野党は一切の協議に応じる必要なし

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新年早々ノロウィルスにやられておりました。
更新が遅れてすいません。
この時期はウィルス性のものが流行りやすいので皆様お気をつけください。


■自分に酔っている嘘吐き野田

野田が税と社会保障の一体改革素案を与党で決定したからと
気持ちの悪い笑顔で与野党協議を呼びかける映像を見て
菅直人の時の気色悪い笑顔と同じものを確信しました。

あれは確実に自分に酔っています。

その原因は1月4日までに小沢新党ができない事を確信したからです。
そして案の定小沢新党はできませんでした。

政党として届け出、その年の政党助成金の対象になるタイムリミットが1月4日です。
だからこそ年末に駆け込み離党があったわけですが、

小沢は70人とか100人とか数の大きい新党を作るための
巨大なお金を動かせる余裕が無く、
（裁判も抱えていて監視の目が厳しいですし、
財布としてのルーピーは「僕が作った民主党は壊させない」と
昨年6月に裏切った上に菅直人や岡田克也らにまんまと騙されて当てになりません。）

野田は党内の反増税派が少しだけ離党しましたが、
最大派閥である小沢派が離党することはこれで無いと確信したのです。
また、解散をちらつかせれば絶対に反対せず容認するヘタレ揃い
であることは昨年の党内でのTPP議論の際にはっきりしています。

解散しないとして票を集めた野田ですが、
今度は「解散するぞ」と党内を脅かせばそれで良いと考え
今年に入って途端に解散を口に出し始めたあたりは
野田という人間がどういう程度であるか物語っています。

今の野田は党内宥和など必要なく、
異論は解散をちらつかせれば引っ込むし、
全て自民党に責任転嫁できる言い訳さえ作れば
民主党議員は全員がそれに納得するので
野田はもう党内に敵はいない、
あとはマスコミとともに与野党協議に協力しない野党というイメージで
野党を実質的な大連立へと引き込み、責任も野党に転嫁し、
権力に長く居座れるとそういう確信から自分に酔ってあの気持ちの悪い顔になったのでしょう。

だからこそ、小沢派の機嫌を伺う必要がなくなったので
更迭しないと言っていた一川と山岡を更迭する話を進めているのです。

野田は新年早々ネバーネバーネバーネバーギブアップなどと言っていたようですが、
（チャーチルが言っていたのはWe shall never surrenderだったはず）
野田は自分の事をどじょうと言っているようですが、
この粘り気は強力な粘液を出して網や甲板を痛めたり、
網に入ってからも他の魚をかじって商品価値をゼロにする事で
非常に嫌われているヌタウナギだったようです。
（ちなみに韓国だけはヌタウナギを好んで食べているんですよね）

案の定マスゴミはどこもかしこも
与野党協議に応じない野党に避難の矛先が行くように仕向ける論調です。
特に読売は露骨すぎてお話になりません。

たとえば1月6日の読売の記事では見出しから酷いものでした。
【消費税で与野党協議、民主の配慮につれない自公】

自民党の谷垣総裁の主張は変わっていません。
「きちんと閣議決定した成案を持って来てください。」
「マニフェストの嘘を認めて民意を問わなければ資格は無い。」

昨年の党首討論の時は
きちんと党として内閣として正式に決定した「成案」を出すべきと言う谷垣に対して
野田は徹底して成案を「素案」とすり替える事に終始していました。


■民主党内で消費税増税を止める事に期待をしてはならない。

以前から当ブログでは民主党議員は増税反対やTPP反対を本格的に行う気概などなく
単に地元有権者に向けた「言い訳」が欲しいだけだと書いてきましたが、
民主党議員が2014年4月からの増税で納得した理由を
7日放送の「サタデーずばっと」に出演した長妻昭元厚労相が
その発言ではっきりとさせてくれました。

消費税増税は公約違反だという批判に対して
「14年4月は任期満了の後だ！」と反論しました。

民主党は2009年の衆議院選挙では
財源はある4年間増税しない、議論もしないと言って
いたことは誰でも知っている事です。

「自分達の任期の4年間ではないから問題ない。」

民主党に対する幻想から醒めた有権者に
このような子供だましの言い訳が通じるはずがありません。

解散をちらつかされたらとたんに降伏する民主党議員には
何も期待できるものはありません。

■民主党が決定した素案の内容も酷い

民主党がまともな法案を作れないことは
復興基本法の９５％を自民党が作った事でもはっきりしています。
（テレビではこういう事を報じずにずっと自民が邪魔しているような報道しか見ません）

成案を自公に作らせて、全ての責任を自公に転嫁すれば
あとは実質的な大連立になし崩しに持ち込み、
マスコミの世論誘導でより長く権力に居座れると
それが狙いにあるわけですが、
それにしても素案があまりに酷すぎます。
素案ではなく単なる願望リストにしかなっておらず、
全てにおいて「検討する」「目指す」などと
なんら具体的な話が無いのです。
あるのは具体的な増税スケジュールのみです。

