あと2年以上立候補できない人を候補者に内定

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まずは産経のタイトルにツッコミを入れるしかない記事から。

【【埼玉知事選】鳩山邦夫氏ら自民重鎮が上田氏応援　県連「立場考えて」】
　２３日に告示された知事選で、無所属現職の上田清司氏（６７）の出陣式に、自民の鳩山邦夫元総務相（６６）が駆け付け、「党本部から激しく文句を言われることはないと思うが、多少は覚悟の上だ」と応援演説に立った。自民は県連が上田氏の多選自粛条例破りを厳しく批判するとともに、無所属新人の元総務省消防庁審議官、塚田桂祐氏（５８）を推薦しており、県連幹部は「政党の立場を考えてもらわないと」と不快感をあらわにした。

　鳩山氏は上田氏が衆院議員時代から親交が深く、知事選では過去２回、応援のため県内入り。２３日の出陣式では「埼玉は上田じゃないとダメ」と演説した。
～以下省略～
(2015/7/25 産経新聞)


鳩山邦夫が重鎮かと言われたらノーです。
誰も相手にしない人でしかありません。

麻生内閣の時に大臣をやっていましたが、
民主党が政権を取ると兄に合流しようと
自民党内で自民党を割ろうと動き回りました。

小沢やマスコミにそそのかされて調子に乗って
自民党を割って自分がキャスティングボートを握れる。
そう勘違いした一人が舛添要一でした。
金のあての全く無い舛添でしたが、資金面で鳩山邦夫が見え隠れしていました。

谷垣が自民党内をまとめてこうした動きを牽制、孤立させると
舛添要一は一人で出て行くしかなくなりました。
また、鳩山邦夫も完全に孤立してしまったために自民党を離党しました。

自民党を割れば民主党がほぼ永久に政権に居続けられる
という小沢の企みに乗っかり、
また兄に合流しようという企みがあったのは間違いないでしょう。

ところが民主党政権のあまりのひどさに鳩山邦夫は無所属のまま日和見し、
2012年の総選挙で当選を果たすとすぐに自民党に復党願いを出して自民党に復党しました。

麻生内閣の末期には民主党を援護射撃しようと後ろから撃っていました。
今の自民党内で鳩山邦夫をまともに信用している人はいないでしょう。
これを重鎮というのは無理があります。


お次も産経の記事から。

【小沢氏元側近が実質的代表に　民主・北海道１１区】
民主党北海道第１１区総支部は２５日、帯広市内で定期大会を開き、元衆院議員石川知裕氏（４２）を代表の職務を代行する新設ポスト「代表代理」に充てる人事を決定した。実質的な代表に据え、石川氏の衆院選擁立に向けた態勢づくりを進める。

　大会後に取材に応じた石川氏は「民主党十勝の再生に全力で努めるとともに、新党大地と連携して、野党共闘路線を維持しながら、来年の参院選に向けて反転攻勢に努めたい」と述べた。

　石川氏は小沢一郎・生活の党共同代表の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件に絡み、昨年１０月に政治資金規正法違反の罪で有罪判決が確定。現在は公民権停止中で、国政選挙などに立候補できるのは平成２９年１０月以降となる。

　２５年５月に議員辞職した後は無所属で活動していたが、今年４月３０日付で民主党に復党した。同支部の代表は現在、党北海道代表の佐々木隆博衆院議員が兼務している。
(2015/7/25 産経新聞)


前科者は民主党に集まるのが政界の常識なんですかね？

石川知裕は小沢の秘書として裏金問題に関与していた疑いで逮捕されたわけですが、
小沢の秘書らの逮捕の直前に書類を段ボールに入れて
神奈川の事務所へ運び込んだと報じられています。

