言うだけで責任は取れる？

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先週参議院で行われた緊急質問より

まず異様だったのは民主党の閣僚連中が出てきておらず、
閣僚席には野田がぽつんとひとりぼっちで座っているだけでした。
（後列の事務方などはいましたが）

以下、質問内容とそれに対する野田の答弁を並べ
ブログ主のツッコミを入れていきます。

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野村哲郎（自民）：
「総理は自身のブログで参議院で所信表明させなかったことは憲政史上初の異例の事態と書いているが、自身の責任であることは自覚しているのか？問責を受けた総理は福田総理も麻生総理も次の国会を開くことはなかった。問責を受けた総理がまた国会を開いて所信を聞くように求める事がそもそも憲政史上初の異例の事態だ。
「所信表明演説で『問責を重く受け止る。肝に銘じる』と語ったが、具体的にはどう行動するのか」

野田：
「『問責を深く肝に銘じ重く受け止める』と言ったことについて、具体的にはどの様に行動するのかとのお尋ねがありましたが、問責を深く肝に銘じ重く受け止め反省をしておりますので参議院における審議をよろしくおねがいします。」

野村：
「近いうちに解散すると約束したことをどう考えているのか？来年度予算編成までやろうとしているようだが、まさか近いうちと言いながら来年度の予算編成をするつもりか？」

野田：
「環境整備が必要。特例公債法案、一票の格差是正と定数削減、社会保障国民会議を挙げさせてもらっている。時が来れば判断するが、総辞職については内閣総理大臣としての責任放棄になると考えている（だからやらない）」
「予算編成は内閣の責任として年間のそれぞれの時期に準備を進める必要があり、これは過去のどの政権でも同じだ。特例公債法の成立、経済対策の実施、予算の準備は政局とは別にして必要な事だ」
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憲政史上初とマスゴミも盛んに言っていますが、
問責決議を無視して居座り続けて次の国会を開いた事そのものが憲政史上発。
与党側国対（一川）が参院で
「所信表明をやらせないと予算委開かせないぞ」
と言っているも憲政史上初。
与党側国対（山井）が衆院で
「予算委を通さずに特例公債法を衆参で成立させたら予算委を開かせても良い」
なんてめちゃくちゃな条件を提示している事も当然ながら憲政史上初。

野田式責任の取り方「責任は重く受け止めてます」と言うだけで終了。

「問責を食らった首相」の意味を全く理解していないのかもしれません。

そして解散したくないので次々に条件を追加し、
来年の予算も自分でやってとことんまで解散しないで居座り続ける
その姿勢もここでうかがえます。

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野村：
「尖閣の度重なる中国公船の領海侵犯がおきてるけど放置してるのはどうするつもりか」

野田：
「海保に領海外へ退去させている。領海侵犯には都度厳重な抗議をしている。だから放置しているという指摘は当たっていない」
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10月25日に外務省の河合周夫事務次官が駐日中国大使に電話で抗議した。
最近ではっきりわかっているのはこれくらいしかありません。
以降も領海侵犯をされていますが、本当に抗議していたとして、
外務省の発表に載らない程度のものが
外務大臣はじめ政務三役全く動かないで事務方が
相手のたかが駐日大使に電話しただけが「厳重な抗議」でしょう？

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野村：
「11月18日からの東アジアサミットでTPP交渉参加を宣言するつもりじゃないだろうな？TPP交渉への参加表明するつもりかイエスかノーで答えよ」

野田：
「FTAAPの実現はすでに内外で共有された目標だ。だからこれに基づいてTPPと日中韓FTA、東アジア地域包括的経済連携（RCEP）を同時平行的に進めていく。TPP交渉参加表明については国内での協議や関係国との協議が煮詰まっていく段階で判断していく。特定の時期に決めてはいない」
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相変わらず質問に答えないどころか、
たぶんまた中身もわからずに言葉を並べはじめています。
TPP交渉参加を隙あらば表明しようとしてきた野田は
そのTPPで強く問題視されているISD条項について
国会で質問された際にISD条項について全く知りませんでした。
そこにきてFTAAPやるからTPPもRCEPも日中韓FTAも同時に進める。と、
さらに風呂敷を広げ始めました。
TPP交渉参加についてもいつでも隙あらば参加表明する姿勢である事がわかります。

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野村：
「暴力団と交際し、外国人から献金をもらい、閣議を欠席した田中前法相が出席を求められたのに国会に出席しなかったことは憲法違反ではないか。また、任命責任はどう考えてるのか」

野田：
「田中（慶秋）大臣については質疑通告があった時間帯に重要な公務があったから出席できない旨を伝えていた。正当な理由があった。
任命責任については自覚しつつ内閣全体としてその職責を果たしていく」
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民主党式責任の取り方
「責任は自覚している。だから仕事をしていくことで責任を果たしていく」

田中慶秋の公務は後から予定を入れました。
しかもその予定も挨拶に出ただけだったのですぐに国会に戻れたはずです。
その後、夕方の予定を無理矢理入れて国会答弁を完全にサボりました。

