９月２６日のその２（脱線編）

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一本目の記事から脱線ついでに書いてたら長くなったので分割した
本日２本目の記事となります。

日本共産党と言えば共産党が
「若者が自発的に集まった共産党とは関係ない組織」
という設定にしていた志位るずなんてのを思い出してほしいのです。

志位るずは２０１５年９月１５日、朝日新聞に全５段広告を出していました。
当時の定価なら１５００万円だった枠です。



共産党はダミー団体を作っては
有志が集まって代表は特にいない団体とかいう意味不明の言い訳をして
政治活動をするのに政治団体登録をしない幽霊団体として活動するということをよくやります。

この朝日に広告を出す以前から積極的に活動、カンパ集めも展開していた事で
政治団体ではないのなら所得税として申告しないと脱税となりアウト、
政治団体ではないのに政治活動に関する寄付を受けているのも
政治団体以外が政治資金として寄付または支出することを禁止するという法律にも抵触する
ということを評論家の渡邊哲也氏にSNSなどで拡散され、
これを気にした共産党は志位るずを２０１５年秋に政治団体として届け出ました。

おそらく１０００万円以上になるはずの朝日新聞の広告について
志位るずのメンバーがバイトやカンパなどで資金を集めたと言い訳をしていましたが、
この収入などの件も含めて、
政治団体として届け出てしまったことが志位るずのその後の運命を決めました。

政治団体として届け出てしまったことで
収支報告書を出さなければいけなくなったのです。
ところが収支報告書が公開されるといろいろ不審な点に目を付けられてしまいます。
そのことで足が付く前にとんずらということで
２０１６年に入ってすぐ志位るずは解散予告を行い、参議院選挙をもって解散しました。

その後２０１６年秋に公表された２０１５年度分の志位るずの収支報告書は
カンパ頼みで集めていた収入が１０６万５０００円となっていました。





ところが、５万円以上の寄付者は０という設定のため
寄付者のところは空欄になっていました。

また、支出についても詳細は空欄で
政治活動費の支出が１４万５０００円ほどということだけしかわからない内容でした。

２０１６年２月にはS4LON（志位るずいわくこれでサロンと読むのだそうです）
という有料イベントを開催。チケット販売していました。

イベントサイトに今でも案内が残っていますが、
https://peatix.com/event/147557



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主催: 政治団体ＳＥＡＬＤｓ

※この催物は、政治資金規正法第８条の２に規定する政治資金パーティーです。
※１パーティーで１人あたり１５０万円を越える支払をすることはできません。
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政治資金パーティーである旨がはっきりと記載されています。

ですが収支報告書を見ると政治資金パーティーは０回です。



志位るずは明らかに共産党系の団体でしたが、
共産党とは関係ない団体と言い張っていました。

そしていざ収支報告書を見てみたらその内容は実質ゼロ。
巨額の広告出費も政治資金パーティーも無かったことになっているのです。

普通に考えれば虚偽記載でアウトです。

ですがこの収支報告書が公表される前に解散していたのでノーカンと
そういう考えだったようです。

収支報告書には１００万円しか収入がなかったはずなのに
（政治資金パーティーを行っておきながら政治資金パーティーは０と記載）

その１０倍はするはずの朝日新聞の全５段広告などの広告出費や
志位るず所属のメンバーが全国を飛び回り、
しっかり機材も街宣カーも用意して大規模なデモを行った活動の支出が１４万円で済む話でしょうか？
（なお、街宣カーは全労連のものであったことは有名ですね）

日本共産党からお金や物などが入っていたと考えるべきではないかと思います。

でも日本共産党も収支報告書には記載なく、
志位るずの方はおそらく虚偽であろうメチャクチャな内容の収支報告書を出して
収支報告書が公開されるまえに団体を解散させたということでとんずら。

共産党さんは似たような団体をいくつも作っていても
基本は政治団体として登録していないようです。

でも、人を動かし、物を動かし、活動をするにはやはり資金が必要になります。

共産党の収支報告書にはそうした支出は書かれませんが、
（書いていたら関係がモロバレですしね）
活動をする以上は全部タダで済むなんて話はありません。

でも、そういうお金の流れから問題を指摘するマスゴミはありませんね。
やっぱり守られているように思います。

いまの政治資金収支報告の形は抜け穴がけっこうありますし、
ピンハネしているけど収支報告書では寄付されたことにしておけば
書類上は適法ということになります。

政治資金規正法はウグイス嬢への報酬も３０年以上も前の物価水準のままで上限を決めてたりと、
法律そのものがいろいろメンテナンスが必要なはずなのですが、
いろいろ闇を抱えている議員が多すぎるのか、
言い出したらマスゴミとともに騒ぎ出す奴が出かねないと警戒しているのか、
とにかく修正が必要なのは間違いないのですが誰も手を付けようとしません。

以前、松岡利勝を自殺に追い込んだ民主党がその勢いで
「１円以上の支出は全て記載しろ、領収書を必要にしろ！自民は真っ黒だからできないんだろ！」
と、テレビ向けにパフォーマンスをしたことがありました。

これに対して自民党は
「１円からだと作業が多くなりすぎて事務の仕事が増えすぎるんですけど。あとチェックする総務省の職員も増員必須なんですが」
と難色を示しました。

民主党はこれを待ってましたとばかりに
「やっぱり真っ黒だから自民は公開できないんだ！このとおり自民はダメです。民主党でなければクリーンな政治はできません」
みたいなパフォーマンスへと繋げました。

これに自民（当時の折衝担当は伊吹文明議員だったはず）が
「わかったよ！それじゃ１円以上は全部領収書保管必須な！」
と、むしろ自民党側が改正案まで作ってしまいました。

これに民主党は大慌て、テレビカメラのないところで
「事務方の作業が大変だから１万円以上とかにしましょう」
と自分たちのパフォーマンスを全否定する提案をしました。

ですがキレた自民党は止まりませんでした。
結局、２００８年１月１日から改正政治資金規正法が施行され
１円以上の支出は全て領収書等の保管必須。
１万円以上の支出はすべてレシートでは通用しなくなり領収書必須となりました。

パフォーマンス目的だけの人達って誰も幸せにしないのですよね。
国会議員なんていう法律を作る権力者として送り込む有権者はちょっと考えてほしいです。

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