３．１１を徹底追求せよ

人気ブログランキングに参加しています。

人気ブログランキングへ
----------

菅内閣のときに菅直人の腰巾着だった寺田学が
震災当時の事をブログに書いています。
当然ながら鵜呑みにできませんが、
部分部分で当時の状況がわかるものがあるので抜粋していきます。

http://www.manabu.jp/blog-entry/2013/08/16/121/より抜粋
-----
ここ重要免震棟の目の前にある原発は、
いますぐ爆発してもおかしくない、ということ。

ここら辺まで、総理の口調は怒鳴りに近かった。
怒鳴りに近かったが、求めているものは何となく分った。
それは、「電動ベント」ではなく、
人間による「手動のベント」はやらないのか？ということ。
遠隔地で行う電動よりも、
手動は、人間が原発内部に直接入って作業するため、
非常に危険な行為。

総理の口から手動についての言及がある前に、
吉田所長から、
「手動ベントも考えています。
実行するかどうか、１時間後には決めます」。
総理も、ここらへんから口調が変わった。
流石に人命に関わることゆえ、総理の心に動揺が見えた。
１時間後に「実行する」のではなく、
「実行するかどうか決める」ってことは、まだ未定か、と、
私は思った。
総理も、
「そんな悠長なことじゃなくて、すぐやれないのか」と問う。
吉田所長「内部の放射線量が非常に高いのです」。
そして続けた、
「決死隊作ってでもやりますから」。
-----

菅直人は吉田所長が実行に言及するまで怒鳴っていたことがわかります。
そして菅直人の口からは具体的な指示の話が出ず、
吉田所長の方から切り出した事で菅直人が怒鳴るのをやめた。
そういう形です。

寺田学は動揺したからと考えているようですが、
「第四列目の男」と言われただけあって、やはり菅直人だと思います。

相手に先に「手動ベントを実行」と言わせることで
責任を相手に押しつけること。
だから総理の立場なら相手が実行に言及した以上はここでは
「やめろ」or「やれ」のいずれかしかないわけですが、
やはり自分は責任を負いたくないので「やれないのか？」
という所を菅直人が着地点に選んだのだと考えるべきでしょう。


決死隊などというものを作る必要があるのなら
それはまずは自衛隊に白羽の矢を立て人を集め、
そしてその責任の一切を総理が負う形とならなければなりません。

それを民間人である吉田所長達に「決死隊」にまで言及させてしまっています。
菅直人は常に「責任から逃げる」という一貫した姿勢だけはブレていません。

それはこちらの文面からもうかがえます。
http://www.manabu.jp/blog-entry/2013/08/15/114/より抜粋
-----
予定通りに出発出来るように、
既に官邸屋上にヘリが待機し暖機運転を開始していた。
秘書官に「出発は、最大何時まで遅らせられる？」と問う。
「ヘリの都合上、十数分で限界」との答え。
時刻は予定時間の午前６時に迫っていた。総理に判断を仰ぐため会議室に入室。
「現地入りの最終判断を。出発は遅らせて十数分」。総理から「どうすればいい？」と問い。
（どうすれば、って・・・）と内心戸惑う。
「報道が待ち構えている中で急遽現地入りを中止すれば、『急遽中止する程、事態は深刻なのか？？』と、
強い疑念を持つと想います。十分な説明が必要になるでしょう。
中止した場合の影響は以上の通り。
ただ、全ては現地に行く必要があるかどうかでご判断を」。
-----

ヘリまですでに準備しちゃってて「どうすればいい」
これはさすがに呆れるしかありません。
この事は後段に繋がりますので覚えておいてください。

そして現地視察を決めたのが
菅直人自身であることが以下の部分でわかります。

http://www.manabu.jp/blog-entry/2013/08/12/111/
-----
＜被災地入り準備＞
１１日深夜。
岡本政務秘書官から相談を受ける。
「総理から明朝現地に出向きたい、準備せよ。との指示あり」。
私の第一印象は否定的。
福山官房副長官に相談。同じく否定的。
枝野官房長官に相談。同じく否定的。
その旨、総理に進言。
総理多少迷っている様子。
「準備だけは進めてくれ」との指示。
現地とは原発事故と、津波被害。
現地入りによる人手を最小限にする方法、
救助に使われていない機材で、とのこと。
移動に使う自衛隊ヘリ「スーパーピューマ」は、
飛行中であっても官邸と連絡が常時可能か確認必要。
秘書官より「可能」との返答。
秘書官チームと具体的な行程案の検討にはいる。
事務方から原発と津波の両方の現地を回る行程案届く。
詳細行程は保安院と警察、防衛省あたりで作成か。
福島第一は重要免震棟へ、津波現場は宮城県上空。
-----

菅直人は震災直後、すぐに野党と会談し
「72時間以内の政治家の現地視察は禁止」
ということを決めました。
震災救助等の邪魔にならないためです。

ところがそれを菅直人自らが
「福島ヘリ視察パフォーマンス」
のためにあっさりと破ります。

こうなるとむしろ「与野党の約束で誰も国会議員が居ない状況」を作りだし、
そこへ颯爽と現れる俺様かっこいい、これなら支持率回復できる！
というところまで考えていたのではないかと思います。