その事務所は自由党時代などの政党助成金を
小沢とともに懐に入れた藤井裕久の元事務所でした。

当時は藤井裕久の元秘書が事務所として使っていました。

小沢の秘書達の逮捕の翌日。
この神奈川の事務所が全焼しています。
そして第一発見者は藤井裕久の元秘書でした。

どう考えても証拠隠滅としか思えませんが、
マスゴミは週刊誌以外どこも沈黙していました。

選挙を控えて大事な時期だったので
なんとしても民主党を守りたいマスゴミの思いが非常に良く表れていたと思います。

そしてその後にまた小沢の別の不正の件で石川知裕が逮捕されるわけですが、
ここで松木謙公について触れておきたいとおもいます。

小沢が菅直人不信任決議案を自民党に提出させて
菅直人の首を取って民主党で権力を再び握ろうとしましたが、
いざ採決になると親分である小沢一郎は逃亡していて、
子分の一人だった松木謙公だけが菅直人不信任決議案に反対票を投じる
という事がありました。

これで男を上げたなんて人もいるんですが、
小沢一郎の土地取引に関する問題で石川知裕が逮捕されると
石川知裕に面会に行ったのが松木謙公でした。

2010年1月21日のFNNニュースで記事になっていましたが、
記者が何を差し入れしたのかを質問した際に松木謙公がこう答えていました。

松木「日用雑貨です。歯ブラシとか、白いタオルとか」


通常、紐などの長さのあるものは差し入れ禁止です。
タオルも一定の長さを超えるものはNGです。
（ハンドタオルなら問題ない）

そこをわざわざ議員として差し入れにねじ込むところに
石川知裕に対する「小沢先生を守るために友愛しろよ」
というメッセージを感じたのはブログ主だけでしょうか？


ちなみに、当時小沢と共闘していて
中川昭一が復活できないように
共同で地元で中川昭一の悪評を広める活動を続けていたのが鈴木宗男でした。

鈴木宗男は石川知裕の逮捕について国会に質問主意書を出しています。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a174016.htm
一部だけ抜粋します。
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石川議員は現職の国会議員であり、本年一月十三日、東京地検による強制捜索を受けている。逃亡の恐れもなく、罪証隠滅の恐れもない石川議員を、逮捕許諾請求が必要となる国会会期を目前にして逮捕するのはあまりにも不自然ではないか。鳩山由紀夫内閣、特に検察庁の監督官庁の長である千葉景子法務大臣の見解如何。
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この前年の小沢の秘書の逮捕の時には
石川知裕も証拠隠滅に関わっていた事は報じられていました。
（テレビは報じなかったですけどね）

当然ながら検察としては証拠隠滅の恐れがあるから逮捕しているわけです。

民主党の小沢派の連中はこの石川知裕の逮捕で慌てて
司法へと圧力を掛けるための議連を結成し、
検察の人間などをそれぞれの議員の事務所に呼び出しては文句を付ける
という行為を繰り返していました。
特にそれが酷かったのが辻恵でした。

検察に露骨に圧力をかける行為を国会議員が行っていることについて
やはりマスゴミは報道しない自由で無かった事にしていましたが、
この件については国会で野党から追及されており議事録にも残っています。


ちなみに石川知裕を民主党の候補者として擁立することを決めた形ですが、
石川知裕自身は有罪が確定しており、
2017年10月まで立候補できません。

岡田克也とか枝野幸男が解散あるぞとか、
いつ解散されても対応できるようにとか言っていたはずなんですが、
向こう2年以上立候補できないのに内定ってなんですかこれ？



お次は7月26日の朝日新聞社説から。

【（社説）政権と決め方　基盤崩す「結論ありき」】
仏つくって魂入れず。

　安倍政権下での物事の決まり方を見ていると、見てくれは立派だが魂の入っていないうつろな仏が、ごろごろと転がっているような印象を受ける。

　決定の正当性や公正性を確保するためには、各界各層の幅広い意見を聴き、それを十分に考慮したというプロセスこそが重要だ。そのための仕組みは、現にさまざま用意されている。

