勝手に技術が途絶えているだけ

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たまには陶磁器についてちょっと触れておきます。

【豊臣秀吉の目に留まった朝鮮茶碗、日本に渡って国宝に】
「私が死ぬ前に望みがあるとすれば、この窯を復元して朝鮮の茶碗を作ることだ。実現すれば５００年間余り途切れた朝鮮茶碗の真の再現となるだろう」。

３日、慶尚南道昌原市鎮海（チンヘ）の熊川（ウンチョン）陶甕址展示館で会った崔熊鐸（チェ・ウンテク）沙器匠（６４）は２００２年に発掘された６つの窯跡を眺めながらこのように語った。この日午後、後輩の学者と共に、忘れられた朝鮮陶工１２５人の第１９回追悼祭をした直後だった。

熊川宝賠山井谷にある熊川陶甕址の窯跡は１５００年代初めから低品質の茶碗を焼いていたところだ。生活に使う茶碗で、高麗青磁から朝鮮時代の白磁、または粉青沙器として作られた。

しかし１５９８年、１００年を満たすことなくここは閉窯となった。丁酉再乱（慶長の役）が終わる頃、熊川陶甕址の陶工とその家族１２５人が退却する日本軍に強制的に連行され、窯跡の火が消えて命脈が途絶えたのだ。

朝鮮茶碗は壬辰倭乱（文禄の役）前後の１６世紀後半から日本で注目された。当時壬辰倭乱を起こした豊臣秀吉が朝鮮から持ち帰った茶碗を「井戸茶碗」と呼んで茶会を開き、その時に使った茶碗が日本国宝２６号に指定された「喜左衛門井戸茶碗」だ。当時から朝鮮の茶碗は井戸茶碗と呼ばれ、その後、連行された朝鮮陶工らが長崎平戸島など各地で作った。井戸茶碗は今でも日本で最高の茶碗として評価されている。

この茶碗をおよそ５００年ぶりに朝鮮陶磁器の由来地の一つ、熊川で再現し、朝鮮沙器匠の脈を受け継いでいるのが崔熊鐸氏だ。豊臣秀吉が絶賛した井戸茶碗も熊川で作られたものと崔氏らは推定している。

崔氏は鎮海宝賠山の近くで生まれた。幼い頃から山のふもとのあちこちに落ちている陶片に接して育った。そして３０余年前から宝賠山のふもとに「熊川窯」を作って朝鮮陶磁器の脈を継いでいる。崔氏は「山に埋まっている陶片が師であり、私の学習の場だった」とし「日本に渡った先祖とその子孫が作った作品を見ながら再現している」と話した。

崔氏はほとんど毎日、宝賠山に登る。茶碗に使われる最も重要な材料の三白土（白色・黄色・赤色）を手に入れるためだ。崔氏は「ほかの地域の土で作れば熊川陶磁器ではない」と語った。

三白土を松の枝にのせ、その上に雨水を注いで濾過した後に熟成させれば粘性を持つ粘土となる。この粘土を轆轤に乗せて茶碗を制作した後、牡蠣の殻で作った釉薬を塗る。朝鮮陶工の方法を同じだ。

客を迎える崔氏の応接室には宝賠山で発掘した陶片が並んでいる。陶芸を学んだことがない崔氏にとってその陶片は唯一の師だった。崔氏は「この陶片を見ながら土、釉薬、成形、火の強さなど茶碗を作る方法を習った。言葉のない師匠」と話した。

熊川茶碗といえば自然の美しさと素朴さだ。崔氏が作る茶碗にもその特長がそのまま表れている。轆轤にのせられた粘土を成形する時に素朴さを残し、一年に３、４回ほど窯焚きをする。１０００点ほどの茶碗が窯に入るが、生き残るのはわずか１０点ほどだ。残りはすべて割れて土に埋められる。

これまで崔氏の弟子は１０人ほどいる。一部は崔氏と共に、一部は独立して熊川陶窯の脈を受け継いでいる。

崔氏には最後の夢がある。発見された窯跡のうち原形が残っているところで朝鮮陶磁器をを再現することだ。「土から茶碗を作る人に欲などない。最後の望みがあるとすれば、先祖の窯跡で昔のやり方で朝鮮茶碗を焼くことだ」。
(2018/11/6　中央日報)