そもそも「本来ベントを実行すべき時にさせなかった」事が
対処が手遅れになり不可逆な状況を産みました。

燃料棒というのは直径９．６ミリのペレットが縦に入っている
太さ1センチほどのパイプ状の細長いものです。

このパイプの素材がジルコニウムなわけですが、
このジルコニウムが1000度あたりから酸化して酸化皮膜を作ります。
この皮膜はある程度丈夫で融点も2700度ほどです。
そして酸化皮膜の内側のジルコニウムは融点が1800度ほどですので
2000度近くまで炉内の温度が上がってしまうと、
ジルコンだけが溶けて、燃料ペレットを酸化皮膜がラップのように包んだ形になります。

ここまで行ってしまってから水を入れると、
思い切り熱された酸化皮膜が水を掛けられた形ですので、
熱収縮でボロボロと崩れてしまい、
炉の底にペレットとともに散乱するでしょう。

また、ジルコニウムが酸素を奪う相手は炉内には水か水蒸気しかなく、
（燃料棒内側で密着している二酸化ウランからも酸素を奪っているはずですが）
酸素を奪われれば当然水素として残ります。
これが水素爆発の原因と言えます。

炉内の温度が上がりきって後戻りが効かない状態になるまえに
ベントを行う事で圧力を下げ、水位を燃料棒上端まで戻し、
温度上昇を抑えていれば結果は全く違うものになっていたでしょう。

震災当日の２３：３０に、官邸が発表していた資料の一部には
当日の２２：３０に保安院から
原子炉のシミュレーション結果が伝えられていた事が記載されています。

菅直人達は後から「知らなかった」などと言い張って
SPEEDIの情報等も隠蔽したことを誤魔化しています。

ですが枝野が偉そうに発表していたまさにその資料に
知らされていた事が記載されていたわけです。

当時菅直人の側近だった寺田学氏のブログによって
菅内閣による人災であることを再確認できたと思います。


そしてもう一つ抜粋、重要な部分を抜粋しておきましょう。

http://www.manabu.jp/blog-entry/2013/08/15/114/より抜粋
-----
ヘリが福島原発にむけて飛行する。
機内では、総理と班目委員長が何やら話している。
～中略～
着陸。
下村審議官が記者クラブから渡されたハンディカメラを構える。
私は帽子を被った。
ヘリのドアが開き、地上へ。
-----

ブログ主はこれを読んで点と点が一つ繋がった事を確信しました。

下村審議官とは元TBSの下村健一のことです。

ヘリに乗れる人数が限られているのに
菅直人のヘリ視察という画を撮るために
ビデオカメラを持って下村健一が同乗していたのではないか？
（つまり菅直人のパフォーマンス目的が優先されていたのではないか？）

このことは国会で当時野党から追及されていました。
ですが菅内閣はこれについて答えず誤魔化し続けました。

震災発生直前の菅内閣は
尖閣の中国人船長問題などで支持率も悪化しつづけ、
菅直人自身の外国人献金問題で追い詰められていて
まさに政権が崩壊する本当にその直前の状態でした。

そこに震災が発生し、菅直人が支持率回復を狙って
「国会議員は誰も入れない被災地」という状況を作り出し、
そこにヘリ視察というパフォーマンスでもって
「かっこいい画」を撮ろうとビデオカメラまで用意していた。

という形が改めて補強されたと思います。

下村健一とビデオカメラ同乗疑惑については
マスコミは深く触れようとしないばかりか、
某テレビ局に至っては
原発対応での菅直人を持ち上げるニセドラマを作って放送しました。

しかし、寺田学氏のブログではっきりと
「記者クラブが用意したハンディカメラ」
と書かれています。

要するにマスコミもグルだったわけです。
だからこそ逆に下村健一とビデオカメラの疑惑について
報じるわけにいかなかったのでしょう。

ヘリの出発直前ですら菅直人が逡巡している様子を考えれば
もしかしたらマスコミの一部が
「菅直人ヘリ視察」の脚本を考えたのかもしれません。

いずれにせよ、マスコミと民主党政権の
不適切な距離感は間違いないところでしょう。

国民の事よりもイデオロギーや特ダネ欲、自分達が生み出した政権を守る。
そういう意識がマスコミにあったと見るべきです。


また、菅直人がいままでずっとやってこられたのは
「第四列目の男」として煽るだけ煽っておいてとにかく責任から逃げたことです。

ところが権力欲で「総理」になってしまったことで
第四列目の男が最前列に出る事になりました。

それでもあらゆる責任から逃げる第四列目の男としての姿勢はぶれませんでした。
菅内閣の破綻は菅直人が「総理大臣」という最前列に立ったその時点に決まっていたのだと思います。




↓良ければ応援クリックよろしくお願いします。↓