雉も鳴かずば

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TBSに続き、こんどはテレ朝のようです。

21日のJチャンネルで番組冒頭で安倍総裁の動画から入り、
安倍総裁の動画を背景にしながら渡辺宣嗣アナが
「来週の政権発足に向け、自民党の安倍総裁は、韓国との関係修復にも動き出しました」
と発言し、
続けて上山千穂アナが
「一方、維新の会では運動員が選挙違反の疑いで逮捕される事案が続出しています。」
と説明をしていたのですが、
この女子アナが説明をしている約6秒間の間も
この画像のとおり、安倍自民党総裁の映像を回していました。


テレ朝としては
「たまたま維新の会のニュースのところの映像にかぶってしまいました」
という言い訳ができるようにした編成なのでしょう。

今後もマスゴミはこうした事をやってくるでしょう。
みなさんも気付いた時はメモをしたりして共有していきましょう。

なお、渡辺宜嗣と言えば、
悠仁殿下の誕生された日にわざわざ真っ黒に見えるスーツとネクタイを着用し、
喪服に見える格好でそのニュースを読み上げていた事があります。
日本が大嫌いなテレ朝ならではの人物なのかもしれません。


選挙違反での逮捕者が次々と出ている維新の会ですが
全ての候補者が公選法違反にならないように
ツイッターなどの使用を避けている中で
選挙が告示されてからもツイッターでばんばんツイートを続け
と自分だけ脱法行為を続けた挙げ句に
「私が逮捕されたら皆さん助けてください」
と言っていたのが橋下でした。
親分がルールを守らないのですから子分が守らないのは仕方が無いでしょう。

さらに逮捕者が止まらない維新の会で一つ気付いた事があります。
【大阪９区の維新運動員３人逮捕…買収の約束疑い】
　知人女性らに選挙運動の報酬を支払う約束をしたとして、大阪府警捜査２課は２１日、衆院選大阪９区で日本維新の会から当選した足立康史氏（４７）の運動員でビル清掃会社社長・松浦正記容疑者（４４）（大阪府枚方市）ら３人を公職選挙法違反（買収の約束）容疑で逮捕した。他の逮捕者は、同社取締役・岡野安佐子（５４）（同府吹田市）、同社員・磯部幸利（４４）（大阪市東淀川区）両容疑者。

　発表では、松浦容疑者らは１１月下旬と１２月上旬、吹田市の同社内で、同社の契約社員を含む知人女性３人に対し、足立氏と維新の会への投票を電話で呼びかける報酬として時給８００円を支払う約束をした疑い。いずれも大筋で容疑を認めているという。

　足立氏は、所属していたみんなの党を離党し、維新の会公認で立候補。選挙区で次点者に約１万４０００票差をつけて当選した。

　今回の衆院選では、京都や大阪、愛媛で維新の会の当選者や落選者の運動員の逮捕が相次いでいる。

　維新の会の橋下代表代行は２１日午後、選挙違反が相次ぐことについて「運動員の管理が甘かった。松井幹事長とは党内での処分はしっかりやらないといけないと話している」と述べた。
（2012年12月22日 読売新聞）

逮捕された人物が社長をやっていた清掃会社はこちら。
株式会社アールシーエス

事業内容に
「ホテル管理　客室清掃・パブリック清掃　ハウスキーピング業務」
というのが入っています。

ここでこのニュースが引っかかります。
【橋下・日本維新の会代表代行:地下鉄清掃入札、落札前に「業者決まった」　街頭演説で発言】
日本維新の会の橋下徹代表代行（大阪市長）が１１〜１２月、市営地下鉄の清掃業務の入札を巡り、まだ落札業者が決まっていないのに、街頭演説で「大阪の一流ホテルを掃除している業者が落札した」「（この業者が）有力だ」などと繰り返し発言していたことが分かった。市幹部は「内部情報が漏れたと市民に疑われかねない」と問題視している。

　問題の入札は、市営地下鉄のうち御堂筋線など４４駅の清掃業務。価格と技術面での提案などを合計点数で評価する「総合評価方式」で、１０月末に８ブロックに分けて入札を実施。１１月中旬に担当職員が点数評価し、１２月中旬にも交通局幹部が落札業者を最終決定する予定だった。

