国民新党連立解消に見る人でなし

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国民新党の亀井亜紀子議員が自身のHPで
連立解消の裏側を説明しています。

簡単に書くと以下。

3月29日（消費背増税案閣議決定前日）

夜に党本部で議員総会実施
松下副大臣以外の国民新党議員全員出席。

・この議員総会で消費税増税ならば連立解消と決定。

・議員総会でどうしても与党に居続けたいというのが
自見大臣、松下副大臣、森田政務官の3名。
亀井静香はこの3人を無所属で使ってもらえるようにこの日夜の党首会談で野田に打診。

・どうしても与党に居続けたい下地幹郎は
党首会談が行われている最中に官房長官に電話。
「連立は解消せずに自見大臣が消費税増税の閣議決定に署名することを議員総会で決めた」
と伝える。


ここから3月30日

・朝　野田と亀井で党首会談
野田は「無所属では使えない」と回答。
亀井は連立解消を決定し野田に伝え、直後の会見でも連立を解消したことを説明。

・連立解消を発表した後に自見大臣と連絡を取ろうとするも
大臣に居座り続けたい自見庄三郎は消費税増税案の閣議決定に署名するまで一切電話に出ず。

・自見大臣は「国民新党として署名した」と説明
・下地が「連立は解消していない」と官房長官に伝えたことを受けて
藤井官房長官が「連立派解消していない」と会見で説明。

・連立解消を発表した後に「国民新党の自見」として署名した事について
無所属は閣内にみとめないという野田の朝の発言を考えると
閣議決定は無効の可能性が出てくる。

・閣議決定が無効であることを認めたくない野田は
藤井官房長官が閣議決定後に
「連立は解消しないと聞いている」（前日に下地が勝手に電話を入れた件）
と説明した事を信じようとしている。
（現実よりも願望に飛びつく野田）


ブログ主が当ブログの前日の記事で下地幹郎のトリックプレイと言ったのはこれです。
これでわかることは下地幹郎のクズっぷりと
自分で連立解消を亀井静香に直接説明されたのに
閣議決定が無効になると知った途端に
「連立は解消していないと官房長官が言っているから」と
そちらを信じようとしている野田のダメさです。
ついでに自見は毎回酷い答弁で
（質問と全く関係ない昔話を延々と答弁して時間つぶしした挙げ句に質問に答えない）
質問の意図を理解できていない事もうかがえる状態ですが、
恥を晒し続けてても与党に大臣に居続けたいという欲だけはすごいようです。


ちなみに消費税増税やTPPについての野田の説明を極端に短くするとこうなります。

Q：「どうして税と社会保障の一体改革が必要なの？」
野田：「１万円札を１兆円重ねると高さ１万メートルです。重さ１００トンになります。」

Q：「どうしてＴＰＰに参加すべきなの？」
野田：「ＴＰＰはビートルズです。日本はポールです。」

野田：「私はこれに政治生命をかけてます」


自分でやろうとしている政策の効果や意味を全く理解していないで
単に己の保身のためにやろうとしているから
こういうトンチンカンな発言ができるのでしょう。


亀井静香が「消費税増税は連立合意書違反だ」と言っています。
これについては
民主党の公式HPから引用しましょう。
http://www.dpj.or.jp/news/files/20090909goui.pdf（リンク先PDF）
2009年9月9日に3党連立の合意書を交わしましたが、
その合意書の2項のところに

２．消費税率の据え置き
○ 現行の消費税５％は据え置くこととし、今回の選挙において負託された政権担当期間中において、歳出の見直し等の努力を最大限行い、税率引き上げは行わない。
と、あります。

そして野田政権発足直後の2011年8月30日に
http://www.dpj.or.jp/download/4650.pdf（リンク先PDF）
野田と亀井静香で以下の合意書を作成しました。

1項のところに
2009年9月9日に合意した「三党連立政権合意書」を尊重し、その実現のために最大限努力する。

とあります。

よって亀井静香が「合意違反だ」と主張しているのは正しいと言えます。

それに対して岡田克也など民主党政府側は「違反ではない」
と言っているわけですが、
その理由が「増税するのは俺達の任期後だから」なわけです。
こういうのは屁理屈以外の何物でもありません。

野田がいかにどうしようもない性格かこれでよくわかると思います。

こんな嘘吐きが「消費税増税で与野党協議を」と今だ言い続けています。
それどころか「閣議決定したのだし、手を組むことは可能なはずだ」とも言っています。

政策どうこう以前に、人として終わっています。
自分の都合で約束破りを平気でする輩とは
たとえ意見が一致していても話し合う価値はありません。


いま政権に居座り続けようとしている人達と下地や自見など
同じく与党に居座り続けようとしている人達。
人として終わっているところで彼らは共感しているようです。




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