喜左衛門井戸茶碗は国宝ではあるのですが
ある種の呪いのような逸話が有名です。

持ち主が次々に奇病にかかるというもので
最後の持ち主となった松平治郷（不昧）公も
この茶碗で茶を点ててから全身に発疹が出たというので
大徳寺へと奉納された経緯があります。

さて、朝鮮人の陶工達については
当時の李氏朝鮮の朝鮮儒教においては最も卑しい層という扱いをされ
最下層の扱いを受けていたとされます。

そういう人達が職人に一定の敬意を払う日本に来たら
別世界と感じたことでしょう。

秀吉の朝鮮出兵の際に数千とか万という単位で
捕虜が連れ帰られたのだそうです。
その中には陶工だった人達もいたというだけに過ぎません。

朝鮮の焼き物を気に入った秀吉の命で全て徹底的に破壊されたとか
陶工を1人残らず連れ去られたとか
韓国人に言わせれば今に朝鮮の磁器の技術が残っていないのは
秀吉のせいということらしいですが、
わざわざ戦争と直接関係の無い陶工の一族を
1人残らず探し出して拉致していくとか、
そんなことやってる余裕があるとか、
どんだけ暇な軍隊なんですかね？

江戸時代になってすぐの1607年。
江戸幕府は朝鮮と国交を回復させ捕虜を送り返しています。

しかしながら捕虜としてきた人もいたであろう朝鮮出身の陶工達が
これに乗らずに朝鮮半島へ戻らなかったところを見れば
戻りたいとはそもそも思っていなかったと見ていいでしょう。

一応、有田焼の、磁器をつくるための陶土が見つかり
これで素朴な磁器が作られるようになった点では
朝鮮出身の陶工達は技術を伝えたと言えます。

また、萩焼など、
朝鮮出身の陶工による技術が伝えられ
今も日本には残っています。

で、ここからが肝心なことですが、

江戸時代に入る前には明はすでに末期状態になりつつありました。
そこに秀吉の朝鮮出兵に対して
朝鮮へ援軍を送り財政がさらに悪化しました。

明王朝に対しての反乱が相次ぎ、
李自成によって1644年には北京が陥落、崇禎帝は自害しました。
ここが実質的な明王朝の終わりとされています。

しかしながらそう簡単な話ではなく
明の遺臣と皇族の生き残りが支那の南部で南明を建てて対抗しようとします。

戦乱が長いこと続いたわけです。

おまけに明を破った李自成は順という国を興しますが、
1年ほどで清に滅ぼされました。

その後、南に逃れていた明の遺臣などによる抵抗が10年ほど続きました。

1652年にはさらに清王朝による禁輸出政策が敷かれます。


英語では漆器をjapan　磁器をChina　
不正という動詞をKoreaと言うことがありますが、
当時の西洋の商人たちにとって磁器は優秀な交易品でした。

ところが長年続いた戦乱、あげくに禁輸政策により
輸出してもらえないという状態になってしまいました。

一方で有田で作られている磁器は素朴なものでしかなく、
西洋の商人達が求めているような
景徳鎮で作られていた
色彩豊かな磁器の域には至っていませんでした。

東島徳左衛門という商人が長崎に来ていた中国人に
金を払って磁器の技術を習い、
これを酒井田柿右衛門に伝え、
これを基に柿右衛門が色絵付けの技法を確立、
1600年代中頃にはいわゆる柿右衛門様式が出来上がっていきます。

これが洗練されていき、
幕末までも日本の輸出品として外貨獲得に貢献することになりました。

鍋島藩としても
それまでは明から貿易で入手していた景徳鎮の磁器を
（日本でも高級贈答品として景徳鎮の磁器は人気があった）
自前で生産できるようになるのです。
金を払うどころか金を取る側に回るのですから
積極的に技術移入に支援をしたことでしょう。

初期の有田焼は朝鮮出身の陶工によって伝えられた技術によるものでしょう。
ですが、価値ある商品として発展させる為に
景徳鎮の技術を金を出して移入し、
素朴なものしか作れなかった有田焼の技術を刷新した。
というものであって
朝鮮人から伝わった技術は初期だけと見てよいと思います。