さらに問題なのはこれが民主党からの指示だったと慶秋が言って
マスコミが「田中慶秋が辞意、（民主党幹部からの情報）」
との報道に対して当初は辞任を否定していた事です。
何か余計な質問されたら不味いと考えて憲法無視してサボらせる。
都合が悪ければ法律だって無視をするのが民主党としての体質だと解ります。
その後、野田に慶秋を更迭させるのではなく、
慶秋に辞任させて「辞任だから野田の責任ではない」
と藤村官房長官が会見で開き直っていました。

「責任を取りたくない」連中が集まっていて、
「田中慶秋が辞意」と嘘をマスコミに吹き込んでいたわけです。

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野村：
「自民党政権時代は予算と特例公債法はセットで審議し成立させることが常識だった。だから歴代の自民党政権の首相は成立させるために野党と協議を重ねてきた。
民主党政権になってからこの常識は通用しなくなったが、昨年はあの菅直人ですら辞任と引き替えに8月中に特例公債法を成立させた。
ところが野田首相はなぜここまで平然と引き延ばせるのか、『野党が悪い』というだけで自らは一切何の努力もしていない。反論があるなら聞かせてもらいたい」

野田：
「3党合意を踏まえて年金特例公債部分の修正をした。また、予算と公債法を一体として処理するルール作りを提案した。
引き続き努力していくが与野党が胸襟を開いて議論して解決策を出していくことは不可欠だ。だから自民党は協力を。」
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特例公債法で年金国庫負担分のうち2.6兆円部分を
「消費税増税が決まっているからその増税分が財源。だから今年度の赤字国債にはカウントされない。よって今年は赤字国債44兆円の枠を守りました。
（でも増税が中止になれば年金積立金を使い込むから増税するしかないだろうけどな）」
というもので絶対に野党が納得しないことがわかっていたので
野田内閣は今年の通常国会で予算と特例公債法を分離して
予算だけ審議をしました。

その後放置しつづけて早期成立の努力をせず、
ぎりぎりになって今度は国民生活を人質に特例公債法の成立を迫っています。

しまいには
「予算と公債法は同時に成立しなければならないようにルール変えようよ」
と、自分達が仕事をサボってきた事を棚に上げて
自分達の都合にあわせてルールを変えようとも言っているわけです。
これのどこが努力なのでしょうか？

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野村：
「最高裁から違憲状態と判断された一票の格差是正を最優先で行うべきなのに、（解散をさせない理由作りのために）意見がまとまらない定数削減などを持ち出して抱き合わせにし、わざと一票の格差是正を遅らせているのは立法府の不作為になる。自民党から0増5減だけ先に行う案が出されているのになぜこれに抵抗しつづけるのか」

野田：
「一票の格差是正は喫緊の課題だ。一方で議員自身の身を切る覚悟を示すという意味で定数削減も国民の強い要請としてやらなければならない。同時に結論を得るべきだ。」
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意地でも一票の格差是正は成立させたくないようですが、
野田のこの態度は野党との対立をさらに強める事にしかならないと思います。
また、国会議員の身を切る覚悟をと言うのなら
いつまでも権力に居座り続けしがみつづけている事の方が問題でしょう。


これだけふざけた答弁をしていても
民主党政権にとって都合の悪い事はテレビは
可能な限り報じないようにしているので
（完全アウトな前原の偽装領収書や鹿野・筒井の中国人スパイ問題は全く報じず）
民主党政権は「普通の事」さえできていれば
高支持率を維持できていたでしょう。

そのマスコミの全力擁護があっても支持率低下は止められません。
それだけ民主党は無能ということの証左です。

人生は下りのエスカレーターなので努力して抵抗しなければどんどん下がります。
現状を維持するのだって努力が必要で、政権も同じです。
民主党は現状維持すら全くできず、全てにおいてマイナスになっています。
その民主党が今度は

◆皆さんと話したい。
できたこと、できなかったこと、
そして、どうすればできるのか。

疑問もお叱りもぶつけてください。政権交代以来の３年間をふりかえり、
民主党政権は何ができ、何ができなかったのかを
皆さまと直接、お話しする「政策推進報告会」を全国で開催いたします。
できなかったことは真摯に反省し、お詫びし、その理由も明らかにして、次につなげます。
「検証」というプロセスを踏み、これからやるべきことをはっきりさせていきます。
どうぞ厳しい声をください。すべて、受け止めます。
民主党代表・内閣総理大臣　野田佳彦

なんて広告を出し始めたようです。

政権を盗る前から無理だと指摘されていたのに「できる」と言い張り、
3年以上も政権にいながらこの期に及んで
「どうすればできるか」
を教えてくれと言い出している人達には
何を言っても無駄でしょう。

日本のマスコミが記者会見で
トンチンカンな質問をしていることがよくありますが、
質問する側だってある程度勉強している必要があります。
でもそれをせずに「素人にもわかるように説明しろ」
と日本のマスコミの記者は開き直ります。
こういう人に説明したって理解できるはずがありません。




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