欠陥法案

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【逆進性対策、消費税率8％から何らかの対応必要＝安住財務相】
［東京　２３日　ロイター］　安住淳財務相は２３日午前の参院予算委員会で、消費増税の逆進性対策について「最大の論点のひとつ」とした上で、マイナンバー制度を導入すれば納税者の所得水準を把握して税額控除ができるとしながらも「前段階の、（消費税率）８％の段階から何らかの対応が必要だ」との考えを示した。

自民党の磯崎陽輔氏への答弁。
(2012/3/23　ロイター)

その3月23日　参議院予算委員会、礒崎陽輔議員の質疑では
マイナンバー制度を導入すれば
納税者の所得水準を把握できるから税額控除に利用できると答弁しています。

実際にその答弁から抜粋します。

安住
「（消費税を上げていくと）トータルとして見たときに低所得者にその負担比率が高くなると、
この負担比率の高さに対してどういうふうにサポートするかということですから、
テレビご覧になってる皆さんからみると逆進性という言葉に対して
少し説明が足りないかなと思っております。
具体的にはこれはマイナンバー制度の導入によりまして、
ある程度フローの所得を把握させていただいたところで税額控除、それから給付ってのはありますが、
その前段階の、いままではあまり明確には申し上げませんでしたが
８％の段階からなんらかの対応というのは必要だろうと思っております。」

～中略～

礒崎陽輔
「安住大臣の方からマイナンバー制度ができれば（低所得者への給付措置を）やるといいましたが、この措置はいつからどのような形でやるんですか？」

古川元久
「番号は平成27年から導入予定でございます。」

安住
「番号制度が正式に成立をして、制度設計できた段階からやると思います。
～中略～
マイナンバー制度が成立をして、そして2015年に消費税が引きあがると、いう話とほぼ同時期にできればその段階にやるのがベストだと思います。」

ブログ主注：
消費税増税は決めておいて、マイナンバーを利用してその逆進性対策をするかについては
正式ではないので、民主党のマニフェストと同じく実行せずにしらばっくれる可能性が否定できません。


礒崎陽輔
「（政府の出したマイナンバー法案の）56条にこう書いてあるんですよ。
市町村長は、政令で定めるところにより、当該市町村が備える住民基本台帳に記載されている者に対し、その者の申請により、その者に係る個人番号カードを交付しなきゃならん・・・と。任意交付なんですよね、カードは。これどうやって？任意交付のカード。
将来これ年金にも使う。国民の健康保険証にも使う。健康保険証がカードを持っている人と持っていない人がいる。こんなバカな法律がありますか、こんなもんで給付ができると思いますか？」

ここからは以下ブログ主の要約で

古川元久
「今のところはお金の所を考えてるから健康保険証とかは考えてない、
その上でマイナンバーのカードは基本的に国民全員に配布をする予定」

ブログ主注：
健康保険証とかにも使う、任意交付と法案に書いてるので嘘です。この答弁。もしくは古川元久に理解力が無いかです。

礒崎陽輔
「任意交付でどうして所得が把握できるんだ」

安住
「自治体と話し合ってできるだけこれで把握できるようにしていく」

～速記停止～

安住
「任意交付のカードと所得全体を把握する番号制度というのは別
あくまで交付するカードについて任意」

礒崎陽輔
「たとえば銀行で口座作るときにマイナンバー使わないでどうやって所得を把握できるのかと聞いてる」

古川元久
「今の法律の立て方ではそういう（マイナンバーを使って口座などを把握）事は求めてない。要は番号を使って所得の情報を行政機関内でまとめていく。そのこととカードを持つ事は別だというのはご理解いただけるとおもう」

礒崎陽輔
「だから番号（マイナンバー）を申告しなかったら把握できないでしょって言ってる」

以下、安住も古川も
おそらく自分で何を言っているのか理解できていない
ということが明らかな答弁を続けるので省略。

この礒崎陽輔議員の質疑に対して
古川元久と安住淳の両大臣がひたすら
自分でも意味を全く理解していないとわかる
支離滅裂な答弁を繰り替えした結果を要約すると以下になります。

・マイナンバーは国民全員に番号を付加するが、付加は国ではなく住民基本台帳に即して各自治体が行う。
・番号は国民全員に割り振られるが、マイナンバーカードは欲しい人が任意で各自治体に発行手続きを申請。
・マイナンバーカードがなくても銀行の口座を作れる。むしろ、発行時にマイナンバーは必要ありません。
・たとえばアルバイトをするときに雇用主にマイナンバーを申告する必要なんかもなし。
・マイナンバーカードは保険証と統合して一枚になるとかそんな制度は考えてません。

自分達で閣議決定した法案がどういう内容か
その担当大臣達すら理解していないという事がはっきりしました。

そしてこの野田内閣から出されているマイナンバー制度法案が
はっきりとした欠陥のある欠陥法案である事がわかります。

結局これ、なんのために作るのか？
単に税金を無駄使いして無駄なシステムを作るだけにしかならないでしょう。
今のままの法案ならやらない方がマシです。




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