　しかし橋下氏は１１月５日、大阪市内の集会で「地下鉄の掃除は今まで特定の業者だった。ホテルとかを掃除している業者に振り替える」と発言。同月２３日には、市内の街頭演説で「大阪の一流ホテルを掃除している業者が落とした」と話した。

　演説内容を知った交通局が市長の秘書担当に「業者は決まっていない」と伝えたが、１２月に入ってからも「有力なところは、ホテルの掃除をしている業者」などと改革の実績を強調している。また、橋下氏の市長就任前から競争入札を実施し、昨年度から総合評価方式を導入したのに、「全然競争がなかった」などと誤った発言もしていた。

　藤本昌信局長は「業者はまだ決定していないので私も情報がないし、市長が知るはずがない」とコメント。別の市幹部は取材に「審査過程で内部情報が漏れたと市民に疑念を持たれかねない」と懸念している。【原田啓之、津久井達、平野光芳】
(2012/12/9　毎日新聞)

雉も鳴かずば打たれまい

選挙と直接関係の無い大阪市の清掃業務受注を巡っての業者決定について
街頭演説でしゃべっているところがおもしろい所です。

清掃業者社長だってただでわざわざ公職選挙法違反をやるような
そんなリスクはまず犯さないと思います。
何らかの見返りを期待していた、あるいは裏取引があった。
この疑念はどうしても強くなります。


また、橋下は首長と参院議員の兼職について
「一度やらせて。ダメだったら選挙で落とせばいい」
と言っています。
「一度やらせてみてください」と言って政権を取った連中が
この3年半で日本をボロボロにしたことは誰しも否定できない事実です。


滋賀県知事の嘉田氏は未来の党の党首をやっていますが、


このとおり、知事としての立場と国政としての立場を
露骨な二枚舌で誤魔化そうとしています。
（誤魔化せてませんが）

地方の首長の立場と国会議員の立場は違います。
橋下は兼職に難色を示す意見に対して
「兼職を否定する人は、結局は既得権。新しい人が入ってくるのが嫌なだけ。参議院議員の既得権を打破すべきだ」
とも言っています。

大阪市長という既得権にしがみついて
それを持ちながら国政に出たいというのがでたらめです。

自分だけ「落選した時の保険」を確保した状態が橋下の望む条件です。
他党を無視して自分だけ選挙期間中もツイートしまくりで
「自分さえ良ければいい」という脱法行為でもそうですが、
橋下は利己主義者以外の何者でもありません。

地方の首長と国政を兼職するとなれば、
地元の選挙のために国政での力を使って利益誘導が
公然とできる状態になりはしませんか？
首長としての仕事も国会議員としての仕事も真面目にやっていれば
とてもではありませんが時間が足りません。

橋下の大阪市長としての公務は
衆議院が解散されてからの1ヶ月間で5日しかありませんでした。
しかも選挙のために12月14日までの会期だった大阪市議会を
11月20日に前倒しで閉会しました。

大阪市長なら大阪市長としての職務に専念すべきですし、
国政に出ようというのなら石原慎太郎のようにきちんと職を辞してくれば良いでしょう。
また、大阪府知事には子分を置いてきたのに
なぜ大阪市長には子分を置いておこうとしないのでしょうか？

おそらくその理由となるのは以前当ブログで指摘した
黒字どころか財政再建団体一歩手前
の件だと思います。

大阪府を黒字化させたと言って市長選に出た橋下ですが、
実際は大阪府の財政を悪化させ、臨時財政調整債を刷りまくって
借金で作ったお金で黒字化に見せかけました。
そして「起債許可団体」に転落している事実が発覚するまえに
大阪市長選という話題を作って逃げ出したと言っていいでしょう。

Y150の大失敗で横浜市の財政に穴を開け
それがはっきり数字で出てくる前に
横浜市長を辞めた中田宏と気が合うのがよくわかります。

大阪府知事としては任期満了までつとめれば
＜実際は多額の臨財債発行によって起債許可団体へ転落していた＞
という事実を突きつけられた状態で府知事選を戦わなければなりません。
だから大阪府知事を子分に押しつけて市長への転身を図ったのでしょう。

市長を辞めてすぐに確実に勝てそうな首長などの選挙は
いまのところありませんから、
市長という立場のまま、既得権をしっかり握ったまま国政に出たいというのが
大声で兼職させろと叫んでいる理由だと思います。



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