事前協議＝密室談合

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【一体改革応じぬ野党批判＝選挙制度抜本改革も検討－岡田副総理】
　岡田克也副総理は１６日、都内で講演し、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革に関する与野党協議に自民党などが応じないことについて、「中身がおかしいというのであれば、変えることには全くやぶさかではない。議論すらさせてもらえないのは、何のために国会があるのか」と批判した。
　また、岡田氏は衆院選挙制度改革に関し、「小選挙区中心の制度から、（獲得議席の）第３党以下が一定の議席を持てる形を考えていくことが一つの政治の工夫かもしれない」と述べた。公明党の主張に配慮し、現行制度の抜本改革の検討も必要との認識を示したものだ。
（2012/01/16 時事通信）


こうやって平気で嘘を言う上に
マスコミもそれを擁護するから民主党はダメなんです。

マスコミも事前協議をしない自民党を悪者にしようと
一斉に同じ論調で語っています。

特に産経は必死に自民叩きをしています。
たとえば産経で８５％の人が自民は事前協議に応じろと回答したと
どこで調査したのか判らない謎の数字を使ってまで叩いていますが、
常に民主党に異常に甘い数字が出る同じ産経系列の報道2001のアンケートでも

野党は事前協議に応じるべき　37.8％
事前協議でなく国会審議の場で議論すれば良い　35.8％
協議よりも解散総選挙すべき　22.0％
その他・わからない　4.4％
（1月15日放送分）
となっています。

事前協議に応じない自民執行部は間違っている
と露骨にイメージを植え付けようというのが産経の戦略でしょうが
どこでどういうアンケートを採ったか言えない数字を出してきて
「85％が事前協議に応じるべきと言っているのに応じない自民はおかしい。」
こういう論調に持っていこうとして創作記事を書く落ちぶれぶりは
やはり日本のマスゴミの一角を担っているのだなと感じます。

さて、岡田の発言に戻りましょう。

野田がずっと求め続けている事前協議というのは
国会では単に合意案をほとんど議論せずに成立させるために
事前に談合を求めているものです。
堂々と与党として国会に法案を提出して議論をしようというのではありません。

事前協議＝密室談合

今までずっと密室政治だのと叩いてきたマスコミは
この密室談合を求め続ける野田の姿勢を徹底的に叩かなければなりません。
ですが、現実は逆で、密室談合に応じない自民が悪いという記事ばかりを書いて
世論を誘導しようとしています。

事前協議という言葉で思い出してほしいのが
一昨年の夏に補正予算をどう作って良いのかわからず
しつこく補正予算の事前協議を求めていた件です。
（今回の野田のはさらにそれよりもしつこく粘着していますが）

「各党の補正予算案を見せてください。見せて貰ったら後日うちの案を見せてあげます」
と、事前協議と言いながら野党側の案をパクろうとしていただけでした。

自分達でまともに案をまとめることができない
というのも事前協議をしつこく要求する背景にあると見ていいでしょう。

挙げ句に岡田はこんな事まで言っています。
【岡田氏、自民・谷垣氏批判「昨年の３党協議忘れたか」】
岡田克也副総理は16日、都内での討論会で、社会保障と税の一体改革の与野党協議を拒む自民党の谷垣禎一総裁を批判した。「事前に一部の与野党が談合のようなことをするのは反対だ」との谷垣氏の発言について「昨年、自公民３党で協議をやってきたことを忘れたのか」と、谷垣氏も了解したうえで３党協議を進めた点を指摘した。

　同時に「素案をまとめたので、各党ぜひ協議に乗ってほしい。協議すらしないというのはいかがなものか」と語った。討論会に同席した自民党の石破茂前政調会長は「私たちも協力を惜しんではならない」と、岡田氏に理解を示した。

　岡田氏は消費税率の引き上げ時期に関して「経済の状況は常に変わりうる。もう少し景気がよくなったらと言っている間にその時機を失してしまう」と述べ、2015年10月に10％へ引き上げるべきだとの考えを強調した。
(2012/1/16　日経新聞)

3党の政調会長で署名までした3党合意を
あっさり反故にしたのが民主党でした。

昨年の3党協議の件を思い出せば尚のこと民主党と事前協議などできません。
密室談合を行っても勝手に内容を書き換えて
協議に応じた野党に責任転嫁する可能性など容易に想像できます。


どうしても増税をやりたいというのなら
まずは民主党内で成案の合意を取り付け、
それを堂々と国会に提出してくれば良いでしょう。でもそれができない。

民主党の議員達は自民党に責任転嫁できるとなれば
喜んで増税に賛成に回るでしょう。
だからこそどうしても自民党を事前談合に引きずり込みたい
そのためにマスゴミも必死になっているわけです。

「なんのために国会があるのか」
などと自民を批判している岡田克也は真性の嘘吐きです。
事前協議をしなければいけないのならなんのための国会なのか
むしろそう言わなければなりません。

事前協議＝密室談合　です。


単純に話の流れをまとめるならば

野田「税と社会保障の一体改革に不退転の決意で取り組む！」
谷垣「早く案を出したらどうなんです？」
野田「・・・国会に出す前に協議させてほしい」
谷垣「国会軽視だろ。国会にちゃんと出せ」
岡田「議論すらさせてもらえないというのでは何のために国会があるのか」

岡田の発言が意味不明なのがはっきりわかると思います。


追記：
7年前にこんな事がありました。

【政治】「社会保障の3党合意は古証文」・岡田民主代表が批判[02/25]

「小泉純一郎首相は三党合意とかいう『古証文』を何回も取り出しているが、相当カビが生えている」。
民主党の岡田克也代表は25日、横浜市内で開いた神奈川県連の会合であいさつし、
社会保障を巡る与野党協議を迫る首相の姿勢を批判した。

同時に「（社会保障の）枠組みや、話し合う順序を示さないで議論してもよい結果は出ない」と強調。
年金制度一元化への「担保」が話し合いの前提とする立場を改めて示した。

首相は、昨年5月、当時幹事長だった岡田氏が「社会保障問題全般を議論する」
とした3党合意に署名した事実を盾に協議のテーブルにつくよう求めている。
NIKKEINET：http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20050225AT1E2500K25022005.html (2005/2/25)

社会保障の枠組みなどについて三党で話し合うという合意文書に岡田が署名。
　↓
岡田「議論しても意味がない」と議論拒否
　↓
小泉「三党合意にサインしてるじゃん」
　↓
岡田「そんなもんしらねーよ、カビ生えてるんじゃねーの」
　↓
岡田「小泉は年金改革を放置している！」

こんな事をやってきた岡田克也の言う事なんて全く信用に値しないと思います。




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