民主党の公式HPでも
【政府・与党が「社会保障・税一体改革素案」を決定】
としてPDFを公開していますが、
ここから抜粋します。

（経済成長との好循環）
社会保障は需要・供給両面で経済成長に寄与する機能を有している。一体改革により社会保障の安定財源を確保し、安心できる社会保障制度を確立していくことは、人々の将来への不安を減らし、消費や経済活動を拡大させることを可能とすることを通じて、新たな成長の基盤となる。また、現在でも、医療・福祉産業で約700 万人もの雇用を生み出しており、今後、高齢化の進展の中にあっても、社会保障分野の安定した財源の確保により、若い世代も含めた雇用がより拡大することが見込まれる。さらに、社会保障分野における潜在需要を顕在化させることにより、新たな雇用が生まれる。医療・介護・子育て分野での雇用創出、ライフイノベーションの推進、民間企業を含めた多様な事業主体の新規参入促進などにより、経済成長との好循環を実現する。

これを読んでわかる事は
「どうやって景気を回復させるか」
この課題に対しての答えが
「増税で社会保障が安定すれば国民が安心するから景気が良くなるよ」
と言ってしまっている事です。

野田内閣は増税増税と言う割に景気対策は全くしません。
それどころか菅直人の時に言っていた
「増税で景気回復するから増税させろ」
をまた言い出している始末です。

また、＜経済への配慮＞とする項目では

政府は、累次の補正予算等を通じ、震災復旧・復興、円高対応及び経済活性化に向けた所要の措置を講じてきたところである。また、デフレ脱却によってこれまで抑えられていた需要を回復させるとともに持続的な経済成長を実現することが重要との認識の下、デフレ脱却に向けて日本銀行と一体となって取り組んできた。引き続き、景気の下振れの回避に万全を期すため適切な経済財政措置を講ずるとともに、「新成長戦略」、更には先般決定した「日本再生の基本戦略」に沿った成長の姿に早期に近づけるため、デフレ脱却と経済活性化に向けた更なる方策を講じ、日本経済の再生に取り組む。また、経済政策としての有効性がある税制措置についても、納税者の納得を得つつ、果断に実施する。
こうした取組等により、足下の景気は緩やかに持ち直しており、先行きについても、各種の政策効果などを背景に、景気の緩やかな持ち直しの傾向が続くことが期待される。
平成24 年度には、復興需要の増加が着実な成長を支え、名目2.0％程度、実質2.2％程度の成長が見込まれ、平成25 年度以降においては、復興需要が一段落するものの、民需主導の経済成長への移行によって経済が堅調に推移すると考えられる。ただし、海外経済の動向などから景気が下振れするリスクが存在することには、十分注意する必要がある。
以上を踏まえれば、法案提出時点における総合的な判断として、経済状況は好転していくとの見通しが立てられる。

円高対策も、経済活性化もまともに行われて来ず、
財務省の言う通りにデフレ促進策だけを続けてきておいて
措置を講じてきたと書く当たりも厚顔無恥と言っていいでしょう。
どう考えても景気は持ち直しどころか
民主党の政策によって国内産業の空洞化が加速度的に進んでいます。

そして「消費税増税法案提出時点では経済は好転していくとの見通し」
ということにして消費税増税を正当化しているだけです。

経済への配慮はこの項目の最後の行の
経済状況等を総合的に勘案した上で、引上げの停止を含め所要の措置を講ずるものとする規定を法案に盛り込む。
しかありません。

また、素案では新たな社会保障制度改革に使えるのは
５％も値上げする消費税のうちの１％分のみです。
結局、何にいくら使うなどというものは一切なく、
とにかく増税でバラマキ４ｋの財源を確保したいという野望だけがあります。

正直、ここまで酷いとお話になりません。


「５％も消費税を上げるけど、ほとんどはバラマキ４ｋの財源です。
実は社会保障については具体的には何もきまってないです。
でもほら、景気も緩やかに回復してきてて、
来年以降はもっと本格的に回復する予定だから増税させてよ」

こんなことを胸を張って国民に説明できますか？
私だったら無理です。

そこでマスコミとグルになって与野党協議に応じない野党・・と
野党を悪者にし、野党を協議の場に引きずり込んで責任転嫁。
これが民主党議員達が納得した結論なわけです。
話になりません。

いままで散々「密室政治」だのと自民を批判してきたマスコミが
民主党政権になったら国会を無視しての事前協議ばかり求める民主党に対して
協力しない野党は政局優先だだの言っていますが、
正直に「そうだ！野党は国会無視の密室政治に協力しろ」と書くべきでしょう。
民主党はきちんとした成案を国会へ提出し、
誰もが見られる中で堂々と議論をすれば良いのです。
それができないから野田はずっと国会を短期間で閉じたり、
国会を閉じている最中にだけやる気を出したりしているだけです。

どう考えても問題は民主党側にしかありません。
野党は協議に応じる必要性は全く無いでしょう。
ましてや与野党協議に応じれば
「マニフェストは選挙の際に有権者を騙して票を手に入れる為のもの」
という民主党のやり方を容認することにもなります。




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