よく見てよく考えていれば釣られるはずないのに

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元産経新聞記者の山際澄夫氏がこんなツイートをしていました。

https://twitter.com/yamagiwasumio/status/923419237602828288
山際澄夫 @yamagiwasumio
希望の党で、小池百合子代表に不満噴出と伝えられるが、不平を言う議員は何か勘違いしていないか。メディアと保守勢力の異常なバッシングのなかで希望に票を投じた有権者の多くは、小池代表の希望の党を支持したはずだ。小池代表がいやなら、立憲民主党か共産党、自民党にでも行けばいい。


希望の党が出来て保守アピールをしはじめた途端にこれこそ自分の理想の保守政党だと乗っかってしまい、
挙句に安倍批判を展開してしまったのでもう戻るに戻れなくなった形です。

そしてこういった冷静に物事をよく見てから考える
ということを怠った人たちに共通しているのが
保守からの批判によって希望の党がねじ曲がってしまった
という意味不明の理論です。


自分達に都合の悪い現実を受け入れるために被害者になりすます。
パヨクの思考展開と同じところに陥っているので
あと一歩こじらせれば小林よしのりの出来上がりでしょう。


当ブログの昨日の記事や
http://ttensan.exblog.jp/25772251/
などで書いてきましたが、
希望の党が保守アピールしていたのは
２１年前に成功した民主党の選挙戦術をそっくり真似して
自民から票を奪うことでキャスティングボートを握り、
自民との連立与党を組むためのものだったと言って間違いないでしょう。

この時点では過半数を超える議員を擁立するなんてことは全く想定していなかったでしょう。

ですが、都議会議員選挙のあまりの勝ち過ぎや
マスゴミや民進党の議員どもがこれで選挙で第一党になって政権を取れると、
政権交代だと煽ったことで欲をかいて脚本に大きなズレが生じてしまいました。

また、都議会ではなんの実績も無いどころかマイナスの実績しかありません。
おまけに都議会では自民を裏切った公明ですが、
公明支持者内でも国政と都政での真逆の方針、
コウモリっぷりに対して疑問が上がっているところに
小池の国政への動きが出てきたため、
公明党は都議会での連立与党解消をほのめかして小池百合子に釘を刺しました。

初の女性総理を狙っている小池百合子にとって
年齢から考えて今回が唯一のチャンスになりかねない状況でした。

都政がすでに行き詰まっている小池百合子としては
この機会を見過ごして都政でボロが出てジリ貧になっていくよりは
国政へ復帰して逃げるチャンスでもありました。

ですので公明党の脅しを公明党に媚びることで誤魔化そうと
「首班氏名は山口那津男」
などと言い出しました。

首班指名は選挙後に決めるなどという事を言って誤魔化し続けて
ギリギリまで出馬の芽を伺っていた小池百合子でしたが、
希望の党が支持を失ってキャスティングボートを握れないであろう雰囲気を嗅ぎつけ、
結局出馬せずに都知事を続けるという判断をしました。

このあたりは小池百合子と村田R4に共通する所だと思うのですが、
大事なところで保身が先に来るために
賭けに出たのに自分だけ逃げるという
極めて中途半端な形になってしまってさらに希望の党が
票を集められない要素になったと思います。


冷静にそれまでの状況を観察していれば
希望の党などに引っかからなかったと思います。

ところが「保守」というキーワードをちらつかせただけで
冷静さを失ってがっちりと食いついてしまう人が一定数いるのも事実です。

ヘラブナと違ってブルーギルみたいなもので
あっという間に餌の真偽を確かめずに胃まで飲み込んでしまいます。

こうなると釣りだというのに針ががっちりと食い込んでしまって
簡単に外せなくなってしまいます。

慌てて食いつく必要などないわけですが、
どうにも「保守」というキーワードで冷静さを失う人がいるのです。

現状の自民党に不満のある人は少なくないでしょう。
ブログ主だっていっぱいいっぱい不満があります。
でも現状では「これよりマシ」な野党がいないんです。

誰しも１００％満足なんてことはまずありません。
だからと言って不満を燃料にしてしまって
冷静に観察してから判断することを忘れてはいけません。

希望の党がおかしくなったのは欲をかいて
民進党を大量に合流させて比較第一党を狙おうとしたところにあります。

民進党は民主党が看板を変えただけの政党ですが、
民主党は結党の理念に「外国人参政権」「人権擁護法案」を持っていました。

結党の時点からもう歪んでいたのです。

民主党は旧社会党が事務局ごと横滑りして入っていました。
事務局の中心は極左の活動家ですが選挙で落選したりすることはありませんので
党の方針の背景には一貫してこうした極左活動家の影響が出るのです。

