予算でも誤魔化し

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【政府、2012年度予算案を閣議決定　野田首相「歳出削減の努力ができました」】
政府は、24日の閣議で、2012年度予算案を決定した。一般会計の総額が実質過去最大規模となるほか、2012年度も借金が税収を上回る事態となる。
野田首相が、「歳出削減の努力ができました。日本再生元年予算と位置づけられる予算案ができた」と自画自賛した2012年度予算案は、一般会計の総額が90兆3,300億円と、6年ぶりに前年度当初予算を下回った。
しかし、東日本大震災の復興費用(3兆7,800億円)や、基礎年金の国の負担を維持する分(2兆6,000億円)を加えると、実質過去最大規模となる。
また、新規国債発行額は44兆2,400億円で、2011年度(44兆3,000億円)以下となる一方、3年連続で借金が税収を上回った。
安住財務相は「予算の国債依存の体制というのは、やはり、そろそろ限界に来てしまったのではないか」と述べた。
今回の予算案は、「歳出の切り込み不足」との指摘もある中、政府・民主党は週明けから、消費税増税を含む「一体改革」の素案取りまとめに向け、詰めの協議を行う方針。
(2011/12/24　FNNニュース）

こちら財務省の平成24年度予算政府案
のところにある資料から一つもってきました。

公債金も前年と同じ
（それでも44兆と散々批判していた麻生政権の通常予算の33兆円を軽く超えていますけど）
予算も2兆円以上も削減されていてやるじゃないか

と、言うのは嘘です。

復興関係の予算3，78兆円および年金の国庫負担分2，6兆円
のこの二つを特別会計に移す事で
この数字に入れないようにしただけです。
実際は96兆9000億円になり余裕で増えてます。
つまり数字を誤魔化すためだけに別の帳簿に移しただけです。

特に大きな問題は年金の国庫負担分の2，6兆円の財源が
消費税増税が実現する事を前提にした「前借り」という禁じ手です。

国会で野党は
「24年度予算になんで国会で決まってもいない消費税増税分を財源に数えてるんだ」
と、この点を指摘していましたが、
野田はいつも通りまともな説明を何一つせずに国会を閉じて逃げました。

そして案の定
「もう消費税増税は決まってんだよ！だから増税分で2，6兆円入ってくるって言ってんだろが！だからこの金だってちょっと借りるだけだっつーの！」
的な前借りによる年金積立金の使い込みをする事で
予算を誤魔化す事をごり押しするつもりです。
（消費税増税に失敗すれば単なる使い込み。負担は年金積立金を使い込まれた国民に行くだけ）


散々特別会計を非難してきて増税は必要ないと言っていた連中が
予算を粉飾するために都合の悪い部分を特別会計に繰り入れて数字を誤魔化し
あろうことか架空の予算（消費税増税）を持ち出して年金積立金の取り崩しに走る
全く筋の通らない話です。

これで
「歳出削減の努力ができました」
と言って国民を騙そうとしています。




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