職人や技術、その継承を全く重視しなかった李氏朝鮮時代は
結局水車一つ作れなかった程度です。

優れた物を作ったとしても両班がやってきたら
金も出さずに略奪され、
逆らえば殺されるかもしれない。
身分が上の人間はどんな理不尽な事をやっても
それが正しい行為ということにされ
身分が下の人間は逆らう事は許されない。

そんな国だからこそ技術が廃れていって
李朝末期にはろくな技術が残っていなかった
そう考えた方がよいでしょう。

木を曲げる技術がなくて
朝鮮半島における車輪は「丸太の輪切り」
なんていう程度なんですから。

朝鮮通信使が日本に来る度に
日本の発展ぶりに嫉妬し、
これらは全てウリ達のものになるべきなのに！
特に水車！あれを作りたいニダ！

みたいな事を書き残していながら
結局李朝末期まで水車一つ作る事がかなわなかったのです。
「汗水流して働くのは卑しいこと」
「職人は卑しい身分」
そんな李氏朝鮮だからこそ、
技術が残らないという環境になり、
磁器の製造技術も消滅していったのだろうと思います。



さて、まったく話が変わってこちらの記事から。

【店先ベンチで飲食も消費税率１０％…外食扱いに】
　２０１９年１０月の消費税率１０％への引き上げと同時に導入される軽減税率を巡り、国税庁は、コンビニエンスストアやスーパーの店先に設置されたベンチも店内の飲食スペース「イートイン」と同じ扱いにする方針だ。飲食料品を購入した客が、会計の際にベンチで食べると答えた場合は「外食」扱いになり、１０％の税率を課す。税率を８％に据え置く軽減税率の対象にはならない。

　店内に飲食スペースがあるコンビニなどで、客が店内飲食の意思を示した場合、軽減税率の対象外だ。

　ただ、店内に飲食スペースがなくても、店の外にベンチなどが設置され、実際には飲食スペースとして利用されているコンビニも多い。特に地方や郊外では、駐車場にベンチなどを置く店舗が増えており、扱いを明確にするように求める声がコンビニ業界から出ていた。
(2018/11/6 読売新聞)


なんか財務省の官僚どもが自分達が基準を決める
（基準を決めるのが自分達＝目こぼしができるのも自分達だけ、つまり利権化する）
と、軽減税率で屁理屈みたいなことを言い出していますが、
こんなもの不毛な議論だと思いませんでしょうか？

不公平感を生むことになりますし、
個別に軽減税率の適用不適用を作れば
この判断基準を握る財務省の官僚どもは
企業側などと癒着して
自分達の天下り利権などのためのツールにすることでしょう。

ですので、ブログ主が
消費税10％増税を認める為の譲歩案として訴えたいのは

・消費税を１０％に増税する
・軽減税率を全ての品目に２％適用する。
　つまり消費税計算は今までどおり８％で。

ブログ主としては軽減税率を一律５％にして
消費税を実質５％にするという方がいいのですけどね。

野田佳彦が政治生命をかけた増税法案どおりに
消費税が１０％に増税されるのですから
違法状態とはなりません。

代わりに軽減税率を導入するだけなのですから。


そうそう、復興増税を覚えていますでしょうか？

財務官僚どもにいいように使われていた民主党政権は
東日本大震災が発生すると、
災害復旧や復興よりも
最優先で「復興増税」を通しました。

そしてこれが私達の所得税に25年間も付加され続けるのです。

増税を正義だと言い張っている財務官僚どもは
民主党政権は実に便利だったと考えていたことでしょう。

民主党政権の維持にとって都合の悪い情報は
それが致命的なものであればあるほど
マスゴミが報道しないで隠蔽してくれるのですから。

復興増税をマスゴミが叩いたのは見たことがありません。
消費税増税でギャーギャー言うわりに
民主党政権が被災者そっちのけで復興増税を通した事は
多くの人に知られておくべき話だと思います。

ましてや民主党政権なんですからね
消費税増税法案を全力で通したのは。

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