　一般から広く意見を募るパブリックコメント。学識経験者らの意見を聴く、国会の公聴会や参考人質疑……。だがその多くは、政権がやりたいことをやるための「通過儀礼」や「アリバイづくり」と化している。

　経済産業省は今月、２０３０年度に原発の割合を約２割にする電源構成を原案通り決めた。しかし、２千件以上寄せられたパブコメの賛否の割合などは分析せず、公表したのは「概要」だけ。「２０３０年代原発ゼロ」を打ち出した民主党政権時代は約８万９千件のパブコメをすべて公表し、賛否などの分析結果もまとめていた。

　安全保障関連法案をめぐっては、衆院憲法審査会に招かれた３人の憲法学者全員が「違憲」と断じ、世論を大きく動かした。一方で、衆院特別委員会の地方での参考人質疑や中央公聴会で出された意見が法案に採り入れられた例は、全くない。

　衆院特別委での法案審議は１１６時間半。自民、公明の与党はこの数字をもって「議論は尽くされた」と主張したが、内実が伴っていないことは、安倍首相自身が委員会採決直前に「国民の理解が進んでいる状況ではない」と答弁したことからも明らかだろう。

　さらに言えば、集団的自衛権の行使容認は、首相の私的懇談会が出した報告書を受けて閣議決定されたが、メンバーに反対派は一人もいなかった。

　圧倒的な議席を有するがゆえか、安倍政権下、結論は最初から決まっているのだから、定められた手順を踏み、一定の時間を費やして外見を整えればそれでいい――そう言わんばかりの態度が目につく。

　しかし、そのような統治のあり方は、実に不安定だ。

　民主的なプロセスを軽視すれば、民主的に選ばれたはずの自らの基盤も揺らぐ。できるだけ多くの意見を聴き、納得をえたうえで物事を進めることは、一見遠回りなようだが、政権の正当性を高め、足腰を強くする。このことに安倍政権が思いを致すことができるか。

　あすから、参院で安保関連法案の審議が始まる。
(2015/7/26 朝日新聞)


清々しいほどのブーメランですね。

結論ありきで記事を書き続けてきた朝日新聞がなにをか言わんやですね。

ここに書いてある内容。
民主党政権の時に
・パブコメ無視
・野党からの審議要求無視
を散々繰り返しましたが朝日新聞は批判しませんでしたし、
場合によっては全く報道しない、いわゆる「報道しない自由」で隠蔽も繰り返しました。

そして何よりも民主党政権では
制度を変更したりするのならばきちんと法律を作ってから行うべきなのに
「大臣通達」で強引に制度変更をするのが常態化していました。
これなら国会審議を通さなくて済むからです。

大臣通達を濫発して韓国が力を入れている食品についての検査や規制をザルにする
ということを特にやっていた小宮山洋子なんてのもいました。

長妻昭が民主党の支持母体の連合の派遣が減れば正社員が増える
などという主張をそのまま実践しようとして
「まず派遣社員を減らす」ことから始めるということを実践しました。
そのために「専門26業務適正化プラン」を行ったわけですが
やはり大臣の命令という形でやっつけた代物で法案によらない形をとりました。

そして2年間で26万人もの失業者を産みました。


特に酷かったのは菅直人総理大臣と枝野幸男官房長官のコンビでした。
議事録は法律を無視してでもとにかく残しませんでした。

さらに菅直人に至ってはきちんとした形で指示を出すことをあえて行わないで
口頭命令を濫発しました。
（口頭命令なら責任回避しやすいからでしょう。第四列目の男の真骨頂です）

これに業を煮やした当時の防衛省が
菅直人の口頭命令を文字起こしして官邸側に渡して官邸HPにアップさせる
という事を行う事態にまで至りました。

朝日新聞の言う民主的なプロセスなんて全く守らなかった民主党でしたが、
これを朝日新聞がきちんとした形で批判したものは
ブログ主の記憶にはありません。

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