読むだけ大臣、口だけ副総理

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【＜田中防衛相＞「素人」批判に反論　「基本持っている」と】
田中直紀防衛相は１７日、視察先の陸上自衛隊郡山駐屯地（福島県郡山市）で記者団に対し、２４日召集の通常国会への対応について「私は防衛問題、安全保障の基本は持っている。しっかり質疑に対応していける」と述べた。田中氏が１５日のＮＨＫの番組で、国連平和維持活動（ＰＫＯ）での武器使用基準と武器輸出三原則を混同するなどしたことに対し、野党が「防衛の素人」（自民党の茂木敏充政調会長）として通常国会で資質問題を追及する構えを見せていることに反論した。【朝日弘行】
(2012/1/17　毎日新聞)

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【読むだけ大臣　田中直紀防衛相、インタビューでメモ棒読み…】
田中直紀防衛相は１９日、産経新聞などのインタビューに応じた。米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾（ぎのわん）市）移設問題について「沖縄県の理解を得て早期に移設を進めることが重要」と述べ、県知事が埋め立て申請を許可しない場合、国に許可権限を移す特別措置法を制定することを否定した。

　また、海洋活動を活発化させる中国の動向に対しては「地域、国際社会の懸念事項になっている」と指摘し、「防衛分野で建設的な協力関係を強化することが大事だ」と述べた。

　田中氏はインタビュー中のほとんどを官僚が作成したペーパーに目を落とし、防衛省の“模範解答”を棒読み。これに先立って開かれた民主党の会合でも、田中氏はあいさつに先立ち、周囲に「ペーパーを読むだけだから…」とうっかり本音を漏らした。

　この慎重姿勢は１５日に普天間飛行場の代替施設を年内に着工したい考えを表明するなど失態を演じたのが原因だが、田中氏は１７日、資質への批判に「安全保障の基本はしっかり持っている」と反論したばかりだ。

　それにもかかわらずメモを棒読みする田中氏に、省内からは「もうすでに官僚主導」（幹部）との陰口が出ている。
(2012/1/19　産経新聞)

民主党における大臣としての基本というのは
「メモを棒読みできる事」
のようです。


そして昨日の仲井真知事との初会談では・・・

仲井真知事
「普天間基地の移設の話についても県内（移設）はなかなか難しいですよって話を申し上げておりましてね。日本国内の他の地域の方が早いですよ。」

田中直紀
「日米の合意が大前提でございますが、やはりご理解いただかないと先に進みませんので、是非私も最大限の努力をしたいと思います。」

言葉のキャッチボールになってません。
本当にメモを読む以外はダメなようです。
それでも民主党基準で言うと「防衛問題、安全保障の基本は持っている」のでしょう。
さすが最強内閣の重要閣僚（笑）です。


さて、口だけ番長や口だけ保守など「口だけ」が民主党の政治の基本ですが
【＜岡田副総理＞志位委員長に政党交付金の削減迫られ「……」】
岡田克也副総理が１９日、共産党の志位和夫委員長に国会内で就任あいさつをした際、政党交付金の削減を迫られ、答えに詰まる場面があった。岡田氏は消費増税の環境整備に向け、１５日のテレビ番組で国会議員歳費と政党交付金の削減に意欲を表明。岡田氏が政府の立場を超えて議員歳費や政党交付金に言及したことに、野党側は反発しており、「原理主義者」で知られる岡田氏も、ひとまず主張を自粛したようだ。

　政党交付金は１２年度で総額約３２０億円。共産党は制度の廃止を求め、受け取りを拒否している。志位氏が岡田氏に「交付金の減額は本気でやるのか」と迫ると、岡田氏は「副総理の権限外の話なので……」と明言を避けた。さらに「前に出過ぎるとよくない。（削減に意欲を示した）発言は撤回しないが、繰り返さない方がいい」ともらした。【野口武則、吉永康朗】
(2012/1/19　毎日新聞)

岡田克也は副総理就任直後にテレビで政党交付金の削減に言及していました。
この点を与野党問わず「権限外の事を勝手に言い出すな」と批判されていました。

政党交付金を全く受け取っていない共産党から
「交付金の減額は本気でやるのか！」言われると
「副総理の権限外の話なので・・・」とあっさりへたれました。

口だけ副総理と呼んだ方が良さそうです。

岡田が狙っていたのは
「相手が絶対に受け入れないだろう」という条件を出して
それが否決される事で否決したヤツを悪者に仕立て上げる事です。

増税と政党交付金の削減をワンセットにして
増税に反対している野党を「政党交付金削減に反対している」
言わば「抵抗勢力」に仕立てようとしていた事がバレバレです。

民主党は郵政解散選挙で大敗してから
小泉を真似ようとずっとこういう事を狙ってきたのですが、
ケンカのやり方を知らず、胆力も無い連中がまねをしようとすると
こうやって中途半端になって結局は勝てないという良い例です。

次の選挙では比例復活でなければ当選できなそうな議員が大量に居る民主党は
比例８０削減についても公明、共産、社民などの野党が絶対に賛成しないので
安心して「比例８０削減」をぶち上げてパフォーマンスをしているだけです。

安倍首相のときは教育基本法改正案を
「どうせ否決されるだろうから」と割とまともな内容で民主党は対案を出してきました。
安倍首相がこれを丸飲みしたら
「やばい！成立したら日教組が困る」という裏事情があるので
あわてて党を挙げて反対したのが民主党です。

自分達で出した案が成立しそうになったら「その案は認めない！」と
自分達で猛反対したわけです。
こんな恥ずかしい話はありませんが、
マスコミが民主党を守る為に民主党の場合だけはこういう問題を指摘しないので
何度でも同じ手を使ってきているというだけです。


ついでに言っておけば
マスコミと民主党は議員歳費の削減を増税のための条件であるかのようにしようとしていますが、
1割カットしたところでせいぜい数十億円のものと
１２．５兆円の増税では金額が全く釣り合いません。
明らかに等価でないものを交換条件に見せかけるのは詐欺と同じ手法と言っていいでしょう。




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