ポーランドの超強硬政権がヤバイ

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たまーーーーに欧州の話題を引っ張ってこようかと思います。

ポーランドでは10月に政権交代したばかりなのですが、
憲法裁判所など各種委員会を片っ端から自分の仲間だけに置き換えるということをやっているようです。

で・・・フィナンシャルタイムスにこんな記事が。

http://www.ft.com/fastft/2015/12/18/poland-raids-nato-office-in-warsaw/
(2015/12/18 フィナンシャルタイムス)

FTの方は会員登録が必要なので
こちらのガーディアンの方がいいかもしれません。
http://www.theguardian.com/world/2015/dec/18/polish-military-police-raid-nato-centre-warsaw

NATOのスタッフが前政権支持派ではないかということで
深夜にポーランド軍時警察が襲撃して
現在の職員を排除して勝手に後継者を指名したようです。

前政権が約束していた難民受け入れの分担分も拒否しています。

難民は病気をばらまくと嫌っているポーランド現政権としては
今後受け入れる可能性はほぼ無いと見た方がよさそうです。

ユーロ導入の準備も止まりました。
EUからの離脱はないでしょうが、
NATO側にとって対露の重要な場所であるポーランドが
反EU的な動きを見せる状況にあっても彼らをうまく抑えることもできません。

一方、頭の悪い米国民主党政権は
ロシアつぶしをあきらめられないのでトルコ側についているため
トルコの資金源となってもいるISILには一日数件だけの空爆でごまかしているだけ。

シリアのアサド政権も潰したいので反政府ゲリラに支援を行っているものの
それがISILにも横流しされていてISILの勢力拡大を助けるばかり。

でも世論対策もあってISILにも攻撃をしているという超がつく中途半端なことをやっています。

ロシア対策を本気でやるのならポーランドをEU側に結束を強めさせなければなりませんが、
今のままではうまくいかなそうです。

三つも同時にやっていて成功するはずがありません。
しかもそれぞれが相反する要素なんですから不可能です。

エルドアンが目指しているのはイスラム原理主義国家です。
こんなものを支援していればいずれ西側諸国にとっては頭痛の種にしかならないでしょうし、
いまのままISILを放置していてはさらなる勢力拡大をされるだけでしょう。
そうなれば本格的に中東の不安定をなんとかしなければらない状況に追い込まれます。

ロシアののど元を押さえることでユーラシア大陸の覇権を握り続ける
なんていうブレジンスキーのドクトリン通りにいまだ動いているのが
無能というか間抜けというか・・・。


今のポーランドの強硬派の政権ではEUに対してごねることは容易に見当が付きます。
ポーランドとしてはウクライナやロシアに協力的なことはする気は全く無いでしょう。
ですので反EUという極端なことにはならないはずですが、
かといってもし対ロシアでポーランドも協力させようとすれば
いろいろと条件を出されそうです。

オバマ政権の戦略は完全に行き詰まっているのですが、
どうもそこで思考停止しているように思います。

米国はもし本当にロシアをなんとかしたいのなら
シリアとISILに関しては手を引くべきでしょうし、
その逆ならロシアを潰すことをあきらめるべきでしょう。

ISIL対策から手を引けば米国世論が許さないでしょうけどね。


一方、こうした米国の状況を考えれば尚更日本が
対中共包囲網の構築を急がなければならない事は明らかです。



また、先のフランスでの大規模テロによって
ムスリムに対しての欧米の警戒の度合いは明らかに強くなりました。

ところが、イスラム社会はというと
ISILに対してはっきりとノーと言うことはなく
また
「イスラムを騙る連中が多くの被害者を産んだことは誠に遺憾であり、犠牲者に哀悼の意を捧げるとともにISILは決して認めない」
というようなメッセージが出るようなこともなく、
いまだ他人事を続けている状態です。

第二次世界大戦の時は日系人は442連隊で果敢に戦いその命を代償に偏見を緩和しました。

ところが世界中のイスラームは強いメッセージを発する事すらしません。

米国ではドナルド・トランプ氏が支持を集めてしまっていますが、
ISILに対する処置をきちっと行わないと
トランプ氏のような人物が支持をより集める事になるでしょう。

ポーランドで超強硬派による政権ができてしまったのだって
不満を集めたという要素があるわけですから。

今のままであれば世界中でイスラームが目の敵にされかねません。

ましてナチスドイツだけが悪者にされていますが、
ポーランドだってフランスだってそうです。

ナチス支配下になった時にむしろ住民がこれに協力していたからこそ
ユダヤ隔離がより強力に行われたわけです。

戦後に自分の住んでいた村に戻ったユダヤ人が
自分の財産を奪い合っている村人達を目の当たりにし、
「もうお前は死んだことになっている。殺されたくなかったら戻ってくるな」
と村人達に追い返されるなんてことがあったようです。

欧州はこのままストレスがたまっていけばイスラム排斥の大きなうねりとなるでしょう。

そうなるまえにイスラム社会はISILに対してはっきりとノーと言わなければなりませんが、
どうにもそのような気配は見られません。


お次はこんな記事を取り上げておきます。
【韓国・平昌五輪のテストイベント、工事遅延で開催できない可能性＝韓国ネット「世界に恥をさらすことに」「仁川アジア大会もさんざん批判されたのに」】
2015年12月15日、韓国・SBSは、2018年平昌冬季五輪の初のテストイベントとなる「スキー・ワールドカップ」が、工事の遅延により開催できない可能性があると伝えた。
テストイベントは、大会開催1年前に実施される競技場施設や運営状況をチェックするもの。「スキー・ワールドカップ」は来年2月6日から2日間、現在建設中の江原道旌善アルペン競技場で開催され、「スキーの華」とも呼ばれる男子滑降とスーパー大回転の2種目が行われる。

しかし、大会が目前に迫っているにもかかわらず、必須施設となるゴンドラの設置工事が未完成な上に、コースにまく雪を作るための除雪作業は今月15日に始まったばかりだという。

平昌冬季五輪組織委員会や江原道、大韓スキー協会関係者は、「工事の進捗（しんちょく）が遅れ、大会を開催できない可能性がある。今後、悪天候のために工事が2、3日中断された場合、大会開催は事実上難しくなる」などと話している。
～以下省略～
(2015/12/16　レコードチャイナ)

11月に完成してる予定だったんですが、
すでに12月です。
そして4割しかできていないとのこと。

どうやっても間に合いません。

で、IOCは日韓共同開催を勧告する可能性が再び出ているようです。

IOCはどうせ「賄賂美味しいです（＾q＾）」で平昌を選んだのでしょう。
IOCが責任をきちっと取るべき話で日本にふらないでもらえませんかね。

ブログ主は日本人として韓国とIOCに
「こっちくんな」「こっちみんな」
と言いたいです。


ちなみに平昌の遅れの件はワシントンポストにも載っていたりします。
https://www.washingtonpost.com/sports/concern-grows-over-delays-for-pyeongchang-alpine-test-event/2015/12/18/d191a626-a5a2-11e5-8318-bd8caed8c588_story.html


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