日本の研究は目の敵にしているくせに

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【内閣府に「宇宙戦略室」設置】
宇宙の開発や利用に関する政策の立案などを一元的に担う「宇宙戦略室」が、１２日、内閣府に設置されました。

宇宙の開発や利用に関する政策を巡っては、平成２０年に「宇宙基本法」が施行され、総理大臣を本部長とする「宇宙開発戦略本部」が政府内に設置されましたが、具体的な政策の立案は関係する省庁がそれぞれ行ってきたため、同じような政策が重複するなど、省庁間の縦割りの弊害が指摘されてきました。
「宇宙戦略室」は、こうした弊害をなくし、政策の立案や関係省庁の調整を一元的に担当するため、内閣府に設置されたもので、野田総理大臣と宇宙政策担当を兼務する古川国家戦略担当大臣が、１２日、戦略室の入り口に看板を設置しました。
宇宙戦略室には２４人の担当者が常駐し、災害により対応できるＧＰＳの機能を強化した衛星の開発や、国際宇宙ステーションへの参画のしかたなどを検討することにしています。
政府は今後、宇宙戦略室の下に、有識者による「宇宙政策委員会」を設置し、宇宙開発への取り組みを強化することにしています。
(2012/7/13　NHKニュース)

これは野田がいままで野田を本部長として
「宇宙開発戦略本部」というものを作っていましたが、
単にそれの名前を変えただけなのですが、
こうしてわざわざ設置されたかのように報じる事に疑問を感じます。
民主党政権を守ろうというNHKの考えがにじみ出ているのかもしれません。

だいたい当ブログの過去記事
で触れていますが、
そもそもその「宇宙開発戦略本部」とやらで野田が本部長として
はやぶさ２の予算大幅カットによる実質的なはやぶさ２潰しを行いましたし、
そもそも宇宙研究関連は仕分けの餌食になっています。


また、宇宙だけでなく
日本が進んでいる分野である深海研究の分野でも
「しんかい６５００」を持っている
海洋研究開発機構の地球内部ダイナミクス研究が
（プロジェクトじゃなくて研究部門丸ごとというのがさらに異常）
仕分けの対象にされ
仕分け結果では
「少なくとも来年度の予算の計上は見送り、又は、予算要求の半額縮減」
と、思い切りばっさりやられてしまっています。

そして民主党が嬉々として日本の研究予算を切っている間に
【中国、７千メートル潜水に成功　マリアナ海溝で「蛟竜号」】
　【北京共同】中国国営中央テレビによると、中国の有人潜水調査船「蛟竜号」は２４日、太平洋のマリアナ海溝で実施した実験で、中国として新記録となる水深７０１５メートルの潜水に成功し、目標としてきた７千メートルを突破した。

　蛟竜号の設計責任者は「７千メートルの突破で世界の９９％以上の海域で科学研究や資源調査の活動ができるようになる」と強調。中国の海洋活動の活発化に周辺国の警戒感が強まりそうだ。

　蛟竜号は１５日に水深６６７１メートルまで潜水し、１９８９年に日本の「しんかい６５００」が達成した６５２７メートルの記録を抜いた。
(2012/6/24　西日本新聞)

有人潜水記録で中国に抜かれました。

しんかい６５００は完成してから22年
当時の技術スタッフも退職を迎えてきています。
今後継を作らなければ技術、ノウハウの継承ができず途絶えてしまいます。
しかし、海洋研究機構は予算を圧縮されているため
しんか６５００の後継を作ろうと思うと、
他のプロジェクトを凍結して予算を確保するしかなくなります。

ましてや三陸沖の地震などの震源は水深6500程度と推測されています。
現状のしんかい6500ではぎりぎりの数字で
7000～8000メートルあたりまでの潜航能力を持つ
新たな調査潜水艇なら今後の地震研究にも貢献できるでしょう。

しかしながら、野田は宇宙戦略などといって
少しでも耳目を集めようとしてやっているに過ぎないでしょう。
肝心の予算部分は切られてしまっているのですから。

あげくに政調会長代理は
【日韓共同でエネルギー開発を＝民主・仙谷氏】
　民主党の仙谷由人政調会長代行は１３日、都内で講演し、天然ガスなどのエネルギー開発について「日韓の共同作業で、ロシアのシベリアやサハリンの天然ガス、米国のシェールガスについて、日韓共同事業体をつくれないか提起したい」との考えを示した。
　韓国が日本との軍事情報包括保護協定（ＧＳＯＭＩＡ）締結を延期したことに関し、仙谷氏は「対日ナショナリズムが両国の世論を刺激する悪循環に入っているのではないか」と懸念を示した。
(2012/7/13 時事通信)
こんなことを言い出しています。
どう考えたって「共同開発」の名を借りて
自国のエネルギー政策が行き詰まりかけている韓国を助けることと、
技術をパクらせること以外に目的が思いつきません。
日本側のメリットがまるで思いつきません。




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