に向けて動いている件について

一太
「協議の結果次第で参加しないという事もありえるということか？」

野田
～安全運転～

鹿野農水大臣
「総理は交渉参加に向けて協議に入ると総理が言っている。交渉参加を前提としたものではないと考えている」

筒井農水副大臣
「（野田の発言は）交渉参加を前提としたものではない」
（TPP反対派として抗議していたはずだがこの通り）

一太
「どこの国もみんなTPP交渉に参加すると認識しているぞ」

野田
「交渉参加に向けて関係国と事前協議に入ると言っている」（注２）

一太
「二枚舌じゃん。日本国内の慎重派には参加しないように思わせて、APEC参加国には交渉参加と思わせる。卑怯だ！」

野田
「二枚舌というのはこっちで言っている事と、あっちで言っている事が違う事。だから違う。私が言っている事は（国内でも国外でも）同じです！（キリッ）」

一太
「アメリカにトラストミーと言って裏切った鳩山、3つの条件が揃えば退陣すると言って裏切った菅直人と同じじゃねーか」


・TPPでの日本の国民皆保険と米について

一太
「米について例外品目にするのかしないのか」

野田
～安全運転～　（例外にするかどうか徹底して答えない）
「交渉の手口を明かしてはいけないから教えない！」

一太
「国民皆保険については死守するのか？」

野田
「国民皆保険を（TPPで）変えていくようなことはありえない！」（注３）
「公的保険は（対象にされることは）まずありえない」

一太
「それじゃ米は例外品目にしない事もありえるんだな？」

野田
「１００％だとは言えないから明言しない」
「でも公的保険制度はテーマにならない」
（ブログ主主観：どう考えても野田が国民を騙そうとしているだけ）

野田
「いまは協議に入る段階だからTPP参加した場合の農業対策はまだ考えていない」

一太
「韓国だって米韓FTA対策で農業に9兆円も使った。日本も対策する場合の財源はどうするんだ」

野田
～安全運転～

一太
「具体的に考えてないってことだな？」

野田
「財源はその時考えれば良い」


・会談内容（野田が牛肉輸入規制緩和や普天間の環境アセスを言い出した事について）

野田
～安全運転～
（具体的な説明はなし、言い訳に終始）


・国会で野田が原稿棒読みしかしてない事について

一太
「官僚の書いた原稿を棒読みするだけなのはやめろ」

野田
「棒読みはしていない」

一太
「棒読みしていないのならなんで質問していない内容にまで答えたりするんだ、話を聞いてないんだろ」


・山岡大臣の任命責任について

一太
「山岡のマルチ推薦講演ビデオは見たのか？」

野田
「見てない」

一太
「山岡大臣の資質が野党から疑われてるんだから見ろよ」

野田
～安全運転～
「山岡は適材適所だから選んだ」


・横峯議員が航空チケット代を詐取していた件について

野田
「調査したい」


・領土問題について

一太
「玄葉大臣はなぜ大臣所信で領土問題に一言も触れなかったのか」

玄葉
「領土問題は外相として当然取り組むべき話だからあえて書かなかった」

一太
「岡田も前原も外務大臣の時には所信で領土問題に触れたんだけど？」

玄葉
「言わずもがなの話だからあえて言及する必要がないからだ」

一太
「総理と外相は渡した資料のマーカー引いてあるところを読んでみて」

玄葉、野田
「竹島は韓国により法的根拠のないまま不法占拠をされており・・・（以下略）」

一太
「竹島は韓国によって不法占拠されてるって事でいいですね」

野田
「韓国によって法的根拠の無い形で占拠されている」
（わざと「韓国による不法占拠」とは言わない）

一太
「自民党時代は不法占拠となっていたものを「法的根拠の無い形で」という文言にしたのはなんでだ」

玄葉
「不必要な摩擦を生みたくない（by岡田）から」

一太
「今までこの（不法占拠という文言について）不必要な摩擦を産んだことなんてない」


・野田が訪韓時にお土産にした朝鮮王室儀軌について

一太
「感謝の言葉はなかったんですね？」

野田
～安全運転～

一太
「韓国にある対馬宗家文書について引き渡しを求めなかったのか？」

野田
「まずはアクセスの改善を求める事からスタート」　以下～安全運転～
「今回は日本側が自主的判断で朝鮮王室儀軌を引き渡したから相互主義ではない。
だから引き渡しを求める理由は無い、だからアクセスの改善から求めた」

一太
「いずれ返還を要求するんですよね？」

玄葉
「これは性質が違う。儀軌は朝鮮総督府を経由してもたらされたもの。対馬宗家文書は盗難文化財だから性質が違う。」
（注４）
---以上--


この日の他の質疑も間に有ればまとめていきますが、
11月15日の参議院予算委員会は必見です。



注１
【米側、ＴＰＰの発表文は正確「修正しない」　日米会談】
　日米首脳会談での野田佳彦首相の環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）を巡る発言について、米ホワイトハウスのアーネスト副報道官は１４日の会見で、ホワイトハウスの発表文は正確との認識を示し、「修正するつもりはない」と話した。

　ホワイトハウスは１２日、会談について「すべての品目とサービス分野を貿易自由化の交渉テーブルにのせるとの野田首相の発言を、オバマ大統領は歓迎した」との発表文を出した。日本政府は「会談の場では、そのような発言はしていない」と反論していた。

　朝日新聞の取材では、野田首相は、重要品目に配慮しつつ、全品目を自由化交渉の対象にする、とした昨年の政府方針に言及。「この基本方針に基づき、ハイレベルな経済連携を目指す」という内容の発言をした。

　アーネスト氏は発表文について、「オバマ大統領と野田首相との私的な協議、そして野田首相らによる広く知られた宣言に基づくものだ」と説明。ホワイトハウス側は、野田首相が、全品目を自由化交渉の対象にするとした「基本方針」に直接言及していることから、発表文の趣旨は正確と判断しているとみられる。（ホノルル＝尾形聡彦）
(2011/11/15　朝日新聞)

米側は「野田は確かに発言した」として訂正するつもりが無いことを強調
一方、野田は米側が間違っていたと言い切っているくせに訂正は求めないの一点張り、
米側に訂正求めたら当時の会議録とか証拠を持ち出されるからでしょうね。
この点、民主党は政権をとってから後で悪事がバレないようになのか
外交文書や通訳のメモなどを処分させている事が判明しています。
会議録は残さない方針の民主党政権のどこがオープンなんでしょう？


注２
外務省のTPP交渉新規参加についての資料では
事前交渉が必要なくには米国のみ
他の国は閣議での了解or手続き不要となっています。
このことから関係国との事前協議＝米国側との協議というだけに過ぎません。

注３
米側はさっそく保険に言及していますし、薬価も米国向けルールに改変を求めています。
むしろ米側のターゲットは金融と保険でしょう。

注４
これは玄葉の勘違いです、盗難品なら余計に引き渡しを求めるべきです。
対馬宗家文書は当時朝鮮総督府が購入したもので、
宮内庁にある朝鮮王室儀軌は朝鮮総督府が作成した写本が大部分で、
一部は古書店街で発見されて購入されたものです。
なお、盗難されたのは安国寺にあった高麗版大般若経で
日本で盗難されて半年後に韓国で発見されすぐに韓国の国法284号に指定され、
日本側からの照会要請を韓国は徹底して拒否しつづけています。





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