外国人参政権を党是としていたのが民主党でした。

２００９年に政権を取って実現しようとしましたが、
２０１０年の参議院選挙での党勢拡大を図っていた
国民新党の亀井静香が保守層の票を狙っていたため
外国人参政権や人権擁護法案、夫婦別姓や戸籍制度廃止など
民主党が党是としていた売国法案を国会に出させませんでした。

これで運良く日本がギリギリのところで踏みとどまることができたのだと思います。

民進党のこれまでの経緯を考えれば
彼らが保守なんてのは絶対にありえない話です。

今でも保守を自称自認し続けている野田佳彦なんて
「なんとしても女系天皇を導入させたい」
という目的に関しては本当に積極的です。

総理大臣の時すらろくに働かなかったくせに
女系天皇容認しろという事についてだけはやたら積極的です。

民進党の議員のほとんどは自力ではポスター貼りすら満足に行えず、
連合や在日組織丸抱え状態になっているのですから
最初から反日連中に首根っこ押さえられている状態なわけです。
そんな連中が保守なんてアピールしたところで、
いざというときは絶対に信用できないと断言できます。

実際に尖閣での支那漁船船長釈放の件のときに
民主党政権の自称保守の連中が何かまともな事をしたかと言えば
その逆で民主党を守るために嘘を平気で並べたり、
都合がわるいので声を出さずにやり過ごそうとしました。

こういう連中が、しかも
安保法制反対！政権を取ったら廃止だ！
テロ等準備罪も廃止だ！
ってひたすらやってたのを希望の党へ合流しようとして
ころっと手のひらを返した連中ですよ。

民進党はただでさえ無能集団だというのに
こうも簡単に主義主張を変えることができるのですから
選挙が終わったら党内で多数派を握るであろう民進党の連中が
再び手のひらを返さないはずがないと普通に予測できるはずです。
実際に希望の党の小選挙区当選者１８名全員が民進党です。


ところが「俺の理想通りの保守政党じゃないから自民は嫌だ」
という思いからか「保守」というキーワードさえちらつかせれば
冷静に判断すること無く食いついてしまい、
挙句に自民への不満を爆発させて批判を展開して戻るに戻れなくなる・・・と。

物事はいっぺんに片付くことはありませんし、
少しずつしか進んでいけません。

この一発で全てひっくり返って俺の理想通りになるぞ。
なんてことは特に民主主義ではありえない話です。
少しずつ少しずつしか進まないんです。

なにせ多数の人たちの思いが絡みついている中から
少しずつ前進していくしかないんですから。


山際澄夫氏が釣られた希望の党の代表の小池はというと・・・。

【小池都知事は無責任　築地女将さん会が再度要請書　８月の質問状に回答なし】
(2017/10/5 赤旗)


豊洲移転は共産党お得意のデマを広げる作戦で放火したもので、
小池は石原慎太郎と自民へ攻撃するためにこれに乗っかって利用していましたが、
選挙の為にひたすらに先送りをし続けて来た挙げ句に
豊洲移転派、築地残留派両方を誤魔化そうと
豊洲移転、築地は5年後再開という意味不明な案を出しました。

移転派も築地残留派もどちらも納得できないという最悪の内容となり、
両方から引き続き目の敵にされています。

民進党の連中には庇を貸して母屋をほぼ乗っ取られ状態。
手玉に取っていたつもりの共産党どもからも敵視され
公明党からも手を切られています。

築地と豊洲を併存させるという最もダメな選択をされたことで
豊洲の千客万来施設事業を請け負った万葉倶楽部は
この最悪の選択に対して
「併存したら採算割れするから撤退するぞ、マジでどうすんだよ！」
となっているところに
都民ファーストの連中が「俺達に賠償責任なんてねーよ！」と開き直ったため
さらに揉めそうな様相となっています。

都合が悪ければとにかく先送りするという最悪の選択を繰り返し、
国政に出るかと思えば支持の低下を知って中途半端なところで保身に走って逃げを打つ。

小池都知事の能力では
都政で実績をあげて国政に戻るのももう不可能でしょう。

八方美人で中途半端に欲をかいて中途半端なところで保身に走って・・・。
この状況は全て小池都知事が自分で作り出した状況ですので同情の余地ゼロです。

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